明々と燃え上がる暖炉の炎
 積み上げられた薪
 窓の外には舞い落ちる雪
いつもとさほど変わらない朝の目覚め
 ベッドを抜け出し窓を覆うカーテンを開く
 辺り一面を覆い尽くした雪原
 開け放つ窓から、冷たい風と白い粉雪が舞い込む
 寒さに身動ぎする気配
 軽く音を立てて窓が閉じる
 暖かい湯気の立つ食事がテーブルの上に並べられている
 日頃は食べる事の無いごちそうが並ぶ
 窓の外で降り続ける雪
 吹き抜ける風の音
 窓の外はますますひどくなる吹雪
 誰も訪ねてくる人もなく
 訪ねていく人もいない
 新しい年の幕開けは、一面の銀世界
 降り続ける雪が人々を家の中へと閉じこめる
 家族だけでひっそりと過ごす新年
 始まりの一日は穏やかに過ぎ去っていった  |