コサギより大きく、首と足は長い中型のサギ。全身は白く、繁殖期の夏羽では背中からみの状の飾り羽が出る。クチバシは短く黒く、目先は黄色い。秋冬には先だけ黒くほかは黄色い。冬羽では飾り羽がなくなり、クチバシは黄色で先が黒い。 日本には主に夏鳥として渡来し、本州から九州で繁殖する。冬にはフイリピンなどに渡る。シラサギの中では比較的見かける頻度は最も少ない。水田や湿地で餌をとり、魚やかえる、ザリガニ、昆虫などを捕えて食べる。チュウサギはコサギのように活発でなく、ゆっくりした動作で餌をとる。コサギやダイサギと一緒にいることが多い。 また、松林や竹林などにほかのサギ類と一緒に集団で営巣する。 チュウサギはサギ類で唯一準絶滅(じゅんぜつめつ)危惧(きぐ)種(しゅ)に指定されている。土地改良に伴う圃場(ほじょう)整備や田畑の減少、農薬の影響による捕食昆虫の減少、更には営巣地となる松林や竹林の開発などによりチュウサギ自体の数も減少している。一方、サギ類の集団営巣、繁殖については糞害や騒音で問題となっている。 |
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チュウサギ1 | |||||||||
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チュウサギ1 コサギより大きく、オスメス同色で、全身白い。 足は長いが、クチバシは短い。 冬羽では飾り羽がなくなり、クチバシは黄色で先が黒い。 ダイサギは大きくて、首と足が長いが、遠くからは識別が難しい。 |
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チュウサギ2 | |||||||||
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チュウサギ2 日本では主に夏鳥として飛来し、本州以南で繁殖する。 水田や湿地で餌をとる。 チュウサギはコサギに比べ動作がゆっくりしている。 コサギとは比較的識別は容易であるが、コサギは趾が黄色い。 |
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チュウサギ3 | |||||||||
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チュウサギ3 夏羽では背からみの状の飾り羽が出る。 クチバシは黒く目先は黄色い。 チュウサギはほかのシラサギ類とは違って、唯一準絶滅危惧種にしてされていて、 個体数も少なく、絶滅が危惧されている。 |
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