層 別


.層別とは

品質(結果)のばらつきは、機械の違い、材料の違い、作業者の違いなど、これらはみなばらつきの原因になっています。沢山の品物をただ単に眺めていたのでは何の情報も得られません。
層別とは、沢山の品物やデータの集まりを、そのデータの持つ何かの特徴で幾つかのグループに分けることをいいます。
      


 層別の方法

  @層別する対象を明確に決める。

    層別の対象とする品質特性、データの範囲、期間をはっきり決める。

  A全体の品質の姿をつかむ。

    ヒストグラムなどの方法で全体の姿を表わします。

  Bばらつきの原因を考えて、層別の目安をつける。

    ばらつきに大きく影響する要因系を考えます。(特性要因図などで)

<例>
機械別・・・・・・・・・・新旧、加工ヘッド・・・・・・・・・
原材料別・・・・・・・・・ロット、仕入先・・・・・・
作業員別・・・・・・・・・・直、班、経験・・・・・・・
作業方法別・・・・・・・加工方法、作業条件・・・・・・・
時間別・・・・・・・・・・・午前・午後、季節、月・・・・・・・・・
位置環境別・・・・・・・気象条件、作業エリア・・・・・・・
   etc

 

 Cデータを層別する。

   この場合、上項Aの表し方と同じ方法を使います。

 D層別した品質の姿を比較し、全体の品質への影響度を見る。

   平均に違いは、ばらつきに違いはないか。



  層別のポイント

  @1回であきらめず、根気よくやることが、層別を成功させる。

  A大まかな層別から、もう一歩の堀り下げが真の原因をつかむ。

  B要因で結果を分け、結果で要因を分ける。

  C結果を分け、現物、現象をよく見る。

  Dデータの取り方に工夫を。