魔女の城4



 
振り下ろした剣がモンスターの身体を捕らえる
硬い手応え
跳ね返される剣を抑え込み
モンスターが反応を返すよりも早く間合いを取る
モンスターに限らず、的が巨大ならば攻撃を当てる事は比較的簡単だとも言える
だが、今までと違い確実に当たった筈の攻撃は、大して効いた様子が無い
巨体である分打たれ強い事が多い
ダメージが通りにくいほど外皮が硬いのか痛覚が鈍いのか、その辺りは様々な理由があるだろうが、巨大な相手はそれだけ耐久性が高い
スコールは剣を構え、攻撃を受け止め受け流す体勢を取りながらモンスターと相対する
見かけによらず鋭い攻撃が振り下ろされる
鋭いとはいえ来ることを予測していた攻撃は受け止める事も可能だが、避けきれないのなら受け止める事も必要かもしれないが、圧倒的に強い力が掛かると解っていて、その力と無理に衝突する必要はない
攻撃を避けるのは、ダメージの及ばないギリギリの範囲
通り過ぎた攻撃による風圧が髪を揺らす
避けるならば思い切って遠くに移動すれば安全
けれど、
軽快に音を立てる銃声の合間に、スコールがモンスターへと近づき剣を振り下ろす
身体を大きく動かすことはそれだけ体力の消耗を激しくする
少しでも柔らかそうな身体の内側
身体の各部位を繋ぐ付け根の部分
狙いを違わず振り下ろした剣が身体へと突き刺さる
刃を通し伝わる皮膚を裂く感触
それにあまりにも距離を置けばタイミング良く攻撃を仕掛ける事が出来なくなる
繰り出した攻撃が効いた証拠か、モンスターが始めて声を上げる
苦しみか、痛みかそれとも怒りなのか、モンスターが腕を振り回し、大きく開いた口の奧からブレスを吐き出す
スコールとアーヴァインが、攻撃を避け大きく距離を置く
モンスターの視線が2人を捕らえる
その隙に
床を蹴る軽い音が耳を打つ
「これでも食らえっ」
モンスターの死角から、ゼルが攻撃を繰り出した

重い音を立てて、モンスターが床の上へと倒れる
――――――
いつでも攻撃出来るよう、モンスターへと武器を向けたまま時間が過ぎる
―――モンスターが動く気配は無い
スコール達は警戒しながらも構えを解き、ゆっくりと視線を交わす
アーヴァインが引き金に手を掛ける
弾丸が1発モンスターへと発射される
「………勝ったみたいだね」
モンスターが完全に息絶えた事を確認し、ようやく安堵の声が上がった
 

 To be continued


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