シラサギの仲間の番外にアマサギがいる。大きさはコサギより少し小さく、繁殖期の夏羽では頭部と背中に橙(とう)黄色(おうしょく)の飾り羽が出ており、それ以外は白い。雌雄同色で、クチバシは短く黄色い。冬羽は全身白いが、頭部に黄色味を帯びているものもいる。 世界各地に広く分布する。日本には夏鳥として渡来するが、日本の南部では越冬するものもいる。北海道以南で繁殖する。水田や湿地に棲み、主に昆虫を食べる。牛や馬の近くにいてハエをとったり、また、牛馬の背中などに乗って、体にたかる虫を食べることもある。 英名でウシサギというのはこの習性から来ている。日本名は亜麻(あま)鷺(さぎ)と書き、亜麻色(橙黄色)の夏羽から名づけられた。最近では耕運機やトラクターなどの後ろをついて歩き、飛び出す昆虫などを捕える姿がよく見られる。以前は珍しい熱帯の鳥であったが、最近では世界中で北へ分布を広げている。秋になると幼鳥とともに大きな群れを作り、稲刈りの終わった田で昆虫などを食べている。やがて冬を越すために南の国に渡っていく。 |
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アマサギ1 | |||||||||||
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アマサギ1 コサギより小さくクチバシは短い。 夏羽では頭部とくび、背に橙黄色の飾り羽が出て、ほかは白い。 クチバシは黄色で、時期によって目先が赤い個体もいる。 冬羽は全身白いが頭部が黄みを帯びているものもいる。 |
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アマサギ2 | |||||||||||
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アマサギ2 日本には夏鳥として飛来するが、日本の南部では越冬するものもいる。 水田や湿地に住み、牛や馬の近くにいてハエをとったり、牛や馬が追い出す虫を取る。 別名ウシサギと呼ばれ、夏のの風物詩である。 秋になると南にかえる準備のため、苅田で虫を取る。 |
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