日本国内で見られるのは全て外来種で アジアカブトエビ・ヨーロッパカブトエビ・アメリカカブトエビの三種類です。
私の住む地域では国内で多く見られるアメリカカブトエビですのでこの種について書いています。
カブトエビのタマゴ
まず 私の住む地域では見られるアメリカカブトエビは性別がなく全てタマゴを産卵します。
(ほかの種はオス・メスの区別あるカブトエビもいます。)
タマゴの産卵は成熟して約3㎝位になると土を掘って産卵し その行為を何回もして短い一生を終えます。
大きさは約0.3㎜前後で個体差あるようです。最初は赤っぽい色ですが土の中なので徐々に黄土色系に
なっていきます。その後水が抜かれ稲刈りも終わり土の中で永久卵として残り 翌年に農家の方が土を
耕して表土に現れたタマゴの一部が水に浸かると孵化し この繰り返しが毎年行われています。・・・・・・・
乾燥したタマゴは約20~25度程度の水に浸かると約2~3日で孵化します。水に浸かると殻の表面が徐々に
浸透して殻かやわらなくなり中の身の発生を促していると思われます。(あくまでも私の独断的な考えです。)
タマゴは産卵直後は赤色
タマゴは水に浸かると約70%位は水の表面に浮きます。( 全部孵化はしなくて原因はわかりません。)
タマゴの大きさは約0.3㎜ですが外側の殻は約0.05㎜ですので大きさを考えると随分に厚い感じです。
殻が弱くなり身が孵化出来る状態なると殻を割ってでるのですが最初にひびが入ってから出るまでに
条件や個体差もあると思いますが約半日程度かかり 殻から出た時は透明な薄い膜の中です。また
そこから約4~5時間かかって膜から出て孵化します。(ビデオで長くかかりましたが撮影出来ました。)
以下は顕微鏡撮影撮影した成長過程です。
タマゴは約0.3㎜ 殻の厚さは約0.05㎜
約半日程度かかり殻から出ます 殻から出ての透明膜
透明膜から出て直後約0.4㎜ 数時間後約0.5㎜
約1.0㎜この頃から甲が出来脱皮が多くなる 約2.0㎜のサイズ
約3.0㎜のサイズ 約5.0㎜のサイズ(ほぼ成魚)
約3.0㎜~約5.0㎜になる間に泳ぐ為に使っていたのがなくなり約5.0㎜ではヒゲに変わっている。
田んぼでのカブトエビ
カブトエビが生息している田んぼでは 田植えが終わり最初濁ってた水が澄んだ頃には約5~10㎝に
なっており脱皮を繰り返しだんだんと大きくなります。カブトエビが生息している田んぼの目安は土を
掘るので水が濁っていたり 掘った穴が多く見られるので多く生息している証拠になります。・・・・・・・
ときには大量発生します。 田んぼには穴だらけ
田んぼての採取 まれにアルピノ種も
なるべく大きいサイズを飼育 裏側です
ホウネンエビを食べる カニカマボコを食べる
脱皮痕きれいに抜けている 水温が上がると背泳ぎする
カブトエビの飼育
カブトエビとホウネンエビは欧米では人気で飼育キットが売られており 日本でもわずかですが売られています。
中々 環境や条件により難しいようですがチャレンジするのもいいですね !!!
私の場合はこの地方では取れるので タマゴの採取の為にサイズの大きめをいれています。
初め飼育は田んぼの環境がいいと思い田んぼから取ってきた土を入れて飼育しましたが、
カブトエビは土を掘るので水槽をろ過するフィルターがすぐ詰まりだめでした。・・・・・・・・・・
そこでカブトエビには申し訳ないのですが土から砂に変更して現在に至っています。・・・・・・・
あとはエサです 雑食性のカブトエビなので困らないのですが 生き餌がよく私はホウネンエビ
を取れる時期は与えています。しかし常時取れないのでいろいろとためした結果 安価でよく
食べてくれたのはカニカマボコでしたので現在にいたっています。
私が観察している地域では年々カブトエビが見られる田んぼが減ってきている気がします。
田んぼに害をあたえていない生物なのでいつまでも見られるようになってほしい物です。・・
(栃木県のある市の一部ではカブトエビ農法をしている田んぼもあります。)
写真や書面だけだと中々伝えにくく 私は YouTube にて動画を投稿しているのでそちらも参考にして下さい。