四季の鳥海山

初夏の鶴間池

                                              2006.6.11

 雪解けもすすみ6月25日の湯ノ台口の山開きも近いので、「だいぶ除雪も進んだか?」と滝の小屋から河原宿まで行こうと思い出かけたものの、この冬の大雪で例年になく残雪が多く、また除雪も入っていないためにまだ「のぞき」までも車では行けなかった。旧鶴間池登山道あたりで車道は雪渓に覆われ洞吹ノ滝を見ながら車道を歩き出す。

既に10数台の車があり、「ナンバー2236」グループの車もあり多分前日から滝の小屋に入りテレマークスキーを楽しんでるのだろうと思い車道を急ぐ。しかし「のぞき」まで着いて鶴間池をのぞいてしまったら「滝の小屋はやめて今日は鶴間池」とあっさり予定変更。これが山の単独行の良いところなんでしょうね。

残雪でかなり下でストップ ブナの新緑と鶴間池

 先行するグループも鶴間に下る急斜面の金梯子やロープを慎重に下っていた。池から流れ出る水量も多く橋も水没気味。穏やかな鶴間池の水面には鳥海の勇姿も映り、ブナの新緑に囲まれた鶴間池小屋周辺を散策しながら時を過ごす。ブナ林の新(深)緑のなかでの森林浴はなぜか気持ちがゆったりとして穏やかになるようだ。ブナに対するイメージもあってなかなか良い感じだった。

ブナの実は昨年の大豊作で足下にはびっしりと落ちている。そのために今年のブナ林ではブナの実生が足下にかなり見られそうです。ブナ林の登山道にもびっしりと実生が見られますが、自然に枯れたりまた踏まれたりと、そのほとんどは枯れる運命とのことです。


各所に鉄梯子 マタフリ滝
ブナ林の流れ ブナの新緑

鶴間池小屋 ブナ林の雪解け
池の中のイモリ 鶴間池全景


 鶴間池も山雪荘のある荒木沢から行く道もあるのですが、残雪のこの時期は登山道も隠れており平坦なブナ林で迷わずに行くのはなかなか大変です。「のぞき」から下る道は急な斜面を下れば30分ほどで行けます。やはりブナの新緑の時期や秋の紅葉の頃が人気があるようです。今回は雪解けも遅れたために滝の小屋までの車道歩きを嫌ったおかげで、思いがけずに鶴間池のブナ林の新緑に出会えました。

 帰りにもう一度鶴間池をのぞき込んでいたら、巨大なレンズを付けて朝からイヌワシを待っていた方が「来た!」と叫んだので上空を見たら確かに2羽飛んでいる。今年は何年かぶりにヒナも生まれており巣立ちも近いはずだが、今度は眼下の鶴間池の上空に1羽悠然と飛んでいる鳥もいた。残念ながら肉眼ではその羽の特徴なども見えず「イヌワシと思って」見てきましたが。上空で飛んでいるつがいはともかく、下の鶴間池上空を数分間悠然と飛んでから営巣地方面に帰っていく姿に「のぞき」にいた数名の方々も自分と同じように声もなく黙って見つめていたのが印象的でした。「きっとイヌワシに違いない」と思っていれば良いんですよね。満足満足!の春の鳥海山散策でした。 
水面に映る鳥海山 イヌワシ?



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