家の中に漂う甘い匂い
時折、食器の触れる音が賑やかに聞こえてくる
そして忙しそうに動く姿
覗いた先では、できあがったご馳走の数々
―――ご馳走の数々
1年に1度のその日は、仕事もせずにただ家に居る事を決めたのは数日前
それなら、とその日は何もせずに過ごせるようにと準備が進められていた
そして、その日を明日に控えた今日
明日1日の豪華な食事がつくられている
「何か手伝う事は無いか?」
楽しそうなその様子についそう声かけた
そうして渡されたのがイベントの最後を飾るモノ
甘いデザート

甘い匂いに囲まれながら
明日の為にひたすらに飾り付けに精を出していた