世界情勢


 
エスタとガルバディア
世界を2分する大国
“国”として
ガルバディアに対抗できるのはエスタだけ、
エスタに対抗ですきるのはガルバディアだけ
そんな風に思われて居たが、近頃様子が変わってきた

「元々エスタって国は、争い事を好まない国民性なんだよな」
好まないっていうよりも、争い事に向かないってのが真実だけどな
「ここの奴等は研究者気質っていうか、そんなのばっかりだからな、争い事を始めましょう、なんて事になっても役に立たない事間違い無いんだよ」
魔女戦争の時は率先して闘いに出てたけど、まぁアレは自分達の意志とは言えないからな
「まぁ、だからよけいな心配はするなって言いたいんだけど」
つーか、ソレ以外にコメントのしようが無いんだよな
先の戦争でガルバディアの軍事力が衰えている
ガルバディア軍の上層部やガルバディアの大統領がどんなコメントを出したところで、それ位の事は誰にでも予想ができる
あれだけ派手に戦いを起こせば軍事以外の所でも、様々な弊害が生じて当たり前だ
まぁ、予測できた事態だって言えばその通りなんだけどな
ガルバディアとエスタ
2つの大国の存在は互いこそが唯一互角に対抗する事の出来る勢力
その一方が突如力をなくしたと成れば………
もしも“エスタ”が攻めてきたならば………
まぁ、不安になるのは解らなくも無いけどな
起きるかも知れない事に脅えている
その姿勢は誤りでいて、正しい
「けど、まぁ対抗勢力ならガーデンがあるだろ」
どこにも属さない戦う事に特化した組織
“ガーデン”ならば、状況と金に応じて、どんな風にでも転ぶ
まぁ、確かにバラムガーデンとエスタは親しい関係にあるかも知れないが、“依頼”の前ではそれは一切関係なくなる
平和になったお陰で頻度は減っている様だが、ガルバディアからガーデンへの依頼はそれなりに多い
それにバラム以外の2つのガーデンの復興も順調だ
以前ほどではないだろうが、ガルバディアはガルバディアガーデンと癒着するだろうし、トラビアは以前と同じようにガーデンを抱え込むだろう
「だいたい、他の国の奴等が不安がっているからって、エスタにどうにかしろっていうのもおかしな話だろ」
言われたからで、縮小なんてのは本末転倒だって
「ま、その当たりは刺激しない程度にほっとくしかないだろ」
刺激するのが心配だってのなら、目につかなけりゃ大丈夫だろ
まぁ、あんまりこそこそしてるとおかしな方向に勘ぐられるけどな
とりあえず2つのガーデンが元に戻ればまた情勢に変化が出てくるだろうさ
「っていうかさ、これを機会として売り込みしてんじゃなかったか?」
そう言って目を向けると、ひどくむっとした顔をした

様々な事が一度に終わって
それから少し時間が経過して、世界が落ちついた頃
エスタとガルバディアそれとガーデン
世界に影響を与える3つの勢力
エスタは大して変わらずそのままで
後の2つはまた少し様子が変わってきた
 

 End