都会で葬儀をしたが 田舎の菩提寺が納骨を拒否!


[問]  都会で父が亡くなりましたので、葬儀屋さんの紹介してくれたお寺さんにお葬式をしてもらいました。ところが三十五日に郷里の菩提寺に納骨してもらおうとしましたところ、菩提寺からすじが通らないといわれました。どうゆうわけでしょうか。

[答]  郷里のお寺があなたの家の菩提寺であり、現に先祖の供養を依頼し、また新しい故人の遺骨の埋葬をするなら、そのお寺があなたの家の菩提寺であることははっきりとした事実です。檀家と菩提寺の関係は、その宗派の教えと儀礼を信じて宗教儀礼を依頼し、また寺院の維持を履行する関係です。ですから、菩提寺の諒承を得ないで他の寺院に儀礼を依頼して、納骨だけは依頼してゆくということはすじが通らないことになります。
もしも、遠隔の地のため菩提寺に来てもらえないときには、菩提寺の諒承のもとに、他寺院を紹介してもらったり、別寺院に依頼することを了解してもらうということになります。



[問] ちがう宗派で法名を受けてしまったまいましたが、そういうときはどうしたらよいでしょうか。

[答]  さきの項でも述ぺましたとおり、菩提寺と檀家の関係というのは宗教儀礼を依頼し、寺院運営を履践することを同意している間柄のことですから、菩提寺にお葬式をしてもらうのが本すじです。過去帳には菩提寺の住職が授与した戒名のみを記載しますので、宗派が違えば戒名(法名)授与が二度になってもやむを得ないと思います。
しかし、戒名だけでも菩提寺に頼めばよかったと思います。菩提寺以外のお寺さんをお願いする場合には俗名にて読経を依頼するということになります。既に法名を受けているということであれば、今後も依頼したいというお寺さまにご相談下さい。



[問] 都市へ出ていたために、宗派をかまわずお葬式をして法名をいただきましたが、郷里の菩提寺と宗派が違い法名も違う形式になってしまいました。そんなときはどうしたらよいでしょうか。

[答] 前にも述べたとおり、葬儀は先ず菩提寺に連絡するというのが本来です。埋葬許可証があれば墓地に埋葬はできますが、菩提寺のお墓に納骨されるというのであれば、菩提寺より血脈授与式(略葬儀)で改めて戒名(法名)をいただくことになると思います。ただ、都市の公営墓地に納骨し、郷里のお寺は菩提寺ではないというのであれば本人の信心の問題であり、当人が苦痛を感じなければそのままであってもかまわないと思います。