今回はインレイの材料(螺鈿)が多いのですが その素材や加工品について紹介いたします。
ここに紹介した以外にも多くの事柄がありますが 私の知っている範囲になりますので了解
して下さい。
私が製作していた約30年くらい前は輸入出来ましたがその後年月は忘れましたがワシントン条約
で南米マホガニーと共にこれらの貝類も規制され輸入が難しくなってしまいました。
まず螺鈿には大きく分けて厚貝(約1.5ミリ)と薄貝(約0.2ミリ)があり アバロン貝と○○チョウ貝に分類されます。
①アバロン貝(厚貝) 専門店では模様によってグレード分類しているところもあります。
②○○チョウ貝(厚貝) 左より 白チョウ貝 黄チョウ貝 黒チョウ貝
③薄貝 ギターなどの楽器にはあまり使用されないで工芸品で活躍しています。
加工品はメーカーが指板に入れるマークなどが主ですがいろいろと有りますがここにあるのはほんの一部です。
①ドット(丸) 一番多く使われている加工品で アバロンと白チョウ貝が有ります。
②マーチンのスノーフレイクパターン
③ 星型 白チョウ貝
④ギターのふち廻りに付ける細くカットしたアバロン貝 (直線だけでなくアール加工した物もあります。)
⑤その他 ヘッド部のインレイやネームロゴマーク
マンドリンやバンジョーのペグヘッドのインレイ
マーチンやギブソンのネームロゴ(米国ではこんな物まで売られています。)
アバロン貝のピックガード
以上貝を使ったインレイの関係を紹介して来ましたが今では人工的に作られた素材も普及し始めています。
今回はインレイに関係した事柄を取り上げて見ました。ギター製作をする事は有りませんがこれらの品はまだありどうするんでしょうか???