1 釣りと天候 (2003年掲載分)    コラムの目次に戻る ホームページのトップに戻る
 自分事であるが、しばらく体調が悪く(アレルギーの鼻炎で鼻詰まりが酷く、寝不足が続いていた為)釣りに行けずにいたが、医者通いでようやく釣りに復帰できる体調に戻ったために、実は今日の水曜日は、自分の女房事魚愁と、釣友達で由良から船に乗ってヒラメの実釣に出かける予定でしたが、出漁時間直前の早朝4時頃からの土砂降りの雨と突風のため、無理をしないで中止としました。

 ようやく釣りに行けると思い、かなり気合が入っていたのにチョット肩透かしを食らってしまったような気分です。
なかなか自分の出漁予定に天候が合わせてくれないもので、本来ならば釣りに行けるのに雑多な用事で行けない時に限って釣り日和が続くものですから、天候を恨めしく思う事も多いのです。

 もっとも秋から冬にかけては釣行日と天候が合致する事はなかなか少ないのですが、天候が良かったり悪かったりするリズムは案外一定のパターンを繰り返す事も多いもので、例えば月曜は晴れ、水曜は雨、土曜は晴れ、日曜は雨・・などのパターが定着する事も多いものです。
勿論これが逆転するる事もある訳ですが、自分にとって悪いパターンにはまってしまうと、これが延々続く事がありますからガックリきますね。
ところがようやく自分の釣行日が天候に恵まれて喜んでいると、思いがけない用事やアクシデントが勃発したりするものです。

 不謹慎な話しですが、釣りに行こうと予定していた日に、それほど親しくない人からの冠婚葬祭に対するお招きなども多い訳で、こんな日に限って天候や海の条件が良かったりするものですから、自分の不運を嘆いたりもしたくなります。

 自分の釣行の場合、そのほとんどはプロとしての仕事絡みの釣行になりますから、のんびり楽しめる釣行は皆無に等しいのですが、仕事の釣りであっても天候が良いに越した事はありません。
傍から見れば、普通に釣りを楽しんでいる様に見えるかも知れませんが、同じ釣りをしていても、やれ、タックルがどうだとか、仕掛けの具合の良否を確認したり、ハリスや針の強度をさりげなくテストしたりと、結構忙しく大変な事も多いものです。
勿論ダメだと判っているものでも、どうしたら結果が出せるか?など、四苦八苦する事もあります。
自分としては、天候やタックルについて、あまり贅沢を言える立場ではありませんが・・・    

 最近は特に雑多な私的所用や仕事がやたら多くなってしまい、普通であれば夜遅くなってからここに書き込む事が多いのですが、なんか疲れが先行してしまいその気力が消滅してしまう今日この頃なのです。
従いまして、ここしばらくはまともな釣りもしていないのが現状なのですが、2週間ほど前にお客様と船のハナダイ釣りに行ってきました。

 お客様の子供さん(中学生)も一緒の釣りでしたから、釣れるような状況を望んでいたのですが、この日は嘘のように釣れません。
 チョット大袈裟に言えば、多くの子供達に釣りの楽しさを知っていただくのも私達の使命であり仕事でもあるわけですが、なかなか思うようにはいかないものです。
 もっともこの日の天候はやや不安定で、出し風が強くなる事が前日の予報で確認していたために、沿岸から少し離れると陸から吹き付ける強い風の影響で白波が立つことは予想していたものの、これが思ったよりも酷い状況で、船自体の自由が利かず、数あるポイントえの移動もままならない程に苦戦を強いられた1日でした。
 このような悪条件のために、折角一緒に釣りにでた中学生の子供の釣果はゼロで、自分と言えば10尾程度の貧果で終わりました。

 「中学生の坊主はボウズに終わった」などと、面白くもない駄洒落はさておいて、なかなか釣行日に合わせて天候と諸条件が良くなることは少ないものですが、時として、釣行に合わせて毎回天候が良い人もいるのです。
このように運の良い人の事を「ツボにはまった」と言う人もいますが、事実、このツボにはまった人の釣行日には、ものの見事に天候には恵まれるものです。

 以前、自分がある雑誌に書いた話しですが、釣りに行く時の天候と釣果に恵まれることが続く時は、ちょうど自分に運が向いている時だから、積極的に釣りに行けるだけ行った方が良いと勧めています。
 こんな運の良い人も、この時期を外してしまうと全く逆のパターンに落ち込む事が多いものです。
 一度落ち込むと、いくらあがいても自分の都合に天候も釣果もついて来ないばかりか、下手にあがくと更に悪い方に引きずり込まれる事が多いものです。
 何故このような現象が起きるのかはよく解りません

 ここしばらくの間、何かと忙しく全く釣りに行けない状況が続いていますが、今日は自分の休日であり、天候にも恵まれ、昨日までの時化が嘘の様に静かな凪に恵まれたのですが、いざ釣りに行こうと思っても、疲れの出た体が言う事を聞いてくれず、結局のところ静養の1日となってしまいました。
 折角のチャンスが到来したのに、磯にも船にも行けずじまいの自分をチョッピリ情けなく感じておりまして、その罪滅ぼしにと、しばらく書き込みが出来なかったこの日記を書いております。(苦笑)

 釣りに行くには、当たり前の事ですが、その時間的余裕と天候、それに釣らんが為の諸条件が揃わないと、どんな釣りもできない訳ですが、一生懸命磯釣りに行ってる人は、全ての諸条件が揃わなくとも釣行していますね。
 例えば、雨だろうが、風が強かろうが、とにかく釣り場を探しながら海岸を渡り歩きます。 休日が限られれている釣り人に多いタイプですが、これらの悪条件の中でも結構クロダイなどを釣ってきますから偉いものです。

 つい最近までの自分も同じようなタイプの釣り人でした。近年は自分の女房と一緒の釣りがほとんどですから、あまり無理はしませんが、それでも普通なら釣りを断念するような悪天候の時でも結構竿を出していましたから、傍目には余程の釣り馬鹿か気違いに見られていたと思います。(笑)
 
 悪天候と言えば、今から15〜20年ほど前には、雪が降る時期になると、店のお客様達を引率して秋田や青森の磯釣りにはよく出かけました。
海が荒れれば荒れるほどクロダイなどが数多く釣れるポイントが秋田や青森には点在しています。  当地庄内よりも北に位置する秋田や青森の方が冬でも水温が高い為、2月の中旬頃まではクロダイ釣りができたものです。
なぜ北に位置しながら冬に水温が高いのか?との疑問を持たれた方も多いでしょうが、実は日本海の南から北にに流れる暖かい水温の対馬暖流の影響で、比較的海側に突き出ている秋田の男鹿半島や青森の黄金崎と椿山周辺は、ワンド状態で陸側の奥に位置する当地庄内よりも冬の水温が高いのです。
 
 時間のある方は日本地図を開いて位置関係を確認していただければ一目瞭然で良く判ります。日本海の沖に浮かぶ佐渡島や、粟島、飛島なども冬の水温は高い関係で魚の活性も高いから良く釣れる訳です。