戦後、民法から「家制度」がなくなり、地方から上京した世代が高齢者となった昨今、少子高齢化・核家族化などにより仏事も変化し、やはり今的な葬儀?が記事になります。「葬式はしない」「墓は作らない」「遺骨は散骨」という「三無主義」とか「ゼロ死」とかの新聞記事や週刊誌の表紙をかざります。しかし、葬儀を執り行うのは自分ではなく子や親類縁者ですから、葬式や訃報の知らせも無いのでは遺族や友人も混迷することにもなりかねない。友人知人にも訃報を知らせないようでは故人も自分も安心を得られないのではないかとかと思う。そんなゼロ死の裏には経済的低迷もあるのでしょうが、親と別居しながらも会話不足、家庭内での不和・仏壇も無く位牌や合掌の意義さえ知らない家族であってはなんとも淋しい記事です。
 有名なある仏教評論家も「葬式仏教」と揶揄し、「仏教とお葬式は無関係」「霊魂(ホトケ)は、無我・空を根幹とする仏教教学と対立矛盾するから「葬式はいらない」などとの個人見解もある。参考 
 又、「人は死んだらゴミになる」、「遺骨にこだわるのは日本の悪習の最もなるものだ、墓参りなんてするもんじゃない」「葬儀やお別れ会はしない。できあいの思想や宗教や学問には寄りかかりたくない。寄りかかるとすれば、それは椅子の背もたれだけ」という輩もおられるが、人の死を悼む慰霊は全世界共通のことであり、必然なる死をしっかり受け止め偲び敬う心こそ人間の尊さというべきもの。身近な人の「死」から何も学べないのならばむしろあわれむべきことです。
 ところで、葬儀事情の変革は田舎においても顕著です。家庭環境や住宅、医療、介護、地域との関係も年々変化しており従来の自宅葬が困難になっているのが実情です。少子化や経済低迷で結婚式が減少する中、葬祭業者は生き残りをかけたセレモニーホールが全国各地に次々と建てられる。葬儀社は産業化して花屋、仏具屋、石材業者、運搬業者、ギフトや飲食業者等も取り込みながら他社とのサービス内容の違いを宣伝し、よって葬儀の形態が大きく変わりつつある。当地では施主家の意向や寺院の意向を踏まえてくれる有り難いシステムともいえるが、都会では儲けを目的に異業種からの新規参入も増えて、今やお葬式の依頼始めは葬儀社というのがネットの風潮、葬儀社が僧侶を選び派遣するような事態ともなっているようだ。
 ところで、葬儀社がインターネットで全国一律の「お布施」を設定した時点でお布施は料金となってしまった、読経はサービス業?。葬儀代という施主のお布施から高額な僧侶手配手数料のピンハネとはひどい話しだ。業者が手数料を得たいのなら「お布施」ではなく「僧侶紹介料」として請求してもらいたいものだ。一方、「火葬式」なる告別式は「通夜、告別式、初7日法要などを行わず火葬場の炉前で、読経も5分程度とお時間もかかりません−−」とある。お布施も戒名授与でお車代・お膳料・心づけ込総額55,000円の格安とあるが、たった5分で葬儀の本義である授戒式や引導法語、読経などできようはずがない。5分でといわれれば舎利礼文に荼毘回向ということになろうが、そんな読経なら拙僧は請けたくない。「残された方のご負担の少ない葬儀として、静かに故人を送りたいとお考えの皆様によく選ばれています」の説明には宗教理念の無い商法としか感じられない。生前戒名も信士信女が2万円、居士大姉が6万円をどこの誰だかわからないお坊さん?の口座に振り込めば授与証が郵送されるとのことだが授戒式の無い戒名等意味がなかろう。立場を替えれば、葬儀でさえも格安第一に選択するしきたり軽視の現代人、格安葬儀に登録しませんかの勧誘に簡単に乗ってしまう僧侶や寺をもたない僧侶?などもあるということなのであろうか・・。
 モラルの無い葬祭業者に何も知らずに「どうぞ、よろしくお願いします」「お任せします」というのでは本当に鴨になるか業者の信仰?に誘導されてしまうことにもなる。いつかは必ずの「お葬式」に慌てないように「備えあれば憂い無し」、事前に心しておくならば、事にあたって費用を抑えながら納得できる葬儀ができるのではないでしょうか。

ポイントは
当然ですが、仏教であれば葬儀の宗派や寺院を決めておく(生家の宗派も考慮しておく)
葬儀社と葬儀会場の形態を決めておく(入会の有無は別)
葬儀の規模を想定し、葬儀の費用と葬儀内容を確認しておく
お墓のことは宗派や菩提寺のこともあり生前に家族で相談しておく


さて、仏式葬儀の流れを列記してみます。

病院にある遺体をどこに(自宅・斎場・寺院)搬送するか
病院を出るときには、病室を整理し死亡診断書をもらう
突然亡くなられた場合
搬送する葬儀社はどこに頼むか
遺体安置から納棺、通夜の準備
葬儀会場を選定する
お葬式の形式と規模をどうするか(身寄りの無い場合にはどうするか)
葬儀の日取りはどうするか(通夜・密葬・葬儀・火葬などの日程)
葬儀委員長(世話人代表)は誰に頼むか
寺院への連絡(お布施・戒名・通夜や葬儀日程・納骨について他)
親族、会社、地域への通知(お葬式の日時、場所が決定してからのほうがいい)
自分や家族のその日に入っている仕事をどうするか
「おくりびと」を頼むかどうか・・
遺体に対し「末期の水」「湯潅」「死に化粧」「死に装束(衣服)」をどうするか
しきたりの問題(末期の水・北枕・守り刀等々別ペ−ジ参照)
故人の写真の選定
予算並びに現金はいくらぐらい用意するか
喪服、礼服の準備(喪服がない場合にはどうするか)
食べ物や飲み物、引き物はどうするか(どのくらい、どこから用意するか)
弔問客のお悔やみに答える作法や挨拶の仕方
焼香の仕方とその順序
受付や香典の管理は誰に頼むか
弔辞の依頼や喪主、親戚代表の挨拶
火葬場での作法(僧侶の読経依頼はどうするか)
精進落としの方法をどうするか
遺品の整理(形見分けはどうするか)
香典返しはどうするか
お墓、納骨はどうするか(散骨について)
葬儀後の供養をどうするか(初七日から四十九日迄と100ヶ日(卒哭忌)をどうするか)
香典返しはどうするか

 これらの課題が悲しむ暇もなく葬儀に向かって進行しますので、家族葬を希望していても、そのつもりで準備していなければ希望通りにはならないこともあります。先に申しましたように葬儀社に「お任せします」では後で文句は言えません。家族葬であっても故人の知人にあとからあとから来訪されてとてもやりきれなかった、逆に時間の浪費になったということもあります。葬儀後にも生命保険や遺産相続の手続きなどもひかえています。死はいつおとずれるかわかりません。故に、「葬儀」を考えておくことは大切なことと思います。

 次の要項は、下記の具体的内容「葬儀の手続き全般について」に記しています。

 病院で亡くなったら死亡診断書をもらう  
 搬送をする葬儀社の手配 
 主な親族、特別な友人知人に電話で知らせます 
 葬儀場の準備 
 遺体の安置と枕飾り 
 喪主の決定 
 菩提寺に電話で死亡の知らせをし、相談(寺つげ)に行く日時を確認する 
 寺院と打ち合わせをする(寺への相談には必ず二名で行く)
 葬儀委員長(世話役代表)を選任
 死亡の通知 
 市区町村の戸籍係に死亡届けを出し、埋火葬許可証を交付してもらう 
 葬儀社の決定 
 葬儀社の具体的な手配内容 
 世話役(各係役員)の仕事内容 
 入棺(納棺)・お通夜の準備 
 葬 儀 
 出 棺 
 灰寄・初七日法要 
 葬儀を終えて 

 年金受給権者死亡届の提出(7日以内)
 健康保険の資格喪失手続き(国民健康保険は14日以内、会社員などの保険は5日以内)
 世帯主変更届け(14日以内)(世帯主が亡くなった場合)
 35日(49日)忌上げ法要と納骨 
 生公共料金などの変更・解約。高額療養費の請求申請。遺族年金の請求。
   児童扶養手当の請求。労災保険の申請。
 車・不動産・各会員権の移転、登記、名義変更の手続き
 相続放棄・限定承認(3ヶ月後迄)

当寺永代供養塔「絆」 平成23年完成

具 体 的 内 容
葬儀の手続き全般について
司会者用葬儀差定      
葬儀しきたりの由来説明    
喪主並びに葬儀委員長の挨拶文例 
事故死、変死、自殺などの時の手続き    
都会で葬儀をしたが田舎の菩提寺が納骨拒否!
焼香の作法
戒名とは何か
10 永代供養塔「絆」へ


仏事・葬儀の参考リンク
葬儀ベストネット 著名人の葬儀スケジュ−ルもある
仏事百科 仏事マニュアル
葬儀の死亡ケース別対応
葬儀、挨拶com 葬儀や法要寺の挨拶例文
葬儀仏事センター
葬儀社紹介センタ− あさがお葬儀社紹介センタ−
葬儀社 アーバンフューネス
もんぜん 仏教関連ホ−ムペ−ジをジャンル別に 網
石専門