アジサシの仲間では最も小さい。 夏羽では額(ひたい)が白く、頭上から後頭が黒い。背と翼の上面は青灰色で、胸から腹にかけて白い。クチバシは黄色で先が黒く、足も黄色い。 冬羽では額と頭(とう)頂(ちょう)が白く、後頭は黒い。クチバシは黒く、足は褐色。翼が長くスマートに見え、尾は深く切れた燕尾型をしている。 コアジサシは世界中に分布しているが、日本には夏鳥として渡来し、本州以南で繁殖をしている。砂浜や川の中州などに巣をつくり、海岸、川、湖沼などでエサをとる。 日本にはオーストラリアやニュージーランド周辺で冬を過ごした集団が4月ごろに飛来する。 5〜8月の繁殖期には砂浜や川の中州で、多い時には数千羽がコロニーを作り繁殖する。通常2〜3個の卵を産み、卵は3週間ほどでふ化する。ヒナは20日ほどで飛べるようになり、親から給(きゅう)餌(じ)を受けながら成長し、9月には南に渡っていく。 最近は自然の繁殖地が減っていることから、日本では絶滅危惧種に指定されている。全国的にコアジサシの保全が行われています。東京ではリターンプロジェクトによって、森ケ崎再生センターの屋上に集団営巣地を作り、生息環境の保全と再生事業を行い、成果を上げている。 |
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コアジサシ | |||||||||
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コアジサイ 小型のアジサシで、夏羽では額が白く、頭上から後頭にかけて黒い。 クチバシは黄色で先が黒く、足は橙黄色。キリッキリッと鳴く。 日本には夏鳥として渡来し、本州以南で繁殖する。 海岸の砂浜、埋め立て地、川の中州などに巣をつくる。 |
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