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ミスターMのレンズ談義19
トランジスタ・グラマーなレンズはいかが?
その昔、女性のタイプを表す言葉でトランジスタ・グラマーという、今では完全に死語になってしまった表現方法があった。この言葉は、一眼レフカメラ用のレンズの世界でも使えそうな気がして、その有力候補を考えてみると、C社の85oF1.2のレンズをすぐに思い浮かべることができた。これぞ、どこからどう見てもトランジスタ・グラマーなレンズだ! そう思いませんか? 皆さん。
それに対抗すべく、ニコン製マニュアルフォーカス一眼レフ用の単焦点レンズを探してみると、Aiニッコール135oF2Sがあるではないか。C社のレンズは、そのころとしては珍しかった非球面レンズを使って、大口径レンズが苦手とする諸収差を極力抑える構造となっており、その描写には非常に定評がある。これは、かなりの期間そのレンズを使用した筆者が保証する(?!)が、一方のAiニッコール135oF2Sはどうなんだろうか? このレンズは、C社のレンズとは違い、非球面レンズも、最近流行のEDレンズなども使用していない、ごく普通のレンズである。しかし、それを手にした瞬間、これは普通のレンズじゃない! という感触がある。それは、いかにもトランジスタ・グラマーなレンズだからだ。現に、このレンズを実際に使った人のコメントを聞くと、なかなかの性能を有していることが明白だ。
このレンズの特徴は、太く、重たいこと。そして、レンズフードを内蔵していることである。見た目にはそれほどでもないと思われるが、実際に手にするとずっしりとした重量感がある。そのため、軽いカメラに付けるとお辞儀をしてしまうことになるため、ニコンF5のようながっしりとしたボディの方がバランスが良い。また、近距離にピントを合わせると、レンズが思いっきり前に出ることになるため、中途半端な重さのボディだと少し焦ってしまうことにもなる。ただ、レンズフードは、内蔵されているとはいえ長さが不足ぎみで、できれば外付けの長いフードを付けた方がいいのではないかと思う。
こういった感じのレンズは最近めっきりなくなってしまったが、やはりモデル撮影会などには非常に重宝に使えるので、主要カメラメーカーには少なくとも1本は残しておいて欲しいレンズだと思う。
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