01 Anniversary

ストリングスアレンジのイントロからスタート。こんなにしっとり始まったのって初めてなんじゃないかなあ。しかも生演奏。すごいですね。キンキコンでステージにストリングスの演奏者がいるんですよ!これを7年前の、キンキが初のドームコンをやったあたりの自分に教えたら、「どうせジュニアがカラ弾きしてるんでしょ?」なんて言いそう(すっげ言いそう)。それがそうじゃないんだよなあ。横には吉田建さんをバンマスとするバンドさんも控えてる。キンキキッズもきたなー、と感じました。どこにきたのかはよくわからないが。とにかくこんなに遠くまできたなと。
その後通常のイントロが流れ始めるのですが、キンキの姿は一向に見えない。すると、正面ステージの奥には大きな筒状になったLEDビジョンがそそり立っているのですが、その筒がパカッと空きまして、高いところからキンキが登場。小さいリフターに1人ずつ乗って、徐々に降りてきます。とにかくライブの事前情報も何も収集しておりませんでしたが、頑張ってこの「Anniversary」だけは車の中で何度も聞いてました。不思議と2回聞いたくらいで覚られたl曲だったなあ。その事前学習は大正解だった、とコンサートが進むにつれて実感することになります。
衣装は赤と黒を基調としてラインストーンをあしらった…ガウン。前が合わせになってたと思います。そして2人とも胸には大きな黒い羽根をあしらったコサージュ。男性がつける「コサージュ」って言い方も変なんですが、まあ「ブートニア」(一輪挿し)というよりも、やっぱあの華やかさはコサージュという感じですね。今回の衣装テーマはズバリこのコサージュ。他の衣装にも一貫してついておりました(一部ないのもありましたが、まあ大体)。今回はシングル20枚記念の特別なコンサート。記念日を、フォーマルないでたちで迎えるって感じでしょうか。

 02 硝子の少年
 03 愛されるより愛したい
 04 ジェットコースター・ロマンス

シングル20曲メドレーとも言い換えられそうな今回のコンサート。幕開けはやはり「硝子の少年」。光一さんの「盛り上がっていこうぜ!」という短い挨拶と派手な爆発と共に始まりました。オリジナルのままの振り付けでキッチリ踊って歌います。
その後2曲は割と短めに、メドレーのように続きました。でもこれらはあんまり踊ってなかったかなあ?

 オンステージMC1
会話にはうまく反映できませんでしたが、今回のMCでは、光一さんの一挙手一投足をあげつらう剛が印象的でしたね。全面的にリニューアルするSHOCKの幕開けを一週間後に控えて、光一さんはかなりお疲れのようで。剛との受け答えもフワーッとしてることが多かった(笑)。でも、剛がいちいち「ゲームの説明をしてあげた後のおじいちゃんみたいやったで」とか(これだけ書いてもよくわかりませんが)、そんなふうにツッコんでたんですよねー。別に流してもいいようなところも細かく。光一さんを茶化すのが楽しくてしょうがない感じ。ま、それだけのことではありますが、剛さんの関心が光一さんに今すごく向いてるんだなー、と。

2004年12月31日
光  皆さんこんばんは。堂本光一でござんす。
剛  皆こんばんは。キンキキッズの、堂本、剛よ。
光  いつも思うんですが、年末のお忙しいなか来ていただいてね。ありがたいことですけど、いいんですか?みんなやることあるん違いますか。…って言ったら今、前の人が「ないない」って(笑)。相当ヒマな人達の集まりってことですよね。
剛  そんなことないですよ。年末の忙しい合間を縫って、波縫いして来てくれてるわけですよ。
光  スラロームしてね。
剛  で、東京ドームで玉止めですよ。
剛  この衣装の羽が顔にかかって邪魔やねん。昨日衣装さんと間引いたんやけど、まだ多いな。
→と言って胸の大きな羽飾りをその場でぶちぶちと抜く剛。
光  あ!抜いた!
光  僕も明日で26歳ですよ。
剛  きたねー。でもさ、年取ると涙腺とか弱くなるよな。
光  俺も弱くなった!昔は鉄壁だったのよ。
剛  オマエは涙腺だけ鋼鉄でできてたもんな。オレはね、今年入ってすっごく弱くなった。誰かが先に泣くと強がって泣けへんけど。さっきもう歌ってるときやばかったもん。
光  もうおじいちゃんじゃないですか。
剛  君は、明日からおじいちゃんですよ。
光  そしたら建さんなんてどうなるんだよ。
剛  ある程度までいくとだんだん若くなってくんねん。ほんとにでも、建さん若いですよね(笑)。しゃぶしゃぶでご飯食べるなんて邪道だって言ってたのに、今じゃアリだって。
イヤモニが背中の方に落っこちちゃった光一さん。手を使わずに何故か身体を思いっきり横に倒し、反動をつけて上体を戻してイヤモニを取ろうとします。が、うまくいきません。
剛  (その様子を見て)「なんとか戦隊!○○ジャー!」の、「ジャー」の直前のポーズですよね?そんなにしなくても普通にした方が絶対取りやすいですよ。
剛のそんなアドバイスにも耳を貸さず、結局光一さんのイヤモニは剛が直してあげてました。中盤のバックステージでのMCの時も、光一さんは同じようなことを延々やってて、やっぱり剛が直してあげてました。わざとなんじゃねえか…。
光  今回は吉田建さんをはじめ、本当に素晴らしいバンドの方々が集まってくださって。いつものキンキキッズのサウンドと違うな、と皆さんもお気づきかもしれませんが。ほんと、すごいことです。
剛  忙しい時期なのに、キンキキッズのために時間をくださってね。
光  建さんなんて今いくつ仕事抱えてるんですか?
剛  (建さんの話を聞いている)何個ぐらい…オレらと、グローブと。ってどのグローブ?
光  …今、オヤジギャグ言いましたよね
剛  いや、これは…。
光  「ぶどうひとつぶどう?」を超えてる。だって、グローブっつって「野球のグローブ」って。どうする(笑)?よーし、俺、このネタをいつまでも引っ張ってやろ!
→ファースト東京ドームで言った「ぶどうひとつぶどう?」をいまだに剛に引っ張られているのを根に持っているようです(笑)。
光  …でもあんまり言うとオレが言ったみたいになるからなー。いつのまにか「えー?オレ言ったっけ?」ってなるからなあ。
剛  でも「中国のハエはちゅごくはえぇ」は言いましたよ。
光  言ったっけ〜?
剛  言ったって!「この椅子イイッスねえ」も言いました。ビックリしたわ。東京ドームのコンサートでそんなこと言うなんて。
光  トキオのリーダーは、コンサートのソロコーナーで弁当食うてましたからね。あとね、ギターソロの直前に弦が切れてもうて、どうするんかなーって見てたら「ウィ〜ンウィウィ〜」って口で言ってましたからね。ギタリストとしてどうなんですかこれは。(バンドさんに聞いてます)…「当然!」だそうです(笑)。
光  えーと、とにかく僕が言いたかったのは、「楽しもうよ」ってことですよ。
剛  …はい(笑)。それはもう楽しんでいきたいですけど、今までの話とあまりにもかけ離れていたので。
光  オレいっつも思うんだけどさ、「あっという間」っていうじゃん。「あっ」って言ったこの瞬間はもうずっと昔のことなんだぜ。今喋ったことももうどんどん過去になっとんねん。
剛  だからね、友達の家に泊まりに行ってさ、朝「おばちゃんおはようございますー」って襖を開けたとき、おばちゃんがこーうやってパンストを履いてた瞬間、みたいなね。
光  こーういうやつな。
→と思いっきりガニ股でしゃがんでパンストを履く仕草をします。
剛  友達も「見てもうた?アレ毎朝やりよんねん」って言うてましたけど。もう何か産まれるんか?ってぐらいの勢いですよ。「(助産婦風に)頑張ってくださーい」みたいな。
光  それは目に焼きつくわ(笑)。
剛  今日をそういう瞬間にしたいということですよ。
光  …遠いわ(笑)。もっとええ例えないんか。
剛  だからー、友達の家に遊びに行って、トイレ行って、スリッパあるから誰も入ってへんなー、と思って個室開けたらおばあちゃんが入ってた瞬間とか。だってスリッパあるから!だから開けたのに、おばあちゃん「入ってるよ」って。おばあちゃんスリッパ履いてよって。
→スリッパスリッパ言い過ぎ(笑)。
光  トイレの入り口と個室がちょっと離れてる、豪華な家や。
剛  そうそう。
光  オマエ、それ一体どこの友達の家のことやねん(笑)!気になるわー。
剛  遊びに行くと、お父さんが階段の上に向かって友達を呼んでくれるんやけど、これぐらいでいいのに、これぐらい身体を捻ってさ、「(大声で)ジュンイチくん!ジュンイチくん!」って言うねん。そして降りてきた友達、お父さんに向かって何て言うと思う?「うっさい胸毛」(笑)。「オイ、その言い方は何だ!」ってなって、そのやり取りを5分くらい聞いてからいつも出かけてました。
光  まあ、それぐらい記憶に残るライブにしようということですよね。剛くんもパンフに書いてましたけど、キンキは家のようなものだと。だから、家に帰るのに気合いはいらない。そんな感じで楽しんで下さい。
→この剛の言葉、光一さんには大層ツボだったんだろうなあ。ま、私にとっても非常にツボでしたが。

2005年1月1日
光  あけましておめでとうございます。堂本光一です。さっき、「いい年を迎えられるように…」なんて言いましたけど、もう迎えてましたね。
剛  ハピニューイヤー。アンド…アイラブユー。堂本剛です。
バンドさんが「ハッピーバースデー」を演奏し、皆が「♪ハッピバースデーディア光ちゃ〜ん」と合唱。豪華なケーキも運ばれてきました。
剛  54歳の誕生日おめでとう!
→するとそれに続けてアップテンポなBGMをバンドさんが演奏し始めました。それに合わせて剛が。
剛  ♪オメデトウ!オメデトウ!光一オメデトウ!ボンバヘッ!ボンバヘッ!
光  なんでボンバヘッドなんですか。
剛  いや、打ち合わせも何もなくてとりあえず歌い始めてんけど、なんかこのメロディ聞いたことあるなー思たら、ボンバヘッドでした。
ケーキのロウソクを吹き消す光一さん。
光  このケーキすごいな。
剛  みんなで作りました。
光  嘘ばっかり(笑)。これ何やろ?パパイヤ?俺、マンゴーとパパイヤの見分けつかんわ。
→パパイヤを縦半分に切ったものがドーンと上に乗ってたんです。
剛  オレも。
光  これは?あ、チョコレートやね。ウマイウマイ。
剛  これオレ担当部分ですよ(上に突き刺さっている大きなパイ皮を指す)。
光  お前が作っとるわけないやん。
剛  ここ食べてよ。今でなくてええから、後で食べてな。
→なんか一生懸命「食べてな」って言ってるのがカワイカッタ。
光  ウン。ほんま、ありがとうな。ケーキは食べへんけど。
この一言にショックを受けた剛はうなだれたようにステージ奥へ…周りをMAとABCが取り囲み、励まします(?)。光一さんは一人ステージの真ん中に。
光  だって…俺、生クリームダメなの知っとるやろ?生クリーム以外やったら食べるよ?これは…ブルーベリーか。うん、ウマイ。
と言いながらケーキの上に載ったブルーベリーのみをパクつく光一さん。剛がMAらと打ち合わせをしながらセンターに戻ってきます。
剛  じゃあ、オレが上のクリームいくから、MAは横の部分、ABCはケーキとケーキの間のところ、ダンサーさんはイチゴについたやつを…と、生クリームについてはそういうことになりました。あっ、こいつホンマにブルーベリーだけ食べてる。ブルーベリーがウマいと今気づいたんやな(笑)。
剛  オレからプレゼントがあります。持ってきて。…もー!
→プレゼントがすぐ出てくるよう用意されていなかったので怒ってる(笑)。
光  またモモヒキとかやろ?
剛  今太ったマネージャーに持ってきてもらってるんで。来た来た。
光  なんか色紙ですけど。
剛  お前よくこういう振りするやん。
→踊ってる光一さんのイラスト。いつものブサイクタッチです。
光  それはサンチェに言ってくれ
剛  それを描きました。
光  …いらんわ
剛  ヒドイじゃないですか。なあ、秋山どう思う?
秋  自分だったら額に入れて玄関に飾ります。
剛  せやろ?それをこの人はパートナーに対して…
光  いや、気持ちは嬉しいですよ。
剛  もうその言い方がアカンねん!
なんだ?この痴話ゲンカは
光  僕はそういうのを表現するのが下手なんですよ。どういう顔をしていいのかわからへん。
剛  いや、お前は下手やないぞ。そういうとこベタやで。PSPを手にした時のお前の顔といったら! →ワタシ大爆笑。
光  MAも、ABCもプレゼントくれたんですよ。MAからもらったのは、今もしてるんですけど、このブレスレットね。これクロムハーツですよ。高かったでしょ?
剛  なんか3つボタンがついてますけど。それを押すと誰かが呼べるんですか?
光  3つやから3人まで呼べる。まずこれは…ジャニーさん
剛  …さっき言われたばっかりやろ!「ユー達、僕の話ばっかりしないでよ!」って。まあね、「誰が呼べる?」の返しとしてはアリですけど。
光  (苦笑)。それからABCには服をもらったんですよね。アレいつ買いに行ったの?
→「SHOCKリハの後、雪降ってるなか歩いて行きました。皆無言で歩いてました」との答えが。
光  ほんまありがとうなあ。
剛  それにひきかえオレの絵はなんかほったらかしにされてるし。
光  (ケーキの横にほったらかしにされてた色紙を慌ててムリヤリ懐に入れる)。
剛  あ!このケーキの「光」の字、なんかアメーバみたいやな。わかる?この色紙の絵に似とる(笑)。
元旦は、ホゲホゲして剛に突っ込まれまくってた光一さんが「俺、今完全に受け身やから、剛くんシメて」と頼み、珍しく剛さんがコールで客を煽ってシメてました。

 05 Tell Me
MCで「この曲をやることに関しては2人とも意見が合った」という話をしてました。コンサでは何回となく演奏されてきた曲でしたけど、確かにここ数年はご無沙汰でしたもんね。「次にこの曲を演るのはいつになるだろう」みたいなことも言ってたと思います。っていうか「シングルばっかりのこんなライブはもうないだろう」なんてことも光一さんはMCで言ってたんですよね…。同じくシングルベストをひっさげて行った2000年夏コンの時にはそんなことは言ってなかったのになあ…。未だ来ない未来を先取りして切なくなるのは不毛なことですけど、「もうないのか…」なんてちょっとイロイロと思った。
アレンジ・ダンスともにオリジナルに忠実だったと思います。こんなにせわしなく動きっぱなしの振り付けってもう今あんまりないよなー。振り付け自体に「若さ」とか「あの頃」とかを感じる。でも、一つ一つの動きが以前に比べてスゲーカッコよくなってるのは明らかでした。うーん、これを映像に残したい。

 06 スッピンGirl
「TELL ME」がA albumから、これがB albumから、ということで、ほんとリリース順の構成になってます。イントロがトランス風(?)にカッコ良くアレンジされて長めに繰り返されるなか、キンキさんは引っ込んで衣装替えし、ポップアップで再び登場。向かって右側の花道を2人で歩いていきます。
衣装はノースリーブの白っぽい衣装なんですが、肩からフォックスのような毛皮(頭はありませんでしたが)がかかってまして、後ろまで長ーく垂れ下がってます。ちょうど尻尾がついてるみたいになっててカワイカッタ。特に光一さんが似合ってたなあ。剛さんもほぼ同じ衣装でしたけど、髪の長いサッカー選手がよくつけてる紐みたいなヘッドバンド(コレの名前調べたけどよくわからんかった…)をしていたこともあってか、ちょっとワイルドな感じ。どことなくマタギっぽかったです。←失礼。
 07 青の時代
右手花道先端から短い小さな可動ステージに乗って移動し、アリーナの中程・右端にある円形のステージへ。これは確か01-02年の冬コンで見た。4つに分かれて互い違いにせり上がって回転するステージだ。そんでもってバックステージにあるの円形ステージは、02-03年の冬コンで見た真ん中が一段高くせり上がるやつ。さらに中程・左端にあるのは円形じゃなくスクエアですが、照明の柱が4本立ってて…あれもどっかで見たことあるハズ。エアーの花道も、アリーナ中程を横断する小さな可動ステージも03-04年冬コンと一緒。そういう意味では、楽曲だけでなくセットでもこれまでを振り返る要素のあるコンサートだったな。
複雑にせり上がったステージの上に立つキンキ。サビからはキラキラした細かい紙吹雪が下から吹き上げてきて、まるで一幅の絵のような美しさでした。いつまでもこの光景を眺めていたいなーとか思った。CDでは最初から最後までユニゾンのはずですが、ここではAメロを剛さん、Bメロを光一さん、なんていうふうに分けて歌ってたような気がします。この曲大好き。個人的には98年夏コンを思い出します。キンキもすごく思い入れたっぷりに歌ってくれてる気がする。

 08 Happy Happy Greeting
今まで聞いたハピグリの中で一番良かった!こんなにこの曲でテンション上がるなんて自分でも意外なくらい。いや、1998年元旦は別格としてもね。これは間奏に入った下神さんのペットにみられるような、バンドさんの演奏が醸し出すグルーヴ感もさることながら、キンキがようやくこの曲に追いついたってことでもあるんじゃないかなー、と思いました。やっぱ達郎さんの歌は深いッス。
この曲は2人とも可動ステージに乗ってアリーナを横断しながら歌ってました。ABCがこの曲についてた懐かしの手振りをやっておりまして、客もみんな真似して踊ってましたね。

 09 やめないで、PURE
アリーナ中程・左端にある四角いステージへ移動。これもオリジナルのままの振り付けでバリバリに踊ってました。ただワタシがみた両日とも右よりの席だったのであまりよくは見えなかったのが残念です。

 10 フラワー
四角いステージからアリーナ最後方、バックネットすぐ前にある円形ステージに移動。この移動手段は外周徒歩だったかしら?あまり覚えてねーです。バックステージ上では2人ともとても気持ちよさそうに歌ってたなあ。客席も♪ララララ〜と気持ちよく歌わせていただきました。

 バックステージMC
31日はワタシはバックネット裏のスタンドでして、まあネットという邪魔者を介してはおりますが、バックステージからは結構近く、よく見えました。この日印象的だったのは、何と言っても警備のお兄さん。実は今回、正面ステージと向かい合って、バックネット裏にも大きなビジョンが設置されていたんですよね。だからバックネット裏でステージに背を向けているお兄さんは、このビジョンを近くで堂々と眺めていることができるわけです。ワタシの近くにいたお兄さんなんて、MCの間中顔がほころびっぱなし。コンサートでこんな楽しそうな警備のお兄さんを見たのは初めてだ!と思って、なんか嬉しくなってしまいました。前よりキンキのファンになってくれたかも。
ここでは2日間とも、中盤でしんどくなった剛さんが、いつもステージ端で水を飲んだりタオルで汗を拭いたりして長めに休憩。その間、オンステージMCでは終始ホゲホゲしてた光一さんが、今度は一人で場をつなぐ、という場面がみられました。こういうふうにサッと役割交替をするところもキンキの阿吽ですね。

2004年12月31日
光  今回のライブは、こんなふうに皆さんの近くに行きますので、抜かりなく(笑)。えー、なんだか単純に、歌うことが楽しいですな。
→今回の名言。
光  ちょっとボクも水分補給を。…水の話でもしようか。
剛  水の話とか、宇宙の話とかいらないです。F1の話はもっといらないです。
光  いるでしょ。…じゃあ相対性理論の話しようか。アインシュタインが発見した。
剛  キンキキッズのコンサートでアインシュタインの話してもね。カウントダウンの楽屋ででも喋ったらいいじゃないですか。
光  東山さんに「光一、うるさい」って言われそうですよね。「もう聞いたよ」って。「もう知ってるよ」って。「もう知ってるよ」って東山さん言いそうやな〜(笑)。
なんか剛が「○○でちゅ」とか言ったんですよね。くーっ、憶えてない。
光  …かわいこぶってー。
剛  僕は、君が思ってるよりもかわいいですよ。
光  じゃあ幼児プレイか。
剛  普段もバブバブ言ってたらやばいですけどね。
光  (ヒガシの声で)バブバブ。
剛  東山さん絶対言わないから(笑)。ポケットに手入れて言いませんから。
光  …ほんっとオレらの話ってまとまりないよね
剛  「2人にしかわからないよ!」ってまたジャニーさんに怒られる。ジャニーさん、ほんとすんません!
光  そういうのは後でゆったらええやん…オレ、さっきすごい夢見た!
剛  ええ〜っ!今まとまりないとか言うたばっかりやん(笑)。
光  リハの後、ちょっと時間あるからうとうとしてたら、ジャニーさんがテレビに出た夢みた。アカン、これ流したらアカン!って思った(笑)。
剛  「それでは一旦CMでーす」とか、「ユー達来てくれるかな?いいとも!」とかやるわけですか。…ジャニさん、ホンマすいませんでしたっ!
→またジャニさんに謝った(笑)。
光  あのね、福岡で、ジャニさんまた警備員に止められたらしいですよ。
剛  オイオイ!うちの社長を止めるなよ〜。ジャニさんいい人オーラ出すぎやねん。
光  社長らしくないカッコしとるしね。ま、そこがジャニさんのいいとこなんですけど。

2005年1月1日
光  さっきも剛君に絵をもらいましたけど…ま、正直、絵はどうでもええわ。僕はね、その剛が絵を描いてくれた時間がとても嬉しいですね。
→客席は納得。
剛  …なんでまたその話を蒸し返すんですか。
光  なんかね、気持ちの整理がついたから(笑)。
剛  「絵はどうでもええわ」って。何で?「絵ありがとうな、それを描いてくれた時間もありがとうな」でいいじゃないですか。
→納得してない男がここに一人(笑)。
光  毎年恒例の初詣に行ったんですよね。すごい大人数でね。東山さん、V6、TOKIO、滝つば、NEWSもいたな。関ジャニ8は…いたかなあ?NEWSとメンバーがかぶってたりするからわからん。まあ、いたということにしましょう。
→追っかけしてたお客さんからは「えー!?」というブーイングが。確実にいたんでしょうな。っていうか横山とか光一さんがわからんハズがないんだが。
光  今年も東山さんにお年玉もらいましたけど、あれだけいるとすごい出費でしょうね。

 11 Misty
「キンキキッズに新しいものを注入してくれた、僕たちも大好きな曲です」という光一さんの前フリがありました。D albumからですね。…C albumからの曲はないのか。
この曲はMCの後ちょっと暗転して始まったんじゃなかったかな?31日は前にも書きましたように割と近い席だったので、再び照明があたった時に剛さんの「スイッチ入った瞬間」を久々に見れました。MCモードから「踊るぞ!」モードにカキッと切り替わる瞬間。ステージが近いとこういうのもっと見れんだろうなあ…。それから剛さん、なんかちょこちょこと身体にペインティングしてたみたいで、手の甲にもなんか文字のようなものがいろいろ書いてあったんですよね。頑張って読み取ろうと試みましたが結局わかりませんでした。
 12 雨のMelody
メドレーのように「雨メロ」。セリ上がった狭い足場ですが、間奏部分をしっかり踊ってました。ほんと今回はバラードと移動しながらの曲以外は、ここまで全面的に踊ってます。この曲も好きだー。これぐらいキーの高い曲のほうが聞いててテンション上がる。最近の曲はキー低くなってきてるもんなあ。
 13 To Heart
バックステージ左右に別れ、1人ずつ真上に上がる(動かない)リフターの上で歌います。歌っている時の力の入れ加減と対照的に、剛さんが間奏部分でフワーッと周りに泳がせる視線が、まーしんどいからなんだけど(笑)、すごい色っぽかったです。それからやっぱバンドの音っていいなあ!って思いましたね。こういうエモーショナルな曲では断然違いが出ます。ドラムの音に鳥肌立った。
 14 夏の王様
げ、キー下げてる!原キーで歌ってもらうと、もっとテンションの上がる曲だけに残念。真冬ではありますが。そのまま左右に分かれ、1人ずつジュニアと電飾のついた山車に乗り込み外周を回ります。面白いもんでこの山車って年々地味になってる気が。それでいいと思います(笑)。外周まわって正面ステージ端に到着。31日は、そこでアッキーが光一さんをお姫様抱っこしてセンターまでお運びしておりました(笑)。

 オンステージMC2
2004年12月31日
光  さあ、放置が始まりますよ(笑)!
これは、キンキのMCはお客さんほったらかしという意味の「放置」というよりは、キンキってこんなまとまりのないMCを延々するほど野放し状態なんですよー、ってことで、自分たちの状態を「放置」という言葉で自虐的に表しているんだと思った。「放置」されてるのはお客さんじゃなくてキンキなんだと思う。
光  2004年はソロ活動が多くて、2人の活動が少なくて寂しかった方もいるんじゃないでしょうか。剛くんは映画がやっと公開されるんですよね。
剛  ドラマで言うと「元カレ」の後にもう撮ってたんです。「ホームドラマ!」の前。太一君と冗談で「この映画は公開されませんけどね」なんて言ってたらほんとにそうなりかけて…。
光  去年の今もこの話してたもんな。
剛  でも2月にグローブ座で公開されることになりました。それから追加公開も、渋谷…ア…(むにゃむにゃ)で。
光  ア、から始まるのは確実なんや(笑)。…誰かが「違うよ」って言っとるで。「シ」だって。「シ」の後は?…知らんのかい!渋谷の「シ」じゃないですよね。
剛  太一君と「トラジハイジ」っていうユニットで、「ファンタスティポ」っていうCDを出します。1月2じゅう…6?
光  お客さんのほうがよう知ってる。オレも一回聞いたけど、なかなかいい曲ですよね。アルマジロダンスってのがあるんでしょ?
剛  それはあの曲のダンスとは違うんですけど、映画の中でね。
光  ちょっとやってみて。
剛  (なんとも言えないダンスを踊ってくれてます)先頭の人がホストみたいな顔してて、すんごいにっこーって笑って踊ってんのが面白かった。
光  香港とか台湾の人も来てくれてるみたいでね。嬉しかったです。
→「韓国ー!」って声も聞こえました。
剛  どうも、タンベンガンです。
光  今井翼はチンチンイーです。今井翼はチンチンイー。チンチンイー(絶叫)!…何だよ、今井翼って言ってるだけだよ。
剛  …裏に何か悪巧みがありそうで。
光  僕は1月8日からSHOCKが始まります。これまでとは全く違うものになります。今度のSHOCKにね、ブロードウェイミュージカルの「Blast!」にも出演した方が出てくれてて、勿論英語ベラベラなんですけどね。こないだ、「ジャニーさんが僕に英語で話しかけてくるんだけど、日本語でいいんじゃないのかな?」って言われました。
剛  ジャニさん、たぶん英語のほうが楽やねんな。だって、オレがちょっと知ってる英語で話しかけるとさ、もうその10倍ぐらいぶわーっとかえってきてわからへんからね。
剛  えーと、今回のSHOCKでは、飛びますか?飛ぶと見せかけて、飛ばない、みたいな。
光  …鋭い。
剛  ほんま?!オレがSHOCKやったらそうする。それから、居酒屋のシーンを入れる(笑)。皆で、「ショウマストゴーオン」「ショウマストゴーオン」って掛け声で乾杯して、店員さんがブリ大根を落として、皆が「ショック!」って。そのシーンに出よか?
光  え?
剛  いや、オマエがSHOCKやってるときに「ショック!」言うてる場合やないから、SHOCKじゃないのをやってる時にやりますよ。
光  まあ、楽しみにしといてくだ…せぃ(カミカミ)。
剛  なんで途中で言うの諦めたんですか。最後小林旭みたいになってましたけど。
光  大丈夫だ
→何が大丈夫なのかはわかりません(笑)。
剛  若い頃の志村けんや。
光  明日もね、1月1日の11時11分から稽古を開始することになってるんです。
剛  そう言ってるオマエが遅れるやろ。
光  遅れないよ。
剛  今日のリハなんて置物かと思ったもん。
光  置物やったな(笑)。
剛  あれ、光一どこ行ったんかなーと思ったら、階段の端っこに接着剤でくっついたみたいに座って、(か細い声で)「♪この空で〜、数え切れない星が〜」って。えらい薄暗い空やったで。でもほんとね、身体だけは気ぃつけんと。
光  大丈夫だ。
剛  油断せずにね。
光  ほんと、油断は絶対しませんよ。頑張りまーす。えー、SHOCKを見に行くという方は?
(客席と一緒に剛が頑張って手を挙げてます)
剛  オレ行く。
光  ああ、そう。
剛  ええっ!行くって言ってるんですよ。
光  キミのそんな動き、ほんまおもろいなあ。
→どこがそんなおもろいかはワタシには全くわかりません(笑)。
剛  いつがいい?中間ぐらいがいいでしょ?
光  まあ、いつでも。
剛  はぁ…なんか…行かないほうがいいですか?「(やる気なさげに)まあ、いつでも」って。
→剛、キレ気味(笑)。
光  いやいや、いつでも、どんとこい。いつでも来い。飛び込んでおいで。
剛  1月中旬ぐらいかな。1月下旬になると映画でいろいろやることがありそうなんで…。
光  大阪では漢字テストをやったんですよね。うちの事務所の連中みんな点数悪かったなあ。
剛  キンキキッズってよくできてるなーって思ったのが、オレが書かれへんとこオマエが書けて、オマエが書かれへんとこオレが書けてんねんな。
光  点数は2人とも揃って65点でしたね。
剛  まあまあ、米花くんがいるからね。何点だっけ?15点?
光  「オレ漢字ダメなんスよ!」ってすごい言い訳してたけどね。ABCは?60点。30点。25点。35点。オイ、現役だろ!

2005年1月1日
光  毎年こんなふうに皆さんに誕生日を祝ってもらってね。普通やったらお正月なんて、おじいちゃんとかおばあちゃんの家に里帰りとかする時期でしょ?それを東京ドームに来てもらってね。
剛  ある意味、僕らもおじいちゃんおばあちゃんみたいなもんですよ。
光  いやいや(笑)。
剛  でもほんとありがたいことですよ。なんかね、こういうふうに大勢の人が集まってくれてもさ、家に帰れば一人やんか。
→剛さん、マジメトークに突入。
光  うん。家に帰って誰かいたら怖いよな。「おかえりなさい」って一人でもいたら怖いわ(笑)。
→あくまではぐらかす光一さん。
剛  そういうギャップに馴染めなくて、家でさ、ライブの前の日とか、ホンマにこんなに人が集まってくれるのかなー?とかすごい心配になることがある。お前ない?家で素の自分に戻った時、そんなふうに考えることない?
光  僕はそもそも自分の素ってのがわからない。こうやってコンサートで人前にいる時の自分も、確かに自分で嘘やないし…。
剛  それはそうですよ。でも、オレはお前の素をいっぱい知ってる。あのね、昨日のカウントダウンの後、上で打ち上げやったんですよ。立食形式で。そしたらアナタは上下ジャージで、手にはフジテレビのマークの入った紙袋を提げて。お寿司かなんかをパクパクパクパク食べてましたよ。あれはファンには見せられんわ!
光  食うてた食うてた。よー見とんなお前(笑)。あん時すっごいお腹すいてて、ここで食っとこ思て。
剛  入るときに「いやいや関係者以外は…」って止められてもおかしくないぐらい。あれは、ヤバイかヤバくないかって言ったら、ヤバイです
光  でもね、あの紙袋の中には高価なものが入ってたんですよ。きくちPからもらった生まれ年のビンテージワインが。
剛  ところでキミは、今日11時11分から帝劇でSHOCKのリハやってたの?
光  いや…あの…カウントダウンとかもあったし、東宝さんもね、「12時からでいいんじゃないですか?」って言ってたから…。
剛  ふーん
光  でも午後1時11分はもう、稽古の真っ最中でしたよ。まだね、「えー、ここで、何かやってまーす」「何かが終わったということで、次いきましょう」ってとこがあって(笑)。でも何とか、間にわわせたい。…間に合わせたい(笑)。
剛  今の言い方が間に合わせたさを表してましたね(笑)。お前のことやから、初日までには完璧なものにするんやろけど。身体だけは気ィつけてな。
光  何とかします。今回、翼と錦戸のダブルキャストなんですけど、未だに錦戸で通したことないですからね。
剛  翼もドラマやりながらSHOCKやるんでしょ?カウントダウンの時連れションしてて聞いたわ。
光  連れション?へー、人間って大変だね。
剛  って俺らがトイレから出ようかなって時に、お前も「うぇーっす」って入ってきたやんか。
光  あれはオイル交換
剛  出光のトイレとかがあるわけですか。
光  昭和シェルだね。1万キロぐらいになると交換せなあかんねん。
剛  1万キロなんて歩けませんよね。
光  …1万、歩やな。
剛  キミの中では、SHOCKでもね、ここまでやったら合格点、とかいろいろあるんやろけど、お客さんはね、今の、今しか見れない堂本光一を見に来てるわけですよ。だから温かい目できっと受け止めてくれると思います。
光  …でも、お客さんの目は厳しいよ。アンケートでも「つまらない」とか書かれますからね。
剛  でも、光一君と結婚する人はね、そういう光一君のいいところばかりを見る人じゃなくて、いいとこも悪いとこもひっくるめて好きになる人なんですよ。だから大丈夫です。
→ここ、結構唐突に剛が「光一と結婚する人は…」言い出したような気がする。
光  長瀬智也がさ、初詣の時、川崎大師の人に「あけましておめでとうございます」って言われて、「ありがとうございます」って言ってた(爆笑)。いや、俺も誕生日やから、つい「ありがとうございます」って言いそうになる時あるけど。
剛  昨日カウントダウンの時もさ、楽屋に智也ベイビーが来てさ、最近買ったアンプの話をし出したわけ。こうなったらアナタのF1の話と一緒で止まらないわけですよ。でも、まだアンプの話やから、わかるから、「そうなんやー」とか聞いてたわけ。で、もっとベイビーのテンション上げたろ思て、「ギター今何本持ってんの?」って聞いたら、「今、じゅう、じゅう…」「長瀬さんお願いしまーす」「おっ、じゃあな」って。あの人おもろいなー。ホンマ自由やわ。
光  そしてステージ出てってすぐ「みんなー!盛り上がっていこうぜー!」でしょ。その後川崎大師で「あけましておめでとうございます」「ありがとうございます」でしょ。ほんまなんていうか、天真爛漫ですよね。
剛  お祓いとかしてもらってるとき、オレの隣がイノッチやってんけど、お札とかお守りとか、イノッチだけ渡されなくって(笑)。ずっと「オレのなくね?」「オレのなくね?」って小声で言ってた。したら後から神社の人がさ、「大変失礼致しました…」って持ってきて、「よかったよ〜」って。
光  実はね、今日、中居君が来たんですよ。(えーっ!)もう帰ったけどね。
剛  中居君の車って、車高短なので(笑)、東京ドームの楽屋口前の急な坂のとこで「ガガガガッ」ってなってました。
光  ホンマ(笑)?! 今日、帝劇でリハやってる時に電話きましたからね。「今からドーム行くから」って。なんかね、ジャニーさんが中居君の携帯に何っ回も電話かけたのが発端みたいですよ。で、ジャニーさんも、この番号、中居君のかな…?ぐらいの感じでかけたらしいねん。中居君もまさかジャニーさんから電話かかってくるなんて思ってへんから、双方名前を出さないままで、探りあいが5分ぐらい続いたみたいですよ(笑)。
剛  「ジャニーです」とは言われへんからねえ。
光  そもそもジャニーさんは、自分から電話かけといて、「もしもし、誰?!」って聞く人やし(笑)。
剛  中居君の携帯、すっごい古かったな。「オイ剛、番号教えろよ」って言われて、「うたばんの時教えましたやん」とかなんとか喋りながら普通に取り出しはったんですけど、ちょっとビックリした(笑)。黒くてな。
光  画面が緑色に光るヤツな。
剛  「番号入れといて」って渡されたけど、古くて使い方わからんかったもん。番号も画面に入りきらないんですよ。でも「画面に出ないけど入るから」って言わはるから。
→ということは番号10桁時代のものなのか?!
光  なんか中居君らしいなあ。
剛  あのね、お金のことを言うわけじゃないんですよ?
光  ひゃはは。
剛  中居君にお年玉をもらったんですよ。袋2つこう出されてな。「どっちがいい?」って。で、2人でジャンケンして、光一が勝って先攻で、オレは残り物には福がありますからーって残りの取ったんですよ。したらね、本当に「玉」が入ってました。「この銀色の丸いのはいわゆる百円玉ですよね?そっちはいわゆる一万円札ですよね?」って言ったら、「お前いつからそんなに金に汚くなったんだよ」って中居君に言われました(笑)。
→どうでもいいけどキンキでジャンケンすると必ず光一さんが勝つな。
光  俺さー、こっちは見たとき明らかに沢山入ってたのよ。だから逆に、少ないのを多く見せかけてんとちゃうかなーと思って取ってみてん。
剛  こっちは持った途端にダイレクトに袋の感触しかないわけですよ。で、開けてみても真ん中あたりで袋がくっついて見えなくて、やっと見えたと思ったら、百円…(笑)。でもね、これがお前やったら落ちきれてないわ。それに、一万円と千円じゃなくて百円、って落差のつけ方もうまくできてた。
光  でもホント、お金じゃなくてね、そういうふうにオレらのために考えてくれるってのが嬉しいですよね。あのお年玉の袋、なんでキティちゃんの袋やったんやろ(笑)。中居君買いに行ったのかな。
剛  中居君そういうの凝る人やから、前の晩あたりに「どうしよっかなー。なあ、キキララとどっちがいいと思う?」とか相談してたりして。
光  中居君はそういう風に人のことを考えて行動するのが好きな人やからなー。
剛  ほんとねー、今日はすごいこといっぱい起こったんですよ。
→中居君来訪以外には一体何が起きたんだろうなあ?
光  東京ドームのリハーサル室の前の廊下でね、中居君と、ジャニさんと、オレらで座って話してたんですよ。で、コンサートには出てへんけど、ちっちゃいジュニアの子らがいてて。
剛  あれみんな平成生まれでしょ?
光  まさか中居君がいるとは思わんから、オレらの前を普通に「オハヨウゴザイマース」って挨拶しながら通り過ぎて行くねんな。でも、7人目ぐらいから、「オハヨウゴザイマー…!」って気づいたみたいやった(笑)。
剛  あとさ、最期から2人目ぐらいにオッサンみたいな子おったよな。「オハヨウゴザイマス!ヨロシクオネガイシマス!」みたいな。
光  今回はバンドの方々にも参加していただいてますが、やるごとに、どんどんどんどん一体化してきてて。ここで終わりなのが残念です。
剛  そうやねんな。大体こバンドって、いい感じになってきたとこで終わりになってまうねんな。
光  …今、建さんが「またやろう」って言ってくれた。嬉しいですね。剛くんの絵も嬉しい。
剛  ええっ(笑)。
光  あのね、家のテレビの横が空いてるから、そこに飾りますよ。
剛  それはなんか目立つから恥ずかしいなあ…。
→乙女心は複雑だ!
光  じゃあトイレに置くわ。
剛  それぐらいやったらエエかな

 15 全部抱きしめて
 16 好きになってく愛してく
「『LOVE LOVE あいしてる』という番組がなかったら、今の2人は無いと言ってもいい。また全然違う2人になっていたでしょう」というような光一さんの紹介があって、ギターを弾きながら、番組から生まれた2曲を。「好き愛」はサビだけでしたけど、って久々に聞いた気がします。今更ですが、作詞・堂本剛、作曲・堂本光一のハズなのに、「愛かた」との扱いが違い過ぎるよなー。

 17 Hey!みんな元気かい?
ギター片手に演奏できるシングル曲が続きます。今回はこの曲、1番と3番をフルでやってくれたんですよね。できれば2番もあるともっとよかったけど。1、2番と積み重ねた上で、リフとかメロとかがガッと一つになる3番が非常に感動的な歌なので、これはとても嬉しかったです。テンション上がったー。客席も、この曲が発売された当初よりも断然この曲に対する感応度が高くなってる気がします。光一さんがレコーディングの時難儀したように、これまでのキンキの中では割と浮いてた曲でしたからね。
ただ、「Hey!みんな元気かい?」とキンキが呼びかけ、客席が「Hey!みんなどうしてる?」と答えるという掛け合いが結構長くあったんですが、ここは個人的には正直ツラかったなー。だってここのキー低いんだもーん。「もっと!もっと!」と言われてもそんなに大きくは出ないッスよ。なんか中学校とかの合唱の時、先生が「アルト小さい!」ってよく怒ってたのを思い出したりした(笑)。

 18 もう君以外愛せない
前曲の興奮を残したまま、うってかわってピアノとストリングスのみ(だったような)。少なくとも最後までドラムは入りませんでした。…このへんの衣装全然覚えてない(^_^;)。

 19 僕の背中には羽根がある
ストリングスを基調としたイントゥメンタルの曲が流れます。「この曲なんだろう?」と思ってたら「僕羽根」の通常イントロへつながっていきました。キンキはこの間に衣装をチェンジしたのかな。カウントダウンでも着てたラベンダー色のスーツ。勿論胸には大きなスパンコールの花をモチーフにした刺繍が施してあったと思います。正面ステージセンターで、頭から最後までオリジナルのダンスを通して踊ってくれました。

 20 情熱
フラメンコギターをフィーチャーした、E album収録のアコースティックバージョンで。アレンジャーでもある吉田建さんがバンマスですからこのチョイスは当然でしょう。キンキは正面ステージ左右にある緩やかなカーブを描く階段の中程までそれぞれ上って歌ってました。剛さんは座り込んで歌ってた時もあったかな。
沢山の火柱が上がったりして特効は派手でしたが、アコースティックバージョンはとにかく音が薄いもんですから、やや盛り下がるかなーと思いきや、キンキさんはちゃんと静かな中にある情熱を歌自体で感じさせてくれたと思います。特に光一さんが(やっぱり)思い入れ強く歌ってたように見受けられました。

 21 月光
E albumから。周りでも「月光だ〜!」という声がチラホラ聞こえました。ファンはみんな好きですよねこの曲。多分にもれずワタシも好きです。しかも振り付き!初お目見えなんじゃないでしょうか。サビのところは手振りだったんで、頑張ってその場で覚えてるコもいて微笑ましかったです。今回は他のシングル曲よりも尺長くやってくれました。♪厚い雲を切り裂いて…のところでバンドさんの演奏がブレイクしたのもカッコよかったですね。ここで初めて中央の筒状ビジョンにキンキのライブ映像が映ったんじゃなかったかな。巨大でインパクトありました。

 22 愛のかたまり
一応F albumから、かな。アレンジは勿論吉田建さんのシングルカップリングバージョン。このイントロが流れると条件反射的にテンションが上がります。建さんいい仕事ッス!照明は紫だったと思います。しかしどーしてこの曲のイメージってこんなに紫なんだろうなあ?

 23 カナシミブルー
 24 solitude
どちらも「愛かた」からメドレーのようにサビのみ。短くてもの足りなかったなー。

ここでバンドさんの演奏するBGMに乗ってMA、ABC、ダンサーさん、バンドさんを紹介していきます。バンドさんは一人ずつ楽器紹介。ワンフレーズずつ「一月一日」を演奏でつないでいってました。でも31日はシメの建さんがオチをつけてましたね(笑)。元旦はキレイに終わってました。ここではキンキさんは正面ステージの一段高いところに立ってコールしていたと思いますが、衣装は真っ白なスーツ(もちろんコサージュ付き)に替わってたと思います。こう見ていくと衣装替えの時間がないような気がするんだけど、この紹介の時はすでに白スーツだったと思います。もうキンキ+白スーツっていうこの最強の組み合わせは一体何なんでしょうね。これ見ただけでものすごくありがたい気持ちになります。…ワタシ、おばあちゃんの域に達しつつある(笑)?
個人的にここのコーナーが大好きでした。光一さんのソロコンの時もそう思ったけど。宝塚のフィナーレで必ず皆シャンシャンもって出てくるじゃないですか。あれにダブる。いかにもショーのフィナーレという感じの華やかさと、「ああ、楽しかったね」って演者と客が一緒になって名残を惜しむ感じがあってたまらない。こういうのナシでさり気なく終わるほうがクールなのかもしれないけど、キンキのコンサートに関しては、特にシングル20曲記念の今回のコンサートに関しては、あってよかったな、と思いました。

 25 永遠のBLOODS
 26 心に夢を君には愛を
 27 薄荷キャンディー
しかしライブはさらにもう一山あります!2003年3ヶ月連続リリースの3曲を続けて。派手な発破ともに「永遠のBLOODS」が始まり、「心に…」でキンキさんが左右に分かれてアリーナを前に進んできて、「薄荷…」で花道先端のクレーンに乗って歌ってたような気がします。
「心に…」は個人的には大好きですが、前後に比べてカゲの薄い曲なので、さっと流されるかなーと思いきや。後奏の♪ラララ…を皆にアカペラで歌わせて、そのまま静かに「薄荷キャンディー」の前奏につながっていったところなんかとても素敵でした。

 28 ね、がんばるよ。
こんなミディアムテンポの優しげな曲で盛り上がれるキンキのライブって…素晴らしいなあ。光一さんが、♪いつかお互いが…ってトコを歌わないで、両手を広げて客席に委ねたところがすごく目に焼きついてます。それに応えた皆の歌も良かったなー。終盤はどんどんどんどん客席の声がおっきくなってくるのを感じましたね。

ここで短くご挨拶。剛→光一の順だったと思います。剛さんがテンション高く元気にハキハキと(まるで十代の頃のように!)、光一さんがまったり落ち着いて喋ってたなあ。「2005年もキンキのライブをやります」というようなことを言ってたと思います。ええ、やってくれなきゃ困ります!。それから元旦は、光一さんがここでも「剛くんの絵もほんと嬉しいです」とかまた蒸し返して言ってて、剛が微妙な表情をしてたのが面白かったです。光一さん…こりゃー狙いじゃなく天然だな。

 29 KinKi Kids Forever
言われて見れば確かに、これ以外に今回のコンサートを締めくくれる曲はない。光一さんが「今回はこれぞKinKi Kids!というライブ」というようなことを言っていたように、シングル全曲+アルバム代表曲で構成されているうえ、振り付けもほとんどがシングル発表当時のまま。さらにソロコーナーなし!いつも同一ステージに2人がいて、1人ずつシンメでドームの中を動くってことすら稀でした。2004年は双方がソロコンサートを行ったりしたこともあったからこそ、敢えてこういう形になったんでしょうね。
この曲のとき、2人が歌う舞台の壁面に、無数の多様なフォントで「KinKi Kids」という文字が投影されていたんですよね。なんだかそれが、世に氾濫する「KinKi Kids」という商品のラベルのように見えてきてしまいまして、「KinKi Kids」ってのはフィクショナルな存在なんだなあ、なんてことを改めて感じてしまいました。堂本光一、堂本剛という個々の人間とは別個の、「KinKi Kids」っていう「何か」。なんだろう、とにかくなにかそういう「存在」があるんだよな、と。
でも、2人はその「KinKi Kids」っていう何かに、呑み込まれるのではなく、反抗するのでもなく、それとうまく歩んでいこうとしている。だって、「KinKi Kids Forever」を歌っている2人の姿を見てると、2人が「KinKi Kids」という何かにとても誇りを持っているのがわかる。今回は最後まで「そしてオレたちが、KinKi Kids!」というお約束の自己紹介こそありませんでしたが、この曲自体が「オレたちが、KinKi Kids!」って叫んでるような歌ですしね。金スマのピンクレディー特集見たからなのかもしれないけど(笑)、その自然体の強さ、みたいなものにとても感動しました。オトコノコだなー、と。
後奏部分で再びMAらサポートメンバーの紹介があり、キンキは登場時とは逆に、大きな筒を上にのぼっていきました。これにて本編終了。

 E1 Destination
G albumの曲もやってなかった…と思ったらここでやりました。最後の最後までうまく構成してあるなあ。曲そのもののチョイスとしてはちょっと微妙かもしれないが。剛は上半身ハダカ。光一さんも白シャツの前を全開で出てきました。それぞれ山車に乗って外周を回ります。
この曲から次の曲に入ったぐらいの時だったかなあ。山車に乗った光一さんがスタンド前を通っていったんですが、もうそれがすごくカッコ良かったー。前述のように白シャツの前全開で、周りに視線を泳がせながら、けだるそうにちょっとテンポを身体で取ってる感じ。こう書くとまるで剛のようですけど(笑)。全然違うんですよ。けだるいってのも、ライブ終盤の心地よい疲労感に身を任せている感じで。光一さんはライブ中、自分の中のスイッチを思いっきり「ON」にするもんで、あんまり後で記憶が無い、というようなことを言ってますが、あの時の光一さんは、「スイッチ入りまくりなのにけだるい」様子で、そしてそれがあまりに王子然としてて、非常にキャーキャーもんでした。うまくいえないけど、要するにナルシスティックだったってことかなあ。客観性が無いと言うか。通常、人間は客観性のない動作をすると見苦しいものですが、美しい人は客観性なんか逆に邪魔なんですよねー。普段の光一さんはそういうのに人一倍敏感ですけど、ライブ中はそういう意識がとんじゃうんでしょうね。ファンとしては非常にオイシかった。剛さんは、ベースとしては光一さんよりナルシスティックな人だと思いますけど、ライブ中なんかはけだるそうでもほんと冷静な感じがしますもんね。キャーとか言っても「何がキャーなん?」ってふうに逆に客を見てる感じ。

 E2 Aniversary
この曲が終わるとステージでご挨拶。ここで剛さんがアカペラで「Anniversary」を再び歌いだして、サビから1番をそのままアカペラで客席と一緒に歌いました。一緒に、というか光一さんとかはほとんどお客さんの歌を聞いてたって感じですね。何といってもここが今回一番の名場面。しまいには客の方が歌いたくてしょうがないという感じになってました。ハイ、ワタシも歌いたくてしょうがなかった(笑)。元旦は「もっと!もっと!」という声が客席から出まして、キンキさんが2人でサビだけもう1回歌うなんてこともありました。この時「どうしよ?」って急遽2人で相談してる様子がカワイカッタですねえ。

 E3 全部抱きしめて
元旦のみ。剛さんのファーストソロライブでやったようなハイテンポバージョン。もうライブが始まってから3時間超。客電も上がりっぱなし。キンキ(特に剛!)も走りっぱなしで叫びっぱなし。もう何がなんだかよくわかりません(笑)。もう盛り上がるしかない。
でも、ふとスタンドから見下ろしたアリーナ席のお客さんが、最後列の人まで手を頭の上でクラップしてる姿を見て、夏に行われた剛のセカンドソロライブの体験がダイレクトに蘇ってきました。あの時もこういう光景を見たなあ。そしてその光景に感動したなあと。今、自分の書いたライブレポを読むと、その辺をあまり強調してなくって、なんて自分はひねくれてたんだと思うんですけど(笑)、やっぱりあの剛さんのセカンドソロライブでの会場の一体感ってのは頭抜けたものだったんですよね。こういう一体感ってのは、やっぱりバンドのグルーヴがないと生まれないんだなあ。バンドじゃなきゃこういう奇跡は起こらないんだ。キンキのライブでバンドの良さを知るってのも不思議な話ですが、でも本当にそう思いましたね。今後もバンドさんがついてくれればいいのになあ。
この曲を演奏し終えた時、建さんがいてもたってもいられないって感じで、MAとかと「イェーイ!」って、子供みたいに飛び跳ねながらハイタッチしてたのが、自分のことのようにすごく嬉しかったです。剛も、ステージにいた人全員とハイタッチ。もちろんストリングスの方々とも一人一人。そして光一さんとも。

ドームコンサートでは私の中ではナンバーワンのコンサートになりました。模索期を経て、Fコン、Gコンと確実にステップアップしてきたのがわかる。双方のソロコンすらきちんと糧にしていたと思います。ある到達点に達してしまったんじゃないかという、そんな「高み」を感じさせもしました。この先って何があるんだろう?とかちょっと不安になったりしたぐらい。でも、こんなライブが見れるんだったら、年末年始に家を空ける甲斐もあるというものです。それだけの価値は間違いなくあった。そしてよくわかんないけど、剛さんには「おかえりなさい!」と言いたくなりました。

以 上