<とっておき>

大空のうた


新庄駅ゆめりあで時折流れるメロディをご存じですか?
これは、新庄ライオンズクラブ20周年・新庄もがみライオンズクラブ10周年の合同記念事業として、新庄藩主戸沢家の子孫である戸沢錦子さんの詠まれた詩に曲をつけて、昭和62年11月に発表された「大空のうた」です。

『新庄の 平野うつくし 仰ぎみる
     大空の 色も人のこころも(人のこころも)』

   
(2回繰り返し)

作曲してくださったのは、「雪の降る町を」や「夏の思い出」「小さい秋みつけた」など、今も人々から愛され、歌い継がれている数々の名曲で有名な、作曲家故中田喜直先生です。
当時文化会館に満員の人を集めて行われたこの歌の発表会では、今大活躍している県出身のソプラノ歌手松倉とし子さんと、バリトンの歌手と共に歌って、中田先生ご本人が伴奏をして下さり、多くの聴衆がその曲に聞きほれたものです。中田先生の秘蔵っ子と言われた松倉さんの透明感溢れる歌声、私この発表会に参加して、会場で感動を覚えました。

中田先生は平成12年に76歳で天命を全うされました。
その時、いろんな方々が、先生のことを懐かしんでお話しているのを読みました。
その中で、こんなお話を今も覚えています。
先生の作曲された作品に「かわいいかくれんぼ」という歌があります。
この歌に対して、故芥川也寸志さんが「「ひよこがね♪」で始まるこの曲は、詩がそのままメロディになった感じがする。誰が作ってもああなるんじゃないか。」と評したそうです。
(もちろん冗談めいた賛辞です)
なるほど、口ずさんでみると、そのまま言葉がメロディになるようですね。
中田先生は「リズムとかアクセントとか、詩を詠んだそのままの感じに作るのが自然でしょう」とおっしゃられていました。

そうしたお話を聞くと、新庄市のこの「大空のうた」も、詩を読み上げたように自然なメロディで口ずさめるように作曲してくださっていることがよくわかります。
新庄市民のもてなしの心や豊かな自然、これらを見事に歌い上げた戸沢さんの詩に、中田先生が格調高く、ゆったりとおおらかに歌い上げるように作曲して下さったこの曲は、とても美しい歌になっています。
新庄図書館に楽譜があると思いました。
今は市民音楽祭において全体合唱などで歌われているようです。
口ずさんだり演奏してみたりすると、先生も大空の上でにこにこと聞いていてくださるように感じます。新庄のイメージソングにふさわしいと思っています。



ところで、以前から楽譜を載せるわけにもいかないし、と思っていたところでしたが、この「大空のうた」のメロディを、私の先輩である「いまげさん」が、MIDI音楽で作成し、ホームページでご紹介しています。
いまげさんのホームページいまげのMIDIおもちゃ箱の思い出の合唱曲コーナーで是非一度お聞きしてください。
そして、是非口すさんでください。

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