「新庄ばやし」誕生物語
新庄まつりのお囃子のメロディにのせ「♪昔しゃ戸沢の八万石の〜」でおなじみの「新庄ばやし」の由来をご存じですか? きっかけは、昭和24年、当時真室川町に住んでいた斎藤久さんが、新庄まつりの囃子をベースにした歌を作曲したので聞いて欲しいと、南本町の音楽ショップ「蜂屋」さんに持ち込んだことでした。 翌年の昭和25年、地元の新民謡としてレコード化に踏み切ろうと日本コロムビアへ譜面を送りましたが、「このままではレコード化はできない」という返事とともに返送されてしまいます。 しかしながら、根気強くコロムビアと交渉したところ、作詞:結城ふじを、編曲:堀場正雄で会社に制作を一任し、ついにレコード化が決定します。 昭和27年11月、米沢出身の新国英夫と、デビュー間もない新人歌手・島倉千代子の両名により、レコーディングが行われます。 翌月には、全国発売を前に、花月流宗家・花月兼久氏による踊りの振り付けが完成します。 こうして、昭和28年、蜂屋のオリジナル商品として、ついに全国一斉発売となったのです。 人生、いろいろ。 いろいろな人と関わり、いろいろな出来事を経て完成したこの「新庄ばやし」 新人歌手だった島倉千代子さんも、いろいろな人生を歩み超一流のベテラン歌手となりました。 今の島倉千代子さんに、もう一度歌って・踊ってもらいたいですね。 (蜂屋レコード店さんは、2007年、惜しまれて閉店されました。) |
昔しゃ戸沢の八万石よ 今じゃ最上の米どころ 新庄ばやしで祭りもたけて おばこ盛りの 花も咲く花も咲く 金のわらじで沈名を踏んで 越えた人ある猿羽根山 新庄ばやしでほろ酔い機嫌 三味が気になる 万場町万場町 なにを掛けたか天満様に 無言詣りの二人づれ 新庄ばやしにゃ情けもからむ 最上月夜の お堀端お堀端 誰に見しょとて 紅花模様 いきなはっぴの山車すがた 新庄ばやしは打ち上げ花火 燃えてぱちぱち 恋ごころ恋ごころ |