英雄と契約
(エピローグ)


 
遠く聞こえる人の声
小さく聞こえるざわめき
静寂ではない、心地よい静けさ
彼はうとうととまどろみ始める
すぐにでも目覚めてしまいそうな、浅い眠り
彼は、眠りながら辺りの様子をうかがっている
―――辺りの様子を夢に見る
自らの意志で目覚める事ができるように
自分を呼ぶ声を聞き逃す事の無いように
辺りを包むのは、白い闇
柔らかな笑みを浮かべ、彼は眠りへと身を任せた



 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
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