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ライフ気まぐれ日記


ミスターMのレンズ談義24

 見た目は普通でも、初の近距離補正方式を採用

 前回のレンズ談義では、見た目よりも軽いレンズの話をしましたが、逆に、見た目よりも重いレンズというのもあります。その一例が「オート」タイプの24oF2.8で、同じタイプの28oF3.5を少しだけ太くしたような感じのスタイルをしています。しかし、28oF3.5を持つ時と同じ感覚で手にすると、これは違う! と即座に分かることでしょう。


 何が違うのかというと、「オート」タイプの28oF3.5とは違いレンズ構成が複雑で、7群9枚構成となっていること。そのため、レンズ前面からのぞきこむと、ぎっしりとガラスが詰まっている様子を見ることができる。しかも、今から約40年前の1967年の発売だというのに、初めての近距離補正方式のレンズであるというのだから驚きである。確かに、28oF3.5では0.6mまでしか近づけない最短撮影距離が、24oF2.8ではその半分の0.3mまで近づけるようになっている。また、ただ近づけるだけではなく、近接撮影時における画像の乱れなども抑えてあるに違いない。それは、このレンズ以後に発売された大口径広角レンズにこの方式が採用されたことをみると、容易に推測することができる。


 さらに、このレンズは、24oという当時の超広角レンズとしては明るい開放絞り(F2.8)を確保しており、ニコンではかなり力を入れて開発したレンズではないか。そのころの28oはF3.5であり、35oでやっとF2.0になっているのだから、現在のレベルではごく普通のことでも、当時としては画期的な超広角レンズだったのではないかと思う。そのために、レンズを9枚も使用したほか、技術的に困難な近距離補正方式を採用し、ニッコールレンズらしさを保ったのではないのだろうか?!


 ちなみに、このレンズの重さは、「Ai−S」タイプにある開放絞りが一段明るいレンズ(24oF2.0)よりも少しだけ軽く、大きさはそれよりも若干大きいサイズとなっている。


 皆さんも、このレンズを手に入れたならば、ぜひ最短撮影距離付近で撮影してみてほしい。できれば、開放付近の絞りに設定し、近距離補正方式を採用していないレンズとその描写力を比較しながら。


 ミスターMのレンズ談義・番外編#1はこちらから


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