<とっておき>

織姫星の話



(写真は2002年全国都市緑化フェア新庄会場花みどり体験館より)


七夕の織り姫星が毎日新庄市の真上を通っていることをご存知ですか。

結構知られてきたとは思いますが、もう少し詳しくお話してみましょう。

空の上をどんな星が通ろうとも別に珍しいことでもないような感じがしますね。
けれど、実は大変まれな出来事なのです。


このような事例は日本国中新庄市だけなのです。

もちろん単なる星であればいくらでも事例はあるのですが、
有名な星の場合では、青森の北端をアンドロメダ星雲がかすめて通っているだけです。
けれどそれは星雲ですから厳密には星ではありません。
とにかく有名な星となったらこれだけです。

どうしてこうなるのでしょうか?


それは
新庄市の緯度が38度45分で、一方の織り姫星の赤緯(地上で言うところの緯度にあたります)が38度44分というように、この数字がほとんど同じところからきているのです。

ただ、同じ緯度に新庄市以外にもいろんな町村が並んでいれば、それらは全て同じ資格をもつことになるわけです。

でも、見渡すとこの緯度には新庄市以外には町らしい町はないのです。


ですから、新庄市がこの特権を宣言できるわけですね。

日本は地理的に北のほうに位置しています。
ところが、有名な星の多くは天の赤道上に多いので、このようなことになっているというのも理由です。

さて、地球は回転しています。
ですから、いつも織り姫星が新庄市の真上に停止しているわけではありません。

地球の回転につれて、毎日動きます。

ですが、どのように回ろうとも一日に一度は間違いなく新庄市の真上を通るのです。

真上に来るのは季節によって違ってくるのですが、旧盆の8月7日には21時丁度に真上に来るようになっています。

七夕まつりはお隣の宮城県仙台市が有名ですね。
でも、大切に育てていけば、織り姫星の見つめる町も、七夕の里になれるかもしれませんね。




                   




こと座
トレミーの48星座の1つです。α星のヴェガは七夕の織り姫星として知られています。

<星座物語>
たて琴の名手であったオルフェウスは、エウリディケと結婚しましたが、結婚してまもなくエウリュディケが毒蛇にかまれて死んでしまいました。
オルフェウスはなげき悲しみ、死んでしまった妻を取り戻すために死の国へと向かいました。
オルフェウスの行く手には様々な怪物が待っていましたが、彼の見事なたて琴の音色で怪物たちはおとなしくなり、ついに死の国の王ハデスの前に進み出ました。
オルフェウスはハデスに妻を返してくれるように頼みましたが、ハデスは聞き入れてくれません。
しかしオルフェウスがたて琴を奏でると、ハデスも心を動かされ、地上に着くまでの間、決して後ろを振り返ってはいけないという条件で妻を連れ戻すことを許しました。
オルフェウスは妻の手を引いて地上へと続く階段を進んでいきました。
ところが、あと少しで地上というところで、オルフェウスはつい後ろを振り返ってしまったのです。
すると妻のエウリディケはたちまち死の国に引き戻され、オルフェウスが再び死の国に妻を連れ戻しに行くことは許されませんでした。
悲しんだオルフェウスは、川に身を投げて死んでしまいました。
大神ゼウスはオルフェウスのたて琴を拾い、天に上げて星座としました。

                   


作曲家故中田喜直先生と大空のうたへ