全長約47cmのカモメでメスはオスより少し小さく、オスメス同色。夏羽では上面は濃い青灰色で、頭部,頸部、胸、上尾藤、下面は白い。尾羽にはっきりとした黒い帯がある。クチバシは大部分が黄色で、先端近くには黒と赤斑がある。足と水かきは黄色。光彩は淡い黄色で赤いアイリングがある。若鳥は濃褐色で額、顔、喉は白っぽく、尾の基部は白くて先は黒い。ミャーミャーと短く区切って鳴く。その鳴き声が猫の鳴き声に似ているところから、ウミネコ(海猫)と呼ばれるようになった。 日本では漂鳥または留鳥で、日本列島の全域に分布する日本で見られるカモメの代表種。冬は中国大陸沿岸、台湾にまで移動して越冬する。繁殖は日本近海に限られていて、日本では北海道から本州、九州の沿岸で繁殖し、繁殖後、冬期は各地に移動分散する。沿岸、内湾、干潟、河口にも多く、河川や池にもいるが、樹林帯には入らない。一年中、群れで生活し、港の堤防、河口の中州などで集団で休息し、時々、一斉に飛び立っては元に戻る。 繁殖は一夫一妻で一つがいは約1m四方の縄張りを持ち、コロニー(集団営巣地)に分散する。コロニーは露地や草の生えた露地で断崖のある岬や島、無人島に作る。日本では青森県の蕪島などが有名で、蕪島には約3万羽のウミネコが繁殖のため飛来する。 |
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ウミネコ1 | |||||||||
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ウミネコ1 日本で見られる代表的なカモメの仲間。 オスメス同色で、夏羽は頭から腹にかけての下面は白色で、背と翼は上面は濃い青灰色。 初列風切羽の先は黒く、尾の基部は白いが先に幅の広い黒帯がある。 クチバシは黄色で先端には黒と赤の斑紋がある。足は黄色でアイリングは赤色。 |
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ウミネコ2 | |||||||||
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ウミネコ2 冬羽は頭から頸にかけて薄い褐色の斑紋がある。 若鳥は濃い褐色で顔がやや白い。尾の基部は白く、先は黒い。 クチバシや足は薄い紅色で、クチバシの先端は黒い。 ミヤォーと猫に似た声で鳴く。 |
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ウミネコ3 | |||||||||
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ウミネコ3 サハリン南部から日本、中国東部の沿岸で繁殖する。 北海道から九州まで集団繁殖地がある。 食性は雑食性だが、繁殖期以外は海上などで魚などを食べる。 漁船や船についてくるカモメはほとんどがこのウミネコ。 |
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