日常〜任務〜


 
モンスター討伐の依頼
いつもと変わり映えの無い依頼
依頼人に話を聞き
モンスターの出没地帯だという場所へと足を進める
「ターゲット以外のモンスターはどうする?」
基本的にモンスターは何処にでも居る
その上モンスターの行動範囲も種族に依って様々だ
基本的には依頼されたモンスターの討伐を行うが
「遭遇したヤツは倒す」
探し回る必要は無くとも、目の前に現れたモンスターを無視する必要も無い
「オッケイ〜」
言葉と同時に銃声が鳴った

「そろそろポイントだぜ」
近頃モンスターが集団で現れる
そう言われ指示されたポイント
「まだ、みたいだね」
ずっと同じ所に止まっている訳では無いモンスターの姿は、今はまだ見えない
「待つか」
「だな」
最近毎日の様にこの場所にモンスターは現れると聞いている
ヘタに動き回るよりもここでモンスターを待った方が効率は良い
周囲を見渡し、少し離れた場所に小高い丘を見つける
無言で指し示した指先
「丁度よさそうだねぇ」

「来たぞ」
声と同時に、モンスターの姿が見える
発見と同時に整えられる陣形
まだこちらに気が付いていないモンスターへ向けて銃口が向けられる
「行くよ」
小さな声
ワンテンポ遅れて響き渡る銃声
銃弾が一匹のモンスターを貫く
悲鳴の様な声
怒りの声が上がる
そしてこちらへと立ち向かってくるモンスターの姿
もう一発響く銃声
それを合図に足を踏み出す
同じタイミングで足を踏み出した姿が、先にモンスターの元へと到着する
横殴りの蹴りに、先行していたモンスターの姿がなぎ払われる
続けざまに繰り出される攻撃に、モンスターの幾つかが倒れていく
その姿を目にしながら、刃を振り下ろす
モンスターを切り裂く独特の感覚
振り下ろすのとほぼ同時に身を捩り、次のモンスターへと向かう
両手に握り占めた剣を振り上げ振り下ろし、なぎ払う
何度か繰り返す機械的な動作
モンスターが上げる声と近くへと落ちる魔法
遠く聞こえる銃声と攻撃と共に上がるかけ声
モンスターが流す体液の匂いが辺りに広がる
攻撃の手が止む
「んで、どう始末する?」
地面に残っているのはさっきまでモンスターだったモノ
それをこのまま放置しておけば、他のモンスターを呼び込む餌になる
「燃やすのが一番手っ取り早いんじゃない?」
「そうだな」
頷くと同時に豪快に放たれる火種
モンスターの身体の上に落ち、勢いよく炎が上がる
「任務完了だな」
「火を消したらね」
勢いよく広がった炎は、簡単に消えていった

 End