今回は旅先で出会った大物のサギを紹介しよう。 その名はズグロミゾゴイ(頭黒溝五位)。 関東地方にはミゾゴイという同じ種類のサギが夏鳥として渡来する。霞ケ浦沿岸にも来ているが、数が少なく、なかなか出会う機会が少ない。ゴイサギより少し小さく、クチバシが短い。私も数回目撃しているものの写真が取れない。 昨年、八重山諸島の西表島に行く機会があり、このズグロミゾゴイの親子に出会った。ズグロミゾゴイは生息地が限られ、八重山諸島の石垣島や西表島などの森林に留鳥として生息している。 頭上は黒くて、後頭に黒い冠羽がある。体の上面と雨覆は赤栗色で、風切羽は黒い。初列風切羽の先は白く、次列風切の先は栗色。目先は赤色で、ボーボーと鳴く。幼鳥は灰色で黒い細かい横斑があり、全身に白斑が散りばめられている。警戒心が強く、すぐに立ち止まり、危険を感じると姿を隠す。常緑広葉樹林の林にいて、朝夕を中心としてその林縁部や隣接した開けたところで採餌している。ゆっくりと歩いて地面を見つめ、ミミズなどを探して食べる。ともに生息数が減ってきており、絶滅が危惧されている。 |
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ズグロミゾゴイ | |||||||
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ズグロミゾゴイ 頭上は黒くて、後頭の羽毛が少し長い。体は上面が赤栗色、雨覆は赤栗色で風切が黒い。 幼鳥は灰色で黒い細かい横斑がある。 八重山諸島の森林に留鳥としてすみ、林縁の小川や湿地で餌をとる。 この二羽はどうやら親子で、道路に出て採喰していたが、 我々の出現で急いで森の中に入ってしまった。 |
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