クロサギはクチバシが太くて長く、足は比較的短い中型のサギ。クロサギと呼ぶが、羽衣は黒色型と白色型がある。 日本では黒色型の方が圧倒的に多いので、白サギ類に対して黒サギと名付けられた。分類上はコサギ属に属し、アジア東南部からオーストラリアにかけて分布し、海岸に生息している。 白色型は南方に多く、日本でも沖縄ではほかの地域と比較してかなり多い。本来は熱帯系のサギで、日本では本州以南の岩の多い海岸や河口部に生息している。関東地方では房総半島など岩の多い海岸線でよく見かけるが少ない。 黒色型は大体が石版黒色で、後頭の羽毛は少し長い。クチバシと足の色は個体により変化が多いが、クチバシは黒褐色または黄褐色で、目先は灰黒色または青灰色をしている。足は黄緑色または緑褐色で、足指は黄色味が強く、飛ぶと足指の裏が黄色く目立つ。クロサギはあまり群れを作らず単独で行動していることが多い。干潟や砂浜などにいることもあり、波打ち際で小動物を食べている。敵が近づくとゆっくり羽ばたいて、首をS字型に曲げ低く飛ぶ。 |
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クロサギ | |||||||
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クロサギ(黒色型) クチバシは太くて長く、足は比較的短い中型のサギ。 分類上はコサギに属している。黒色型は黒色をしている。 クチバシは黒褐色で、目先は灰黒色。 足は黄緑色で、足指は黄味が強い。 このクロサギは房総半島の個体。 |
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