日本では古くから田んぼの生物として書物に載っています。大量発生した田んぼは豊作と言われここから名前がついたと思われます。
ホウネンエビは田んぼに水が入れられて数日で卯かします。田植え後水が澄んだ頃から見られ 稲が約20㎝位に育つ頃には
見られなくなり短命な生物です。(学生の夏休みの自由研究としてキットが売られています。)
ホウネンエビのオス
ホウネンエビのメス
大量発生時には一網でこんなにも捕獲出来ます。
ホウネンエビの成長過程
ホウネンエビのタマゴは約0.2~0.3㎜で見ての通り特色のある表面です。
タマゴの孵化のようすです 出てもまだ透明膜の中で数時間後に膜からでます。
生まれて間もない約0.4㎜ 約0.8㎜くらい
(いずれも顕微鏡透過撮影です。)
田んぼの水が澄んでの稚魚 一円玉と比較 約2.0㎜の稚魚
タマゴの大きさは違いますが カイエビ・ホウネンエビ・カブトエビの三種のタマゴは同じような過程で生まれます。
まず約20から25度の水に浸かると約30~50時間で孵化します 最初にタマゴから出ますが薄い透明膜の中で、
数時間後に膜から出て 最初は三種ともよく似た姿をしていますが成長するにあたっては徐々に変化します。・・
ホウネンエビの場合は胴部が少しづつ伸びていき約2.0㎜くらいでほぼ親と同じような姿になります。
ホウネンエビの色について
ホウネンエビといえば植物プランクトンが主なエサですのでまず思いだすのは緑の色をしたのと透明な色がない
のが一般的な個体ですが 周囲の状況などの環境や食べ物によりいろいろな個体が見られます。
薄くて判別しにくいですが緑系 黄色系 青系 茶系 赤系 などが大まかな分け方ですが見られます。
大まかですが分けて見ました 赤系のホウネンエビ
ホウネンエビのオスとメスの違う点は オスは頭部先端に付いている触角で交尾する時の把握器なります。
メスの頭部にはオスの把握器に合う短い触角が見られます。
私はまだ交尾画像が撮れていませんが いつかわ記録出来ればと思っています。
オスの頭部の把握器 メスの頭部
写真では中々伝えにくく私の YouTube の動画も参考にして下さい。
田んぼの生き物