新編こどもとり図鑑
バン
体は黒く、風(かぜ)切(きり)も黒い。
脇に白い斑があり、下尾(かび)筒(とう)の両側が白い。
クチバシと額板(がくばん)は赤く、クチバシの先は黄色い。
眼は赤く、足は黄緑色で付け根が赤い。
足指が長く、太い足は泥地(どろち)にも沈むことなく歩き回れる。
幼鳥は褐色で喉(のど)、首の前面、体の下面は淡い。
ヒナは黒い綿羽(めんう)に覆(おお)われ、頭には橙色の綿羽と青い裸出部(らしゅつぶ)がある。
クルルと鳴き、時にはキャッと鳴く。
オーストラリアを除く全世界の温帯、熱帯に広く分布する。
日本では全国の水辺で一年中見られる。
南部琉球以北で繁殖し、冬は暖地に移動する。
関東では冬にも残るものがいる。
湖沼や池などに棲み、水面を泳いで餌をとるが、オオバンのように広い水面に出ることはない。
草影や水田で歩きながら水草や昆虫などを捕ることが多い。水上では尾を上下に動かして、首を前後にふって泳ぐ。
泳ぎはあまり上手ではなく、水かきがない。
水面を足でけって助走して飛び立ち、余り長く飛ぶことはない。
警戒(けいかい)心(しん)が強く、物音や人影にすぐ草むらなどに身を隠す。
単独か親子で生活し、一番子の若鳥が二番子の子育てを手伝うことが最近の観察で明らかになっている。
バンの名前の由来は定かではないが、田の番をする鳥ということから来たのではないかといわれている。
バン1








バン1

全身が黒く、クチバシの基部と額板が赤い。
脇には白い斑があり、下尾頭の両側が白い。
足は黄緑色でももは赤い。
バン2







バン2

オーストラリアを除く全世界に分布している。
日本では西南諸島から北海道にかけて繁殖している。
関東以北では夏鳥で、それ以南では留鳥。
バン3

若鳥1

若鳥2

幼鳥




バン3

バンの幼鳥・ヒナはシロハラクイナの幼鳥に似る。
しかし、脇に白斑があり、下尾筒の両脇が白い。
かなり大きくなるとクチバシに赤みが出来る。
50.タンチョウ 51.マナズル 52.ナベズル 53.カナダズル 54.オオバン 55.バン 56 




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