三界万霊塔

三界万霊塔
我々は決して一人きりでは生きられません。自分以外の全てに影響を受け、または与え、持ちつ持たれつで生かされています。

三界万霊塔(さんかいばんれいとう)の三界とは、私達が悟りを得て、仏に成るまでの間に、延々と生まれ変わり死に変わりするこの世あの世をまとめて、大きく三つに分けた世界のことです。

一つ目は「欲界」(よっかい)・あらゆる欲望や目に見える形に囚われた世界(現在の我々の世界もこの一部)。

二つ目が「色界」(しきかい)
・欲望は無いが、目に見える形、物質に支配された世界。

三つ目が「無色界」(むしきかい)
・沃欲や物質を超越した精神世界だが、未だ完全な悟りではない世界。

その三界の「万霊」とは「一万の霊」ではなく、「全ての霊」という意味です。

自分以外を敬い、手を合わせることの少なくなった現代社会においてこの供養塔に手を合わせることが、実は昨今の社会問題の解決の糸口、ひいては世界平和への近道ではないかと思えてなりません。