お葬式の費用がかかりすぎるということで葬儀のありかたはいろいろと論じられていますが、一番問題になるところは、葬祭について何も知らなかったために、葬祭業者の常識によって不本意なお葬式となってしまうことです。
 すでに菩提寺があれば、葬儀社ではなく施主家の事情を承知している住職に電話し(枕経時)相談するのがいいでしょう。簡素化の要点は、各宗派の儀式に基づく葬儀を念頭におきながら、喪主の意志が生かされるように葬祭業者に相談していくべきでしょう。その葬法は土地によってさまざまな風習がありますから、知ったかぶりはいけません。孔子は礼、楽、射、御、書、数の六芸に秀でましたが、他国の宗廟に入ったとき、逐一聞きました。するとその国の役人は「孔子は名士と聞いていたが、実は田舎先生でものを知らぬ」と陰口をきいた。孔子の弟子はそれをきいて「あなたともあろうお方が何故聞くのですか」といきまいた。孔子曰わく「宗廟のことは宗廟の者たちに聞くのが礼儀だ」と−−
。 


葬儀の手続きと準備



 病院で亡くなったら遺体を運ぶ手配と死亡診断書をもらう  
●医師から臨終を告げられたら、今までなら看護師が遺体を浄め処置を手伝ってくれていました。現在は、病院側も忙しい事情もあるのかもしれませんが、この時点で葬儀業者のかかわりを認めている病院もあるようです。それはともかくとして、処置が済んだら病院着から故人の衣服に着替えさせます。
●死後の処置が済むと、いったん霊安室に運ばれたりすることもありますが、いつまでも霊安室に置くわけにはいきません。病院から自宅などへの搬送は葬儀社にお願いをすることになりますが、白衣の業者がやさしく声をかけるということであっても慎重に対応します。
●病院への精算は、あわただしい搬送になるケースでも、信頼のおける人にお願いしてきちんと精算します。
●身内への危篤通知は、深夜早朝であっても知らせます。一般会葬者への連絡は通夜・葬儀の日程が決まってから連絡します。(いずれも事前に連絡帳を作っておく)
自宅で亡くなった場合は、医師による死亡の確認が先決です。遺体にふれたり遺体を動かしてはいけないことになっています。
●死亡を確認した医師に死亡診断書(死亡届けと一対になっている)を書いてもらいます。死亡届けを市町村窓口に出して「火葬許可書」をもらいますが、下記に示すように火葬時間の打ち合わせがありますので「火葬許可申請」は寺院と時間を相談した上で届けます。
事故死、変死、自殺などの場合は、警察に連絡し、検死を受け死体検案書をもらいます。

 搬送をする葬儀社を決める 
●ご遺体を搬送する葬儀社の手配をします。病院でもやってくれますが葬儀社をあらかじめ決めている場合には搬送だけを依頼します。「あとは親戚で相談しないと決められません」と伝えておくことです。)
●病院の紹介だからと内容を確かめもしないで葬儀社の会館に搬送された後というのでは、その葬儀社を断るのは難しくなるものです。前もって信頼できる葬儀社を探しておくべきです。

 主な親族、特別な友人知人に電話で知らせます 
●誰が どこで いつ 何で亡くなったか。すぐに来てほしい人にはその旨を知らせる。
「度々お見舞いいただきましたが、○○は本日○時に死去いたしました。 葬儀の日程などはこれから相談しますが、とりあえずお知らせいたします・・・」
 (事前に連絡すべき人の連絡帳を作成しておく)
●友人知人会社関係には、葬儀の日時が決定してからのほうがいい。

 葬儀場の準備 
最近は葬儀社が準備をしてくれますが準備の内容としては
●不幸があったことを知らせるため、玄関に簾を裏返しにして黒枠の忌中札を貼ります。神棚には白紙を貼って封じます(この白紙は忌明けまで貼っておく)、家のかたずけなど。自宅葬儀の場合には祭壇を飾る部屋を決め、家の整理をします。家具類を片付ける前に葬儀に必要な品物(喪服・靴下・ハンカチなど)をとりだしやすいようにまとめておく。弔事にふさわしくないようなものは片づけます。とりはずせないものには白紙を貼り、移動できない調度品などには葬儀社の用意してくれる白布か白黒の鯨幕で覆います。テントを設営して受付台を用意します。電気の容量・駐車場・花輪を立てる場所・傘立てや下足棚、座布団、湯飲みなども留意します。
●祭壇を飾る場所は家の一番奥になります。できれば僧侶控え室を用意してください。

 遺体の安置と枕飾り 
遺体の安置
 遺体はすぐには納棺せず、仏間か座敷に北枕或いは西枕で安置します。この時、顔には白い布をかけ、手は合掌させ、数珠をかけます。掛布団は裾が上になるように掛けます。布団の上には守り刀の刃が足下を向くようにのせておきます。遺体の周囲に置くドライアイスと枕飾りは葬祭の係員が準備してくれるようです。枕元には当人の唇を潤すことができるよう末期の水を用意しておきます。割り箸の先に脱脂綿を巻いたものや、新しい筆などを茶碗の水に浸し、故人の唇を軽くうるおすようにします。

枕飾り
 枕飾りは宗派や土地の風習によって違いますからわからない場合にはお寺さんと葬儀社にご相談ください。白布で覆った小机にローソク立・線香立・お花・一本花(菊やしきみの枝等)・焼香箱・枕だんご(6個・7個・13個等地域によって一定しませんのでこれも確認してください)を供え、水(コップか湯飲み)を上げられるように準備する。枕飯(一膳飯)は山盛りのご飯の上に故人の使っていた箸を一膳真っ直ぐに立てるものですが、お別れの儀式故に当地では葬儀当日にご飯を炊き準備します。
 納棺が終わったら御霊膳を供え、引き続きお通夜(読経・念仏・夜伽)のおつとめをする。夜伽の親族は線香とローソクの灯が絶えないように気をつけます。


●遺体は北枕に安置し枕飾りを用意し、遺体を清める湯灌をします。
●湯灌◆タライに水を入れ湯を加えます(逆さ水)。家族で故人の身体をタオルで拭き清めます。遺体の清めに最近はアルコ−ルで拭き清めることも多くなっているようです。病院で亡くなったときにはここまでは整えてくれますので、下着の新しいものなどをご用意されるがいいと思います。
●死化粧◆目が開いていたら閉じてあげます。枕が低いと口が開きやすくなりますが、口が開いていたら包帯などでしばらく支えておきますと閉じます。髪をととのえ、遺体を清め男性なら髭を剃り、女性は薄化粧をして安置します。闘病でほほがこけていたら、おだやかな顔になるよう含み綿を入れてあげるとよいでしょう。
●枕飾り◆小机にローソク立・線香立・水・枕団子・一本花(樒か菊)・焼香箱を用意する。
【納棺するまで頭は北か西を向くようにします。掛け布団は上下を逆にし、掛け布団の上に守り刀を置きます。守り刀は刃先を足の方に向け顔の方には向けないようにします。手は胸の上で組ませ、数珠を掛け、顔はサラシの布で覆います。枕元には白い布を掛けた小さな机に飾り物(ローソク・線香・一本花・水・枕団子焼香箱・)を準備します。枕飾り全体の図としては、お参りする人の坐布団を置き、その前に鐘や木魚、そして小机、その前に逆さ屏風、そしてご遺体となります。】
●末期の水◆血縁の近い順に末期の水(新しい割り箸の先に脱脂綿やガーゼを白糸でくくり、茶碗の水に浸して故人の唇をそっとぬらしてあげる)をとります。
●枕経の読経を菩提寺に依頼します。
(枕経のあとに納棺しますが、通夜に枕経を兼ねる場合には通夜の前に納棺します)


 喪主の決定 
喪主は葬儀だけでなく、お墓の建立、その後の回忌法要の祭祀継承者となります。葬儀の習慣がよくわかっている親戚や故人の親友などに世話役、葬儀委員長をたてます。世話役は葬儀社や寺院との打ち合わせ、遺族に代わって諸事雑務を行う役目です。葬儀委員長が世話役代表を兼ねる場合もあります。
●喪主は夫婦の場合には配偶者或いは長男(或いは次男三男など)が勤めます。長男が小さい場合には伯父などが後見人となって喪主を代理することになります。基本的には位牌を持つ人(法祭祀継承者)が喪主であり、血縁が近くても親友であっても菩提寺とのつながりがなければ、喪主挨拶には「喪主に代わっての挨拶」ということになります。
 又、子供がいないときには父親や母親になるでしょうし、子供も両親もいなければ兄弟姉妹ということにもなりますが、この場合には生前に話し合っておかなければならないことです。万一、位牌を持つことになる両親や兄弟姉妹の菩提寺が違うときには、導師にそのことを説明して葬儀後の遺骨やお墓などのことを説明しその後の段取りをすることになります。


 菩提寺に電話で死亡の知らせをし、相談(寺つげ)に行く日時を確認する 
  一般には亡くなった日の夜が、仮通夜(文字通りの身内だけの通夜)翌晩が入棺・通夜、翌々日が葬儀(告別式)となる。亡くなる時刻が早朝で、友引などにぶつかる場合には、その晩に通夜、翌日葬儀(火葬)という日程でできないこともないが、一般的には、更に一日延ばしての日程となるようなので調整する。ところで、通夜・葬儀の日程は喪家だけで決めることはできません。菩提寺の僧侶の都合、遠方の親戚、火葬場の予約状況などが関連します。先ずは菩提寺に電話で死亡の知らせをし、日程を調整してください。
● 木魚・鐘・焼香箱などの不足の物は寺院より借りる。

 寺院と打ち合わせをする(寺への相談には必ず二名で行く) 
 菩提寺が遠方で葬儀をお願いできそうもない場合でも、戒名のことなどがあるので必ず連絡をとってください。遠方で菩提寺の住職が来られない場合には、近くの同じ宗派の寺院を菩提寺か葬儀社に紹介してもらうことになるでしょうが、俗名で仮供養をするか、戒名をつけて葬儀とするかはその菩提寺によって違います。菩提寺があるにもかかわらず、別のお寺さんでの葬儀を終えられますといろいろ問題を抱えてしまいます。もし、菩提寺が定まっておらず葬儀社に僧侶を紹介してもらうにしても、宗派や寺院名、来ていただく方が住職なのかどうかを確認してください。寺院の無いお坊さんもおられるようですので、依頼するにしてもそれらを承知された上ということになります。
 都会で生活しておられた方が故郷の菩提寺で葬儀をなされる様な場合には、その住所地で無理に僧侶を依頼する必要はありません。俗名で無宗教式お別れ会を行い、故郷の菩提寺において戒名を授けていただき葬儀、安位供養をお願いすればいいと思います。仏教的思想からいえば、俗名での葬儀は葬儀ではなく告別式です。仏教徒でないなら戒名は不要ですが、戒名不要で俗名でいいというのでは仏教徒とはいえないでしょう。


菩提寺連絡の際の主な内容
●死亡者名
●死亡年月日
●死亡者の職業等(引導香語作成の為)
●生年月日(享年何歳かを調べる為)
●喪主名前
●喪主の住所と電話番号
●入棺通夜と葬儀、灰寄せ初七日の日時
●僧侶の人数
●僧侶送迎の確認
●火葬場のお勤めの確認をしておく。
●弔辞、弔電が多い場合には葬儀開始の時間の調整と奉読調整が必要となります。
●菩提寺が遠方の場合にも連絡はすること。この場合俗名で葬儀を行う場合もあります。
●木魚・鐘・焼香箱などの不足の物は寺院より借りることもできる。
●戒名(院号・道号・戒名・位号)について
●お布施の金額とお渡しする時期
「戒名」と「お布施」の金額については、檀家さんとお寺さんの関係、お寺の格式や役僧の数など、住職の考え方によってかなり金額が異なりますので具体的に示すことができません。葬儀社の提案する金額はあくまで絶対的なものではありません。後になって法外な支払いに後悔しないように、直接ご住職に相談するのがいいでしょう。 
《院殿号》昔なら大名などに授与した最上位の位階。現代では社会的にも寺院にも特に貢献の深かった人に授与します。
《院号》院殿号に次ぐ位階で、やはり社会的にも寺院にも貢献深き人に授与します。
《居士・大姉》お寺や地域に貢献あった人に授与します。多年勤務の寺役員には「清」を加えて清居士、清大姉号の授与となる場合もあります
《信士・信女》一般信者に授けられる名称ですが、お寺の行事にはよく参加されるような「信仰心篤い人」という意味ですから、世間で誤解されている最低の戒名というのではありません。仏弟子ということに有り難さを感じる人には、この戒名位で不足はないはずです。
《童子・童女・禅童子・禅童女》15歳位までの子供に授けられる名称です
《幼児・幼女》幼子に授けられる名称です
《孩子・孩女・嬰児・嬰女》赤ちゃんに授けられる名称です

 葬儀委員長(世話役代表)を選任 
喪家の事情や地域の習慣がわかっている世話役の中から代表を選出し、葬儀全般について喪主と相談して、各係の取りまとめと円滑な運営にあたります。(遺族の親戚・遺族の友人・故人の友人など)
●開式に先立ち葬儀委員長として故人の人柄や経歴を述べることがあります。
●葬儀社と予算、葬儀の規模、会場、手順などを打ち合わせ。
●葬儀式場内の整備と進行を確認する
●世話役の役割分担と仕事の指示を出す。
●菩提寺の住職や僧侶への依頼打ち合わせをする
●弔電の整理、弔辞奉読者の名前肩書き人数の確認をしておく。。
●供花や供物があったら、場所や順序などの確認。

 死亡の通知 
●広く通知するのは、通夜、葬儀の日時が決まってからにする
●親戚、友人知人、町内会は区長などに電話や電報で知らせ、協力を依頼する。
 内容は(故人の氏名・死亡日時・通夜、葬儀の日時、若い場合には死亡要因など)
  (重複連絡は失礼ですので、担当者間でよく確認の上連絡すること)
●勤務先、所属団体、町内会、趣味の会などへ連絡する。
「実は、○日○○時に○○が○○病院で息を引きとりました。つきましては ○○日○○時より葬儀を執り行いますので、恐れ入りますが皆様によろしくお伝えくださいますようお願い申し上げます。」
「早朝早くから申し訳ございません。 ○○は、本日○時に死去いたしました。 通夜は○日○時で、
告別式は翌日○日午後○時から○○(場所)で行いますので、とりあえずお知らせいたします」
「度々お見舞いいただきましたが、○○は、本日○時に亡くなりました・・・」
●故人が要職にあったり、知名度の高い人で、交際範囲が広い場合には、個人的な連絡だけでは通知漏れが出ますので新聞に死亡広告を出して広く知らせます。 新聞に死亡広告を出す場合は、遅くとも葬儀の日の朝刊には掲載される必要がありますので、前日の午後5時までには申し込まなければなりません。 申込先は葬儀社、新聞社広告局のいずれかを通じて行います。

 市区町村の戸籍係に死亡届けを出し、埋火葬許可証を交付してもらう 
●死亡診断書と認め印を持って役所に行き死亡届用紙に記入して届ける。遺体を火葬するために、死亡届に火葬許可証申請書を添えて提出し、役所より埋火葬許可証をもらってくる。埋葬許可書がないと埋葬を認めてもらえません。再発行も手続きが面倒ですので無くさないように注意すること。
 尚、火葬許可証の記入事項に「火葬場所」があるので、葬儀のスケジュ−ルが決まってから申請すること。
●死亡届けは1.同居の親族2.その他の同居者3.家主又は家屋もしくは土地の管理人となっていますが葬儀社でも代行ができます。その際には、身分を証明する書類(免許証・保険証など)と届出人の印鑑が必要です。

 葬儀社の決定 
●斎場を決めるときの主なポイント
1.交通の便  2.利用時間  3.参列者の収容人数  4.宿泊施設  5.料理や酒などの用意はできるか  6.駐車台数  7.見積書などの確認はできるか
●費用を安く見せようとして最低限の項目だけで金額を提示し、実際にはいろいろな追加費用が必要なケースや、お料理やお返し物を平均以下の内容で見積りしている場合などがありますのでチェックしてください。

 葬儀社の具体的な手配内容 
葬儀社との具体的な打ち合わせには、喪主の代役として世話役代表があたり、通夜・葬儀の具体的な運営進行、会葬者の案内・接待、香典供物の管理などについて話し合います。各葬儀社では独自の「セット料金」があります。後であわてないように詳しい見積書を出してもらいましょう。
●喪主と葬儀委員長の確認
●通夜、葬儀、灰寄初7日の日時と式場の確認
●葬儀の規模と予算の確認
★セット料金例・・・祭壇・お棺・飾り付け・ドライアイス・焼香用具・位牌・受付設備・枕飾り・骨壺他
★オプション料金の例・・・会葬礼状・会葬お礼品・遺影セット・供物供花、喪章腕章、線香・ローソク、テント、テーブル、マイクロバス、ハイヤー、遺体保管料、役所手続き代行料・案内掲示板・座布団・テ−ブル・遺族用の貸し布団・生花・花輪・供物・霊柩車、式場使用料・飲食等他
★セット料金の他オプションが多数あります。後でうろたえないよう必ず見積書を取ることです
●火葬場までの霊柩車、送迎車の手配
●会葬お礼品の手配
●遺影(写真)の手配
●「通夜ぶるまい」と「葬儀後の食事」「酒等飲み物」等の注文。
●雑品確認(筆記具・半紙・額紙・接待用茶菓・会葬者記帳簿・会葬礼状等)
●お供え物の手配(提灯、蓮華、供花、盛篭)
●会葬者用と受付用のテント、イス、テーブル等の検討
●お葬式が終わって一両日中に会葬礼状を郵送するのが正式ですが、最近では受付で会葬お礼品と一緒にわたす喪家が多いようです。(葬儀社で印刷手配もしてくれます)

 世話役(各係役員)の仕事内容 
喪主は弔問を受けるのが役目ですから、さまざまな段取りや準備は、親戚や友人、勤務先の同僚、あるいは町内会の頼れる人に世話人になってもらいます。
●受付係 
親族ではなくても喪家の代理であるから喪服を着用する。
弔問客のお悔やみの言葉には「本日はお忙しい中をありがとうございます」とお礼を述べ、会葬者名簿に記帳してもらう。香典や供物は「ご丁寧にありがとうございます」と返礼して両手で受け取ります。香典袋の表書きの姓名を確認し、香典台帳に記帳します。芳名録には氏名だけではなく住所も記入してもらいます。会葬礼状などの返礼品を管理し、弔問客や会葬者に手渡します。
一般会葬者と会社関係会葬者の二つの受付を用意する場合があります。
特に会社関係は社名の記載や住所、電話番号、氏名、金額など不明点がないよう記載します。
●会計係
香典台帳と香典袋に合番をふると整理しやすい。弔問客から見えないように気配りしながら、複数の人で金額を確認し正確を期す。葬儀終了後に芳名録、名刺、香典袋と香典帳の整理を行い、残った会葬お礼品をまとめ喪主または世話役代表に報告をして渡します。
喪家からお金を預かり、葬儀に必要な雑費を支払う。(控除対象になるので領収書を貰っておくこと)
●司会・進行係(斎場の場合には葬儀社で引き受けてくれます)
通夜・葬儀の式次第などの進行を担当します。弔辞・弔電のに関する指名や手配もします。
(小さなお葬式なら必要のない場合もあります)
●携帯品係
コートや下足札など、人数によっては預かり札などを用意する。
●会場・案内・駐車場係
式場の祭壇飾り設営・テント設営・後片付け・清掃まで行います。
生花や供物は、祭壇の奥から血縁や関係の深かった人より並べます。
花輪も同様、玄関に近いところから順に並べます。後から届いたものは到着順に並べます。
冷暖房器具の設置
道順表示や看板の掲示、会葬者の道案内。式後は掲示物を取り除きます。
駐車場への誘導、駐車場内整理、喪家(斎場)への案内など。
霊柩車の駐車位置、ハイヤーの駐車位置などの確認。
道路使用によっては交番へ道路使用許可の申請をする。
火葬場へ同行される方がスムーズにいくように協力する。
霊柩車が出発したら、座敷を掃除し中陰壇の飾り付けをする。
多くの人の目にふれるので、立ち居振る舞いに気をつけること。
●台所・接待係
台所係は年配者の指示を仰ぎながら、通夜や葬儀の日の朝食、昼食、葬儀後の会食などの他、家族や手伝いの人達の食事、茶菓などを用意する。その服装は地味な服装に白エプロン。お茶やお菓子、やかん・急須・湯飲みなどの用意。僧侶、弔問客の座布団確認。弔問客が来られたら、茶菓子(軽食)でもてなし、会場が混んできたり、読経が始まる前には片付ける。出棺後には関係者の方に弁当などの配慮。葬儀後の精進料理の用意。
僧侶には読経前後にお茶とお菓子でもてなし、おしぼりを準備する。僧侶接待係は礼服を着用。僧侶の接待には2名担当が通例である。

 入棺(納棺)・お通夜の準備 
納棺について
納棺の日時に決まりはありませんのでご遺族、お寺さんとお話なされて日時を決めます。
 当地では病院で全身の清拭などの死後処置を施してくれますが、未処置の場合には目閉じ、口閉じ処置をして整髪、髭剃り、死化粧等を納棺前に遺族の手で清めてあげるようにしましょう。それらが済んでいれば、露出している部分を逆さ水(たらいに水をいれ、そこにお湯を入れる)で清めます。これを湯灌といい、本来は遺族の手で行うものですが、遺体の状態によっては専門業者に依頼する場合もあるでしょう。すべてを業者にゆだねてしまわずに、可能な限り参加するようにしたいものです。納棺時(読経中)に着替(佛衣)えをして皆で納棺します。白い着物・経帷子、手甲、脚絆、草鞋、布帽、等を着けますが、これらを揃えて入れるのみという地域(場合)もあるようですので不明の場合には事前に尋ねておきます。頭陀袋や杖などをお棺の中に入れます。棺の中に故人の愛用品を入れる場合には火葬場で不燃物は禁止されているものがありますのでこれも尋ねておいてください。遺体が傷まないようドライアイス等を用います。当地では一般的に納棺時には花を入れずに、出棺時のお別れに花を入れます。棺の蓋を閉めたら全員で合掌し、祀るべき処に安置して納棺の儀とします。 尚、納棺時には釘は打ちません。釘打ちは葬儀終了後、出棺時に行います。
 尚、都会においては日中の葬儀よりも、夜に行われる通夜のほうが参列しやすいということで、通夜の会葬者が多くなっているようです。本来通夜は、夜を徹して故人の霊を守りながら、最後の別れを惜しむということの儀式した。遺族にとってはどうしても慌ただしいものなってしまう現今通夜の是非はともかく、知っておきたいことは、通夜の一般会葬者に対して、どこまで飲食を振る舞うか考えておかないと、振る舞いが足りなくなったり、多めに発注して無駄になったりというトラブルがおきますので、事前に考えておくことが大切です。


●通夜ぶるまいの料理、並びにお手伝いの方への手配。
●喪主はお通夜、葬儀、灰寄初七日供養の時の挨拶を心掛けておく。
●祭壇に飾る個人の遺品や勲章などがあれば用意しておく。
●棺の中には副葬品(個人愛用の品物)や手紙などを納めてもよいことになっていますが、ガラス、金属製品などは制限される場合もあります。
●僧侶が到着したら控え室にて、お茶、お菓子を出し休憩してもらいます。
●受付の場所と人を決める。机に「受付」と書いた紙を貼る。机の上には訪問客の為の芳名帳や香典帳、供物帳、筆記用具などを揃える。雨天の時には傘を預かる場所を決めておく。ておく。
●履き物や傘などの間違いがないように番号札や下足棚の用意する。
●遠方からのご親族の宿泊のご用意(貸し布団)は?
●数珠・黒ネクタイ・靴下・お布施の袋などのご用意は?
◇喪服や数珠は葬儀社によっては借りることができる
●必要あれば焼香順次の原案は喪主が作っておく。
●枕飯(一膳飯)炊き、跡祓い(出棺後の忌中壇飾り)の役を決める。
●弔辞の奉呈者依頼、弔電披露の順番を決めておく。
●供物・生花は葬儀社が並べてくれるが、その順序は遺族側が指示する。一般に近親者からのものは血縁の深い順番に、それ以外は、社会的な地位や故人との縁の深さを考えて、棺に近い方から並べる。花輪の場合には玄関に近い場所を高位とします。道路まで使用する場合には隣家に断りを入れ、警察へ届け出ておきます。
●弔問客に酒食を振る舞い、感謝の気持ちを表す通夜振る舞い(つうやぶるまい)は地域によっていろいろな形があります。
●通夜が終わり僧侶の着替えが済んだら、喪主は僧侶の控え室に出向き、お礼の挨拶をしてお布施を渡します。そして、通夜ぶるまいの席に案内します。
●弔問客が帰るときに喪主は喪主席にて挨拶を受け見送らないことになっていますが、僧侶が帰る時には係りの者に荷物を持たせて送迎します。
★★ 駐車場の配慮
●駐車場が狭く道路使用の可能性あれば警察に連絡します。
●花輪やテント、車の出入りなど、隣近所には何かと迷惑をかけるものです。世話役代表などが挨拶に回り了解を得ておいた方がいいでしょう。

 葬 儀 
●住職の迎えと葬儀用道具取りは二人で行きます。
●司会者は葬儀差定を確認しておきます。
●僧侶が到着したら控え室に案内し、お茶を出します。
●テント、駐車場、受付、下足の合い札等の再点検。
●引導を渡すときに履く導師の新しいスリッパ(導師の数だけ用意する)
●焼香用の香炭、長い線香の点検。
●弔辞二通以上は時間の関係もあるので司会者は僧侶と打ち合わせをしておく。
●弔電確認(弔電文面は10通迄その他は芳名のみ奉読◇要確認)
●葬儀の最後、或いは出棺前に喪主は親族代表の挨拶をします。

 出 棺 
●出棺前の最後の対面で別れ花を遺体の周囲に皆なで一輪づつ捧げる。
 (献花が少ない場合は、この供花は献花とは別注文すれば献花からとらなくても済む)
●六道銭とお米を皆なで、ズダ袋に入れる。
●お椀などを除き、末期の水の用具や額紙などをまとめて遺体足元の布団の下に納める。
●納棺花でお顔の周りを飾り、故人愛用の品などを納めます。
●残っているドライアイスをとります。
●御棺の釘を打つとき、喪主が最初に石(葬儀社の金鎚)で打つ
 (喪主のあとで、親族は石で二回づつ打つ)
●火葬場に行くときの配車の手配と確認。
◇喪主は位牌を持ち霊柩車に乗車します。1号車には遺族代表(遺影)・僧侶が乗車。以下2号車3号車と血縁の近い順に乗車します。マイクロバスが1号車ならば遺族代表、僧侶も一緒に乗車します。(この段取りが悪いと出棺時間が遅延します)
◇子供が亡くなった場合を昔は「逆縁」といって、火葬場にはついて行かない風習がありましたが現在ではこだわりません
◇火葬場に行く人と葬列持ち物の役を決めておきます。(別紙参照・火葬許可証の確認)
◇火葬場控え室での茶菓、昼時ならば弁当なども準備します。
◇火葬場からの帰りには霊柩車は使いませんので、喪主は乗り換えの車を手配しておきます。
◇喪主は点火したら自宅に戻り灰寄供養に対する挨拶をします。
◇ 「火葬許可証」を火葬場に提出すると、火葬が終わった時点で、終了した日時を記入して返してくれます。
これが「埋葬許可証」になり、納骨時に寺院、墓地の管理事務所に提出します。
●出棺後、座敷を清め、出棺した場所の外側に跡祓いのお札を貼る。
(ちり取りは使わないで、二人がワラ箒(仮箒)で直接外に掃き出します。掃除機などの掃除はこのしきたりが終わったあとで行います。(座敷清め法には地域によって差異があります)
◇会葬者には会葬礼状とお礼の品物を渡します。
◇玄関の不幸の紙を忌中の紙に取り替える
◇十三佛の掛け軸を掛け、灰寄・初七日供養の準備をする。
◇控え室に戻った僧侶に茶菓を出す。
◇清めの塩や水、お札を準備する


 灰寄・初七日法要 
◇灰寄供養終わっての会食の席で初めに喪主が挨拶をする。
◇喪主(或いは親族代表)は僧侶にお布施を渡しますが、作法は小さなお盆にのせてお礼を述べ、手渡しで差し出します。
◇納骨、或いは遺骨迎えが終わったら精進落としという儀式があるようですが当地方では行いません。精進落としとは、通夜から葬儀まで肉や魚など生臭を絶って働いてくれた人に通常の生活に戻るという慰労の宴という意味だそうですが、忌中の間には喪家の悲しみを同じくして生臭を遠慮する精進が本来と考えます。当地方では精進落としは忌明け法要後になります。
◇埋葬許可書(火葬証明書)は納骨の時寺院(墓地管理者)に渡します。


 葬儀を終えて 
★★世話役の葬儀の引継は葬儀当日に行います。引き継ぐ物は次の通りです。
1,香典      2,香典・供物の控え帳  3,弔辞・弔電
4,会葬者名簿  5,会葬者の名刺     6,会計帳と残金
★★故人の勤務先への挨拶(退職金や給与の精算などもある)
★★ 病院や葬儀社・仕出し料理などの支払い

 35日(49日)忌上げ法要と納骨 
●一般に納骨は忌上げ法要の後で行いますが、葬儀当日に納骨したり、或いは初七日供養の後での納骨もあり、決まっているわけではありません。

 生命保険や遺族年金関係の相続関係手続き 
 日本は国民皆保険の制度をとっていますので、ほとんどの人が健康保険より一定額の葬祭費が支給されます。年金においても年金の支給年齢より若くして亡くなった場合、掛け捨てとならないように「死亡一時金」、或いは「遺族基礎年金」「寡婦年金」などの制度があります。手続きは保険金会社によって多少異なります。国民年金なら市区町村の役所。厚生年金なら勤務地の社会保険事務所などで確認すること。相続税の申告・医療費控除の還付手続きは所轄の税務署。電話加入権の承継届けは電話局。借地借家・国債社債他・NHK・電気・ガス等の名義変更。登記の必要な相続財産は法務局。労災の場合には所轄の労働基準監督署。他
★★ (遺言書の有無確認)
●遺言書の有無によって今後のスケジュールが変わる場合があります。
 遺言書があったら検認が必要です。検認をしないで開封すれば罰則を受けます。
 生前に土地や権利の重要書類やハンコなどの所在の確認はしておくこと。
 葬儀後、支払いができるよう預金の解約など必要であれば心しておく。
●危篤状態で遺言することを「一般危急時遺言」と言います。これには証人(相続と無関係の成人)三人が必要です。そのうちの誰かが遺言内容を筆記し、遺言者と他の証人に読み聞かせます。証人全員が内容を確認した上で署名捺印します。遺言書の作成日から20日以内に、関係者が家庭裁判所に届け出て確認してもらいます。