お守りが暖かく光った 窓から見える人影の姿がくっきりと脳裏に浮かぶ 少し大人になった少女が、勢い良く後ろを振返る 「お母さん、お父さん帰ってきたよ!」 そして扉に向かい走り出す 先ほどの光景が現実になる事を少女は知っている あの日手にいれた小さな飾りナイフは、これから起こり得る未来の姿を見せる それが何故なのかは解らない それは長い時を掛けて、少女が解き明かす謎