決定



 
窓の外、視界一杯に広がるのは巨大な建造物
無機質で冷たく異質なソレは、魔女の居る場所
空気を伝い、不気味な震動を感じる
ルナティック・パンドラの胴体に、エネルギーの光が見える
警戒を促す声
船内が俄に慌ただしくなる
「いよいよだね」
硬い声に、スコールはエルオーネの手を握りしめる
「大丈夫、絶対に上手く行くから」
きっと大丈夫
部屋の隅で、小声で話を続けるSeeD達の姿が見える
作戦通り行けば絶対に上手く行く
窓の外に広がる強い閃光
「何かに掴まってろっ」
スピーカーから聞こえるラグナの声は突入を告げる合図
強い衝撃を感じた

―――大会議室
リノアの協力を取り付けた後に再び集まった顔は先ほどとは違っていた
今集まっているのは少数精鋭の軍人
「一度作戦を開始したら、相談をする暇は無い、突入前にすべての作戦を決めるがそれで良いよな?」
反対する者がいない事を確認し、話が続けられる
幾度も話に上がった、作戦の概要
要となるのは、エルオーネとリノア
「ルナティック・パンドラへと近づくための手段は確保してある、この辺りは後で詳しく説明する」
「危険は無いんだろうな?」
言葉のやり取りに、スコールは先ほど見た飛空挺を思い浮かべる
「その点は心配無い」
確かに宇宙との行き来を前提に作られた飛空挺なら多少の攻撃にも耐えられる筈
「ルナティック・パンドラ内は、本体と別働隊に人数を分ける、勿論中に入るのはエルとリノア以外は戦闘要員だけだ」
中にいるのはガルバディア兵だ、戦うことの出来ない者は足手まといになる
リノアの友人だと言う2人組が抗議の声を上げようとして、沈黙した
「本隊は言うまでも無くアデルの元に行く奴等だな、別働隊の方はガルバディア兵の相手だ」
視線が兵士達の方へと向く
「本隊の消耗を避けろ」
確かに魔女を相手にするとなれば簡単に勝てる筈がない
疲労は避け全力で戦える様にするべきなのかもしれないけれど………
「本隊の方も細かく分ける、アデルと戦う奴等と、アルティミシアの所に行く奴、未来に行った後アルティミシアと実際に戦う奴は未来の状況を確認しないと何ともいえねぇけど、とにかく消耗するのは避けるように動けよ」
「それで、本隊には誰が入って誰がアデルと戦うんだ?」
ゼルの問いかけに、ラグナ達が素早く視線を交わした
「戦力から考えて、悪いがSeeDは全員本隊に入って貰う、それとスコールはエルの護衛で一緒に行け、それに………」
ラグナの言葉にSeeD達だけが驚きの声を上げた

強引にこじ開けた穴へ搭乗口が掛かる
集まった者達が武器を手に構える
長い作戦が始まった
 

 To be continued


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