at 東京ドーム(2010.12.31-2011.01.01)




北海きたえーると全然違うのは、大きさ(当たり前)。ステージ背面のLEDビジョンが3面→5面に。しかし両端の花道は健在。「××(クラップ)!KinKi!××(クラップ)!KinKi!」といういつものコールは……かなーりまばらでしたね。ほとんど揃わないまま開演となりました。







白銀のガウン姿の2人が正面ステージに登場。そのまま左右に分かれるところまでは北海道と一緒でしたが、正面ステージの前方が、2つのアームステージになってて、最初180°に開いた状態から、― ―\ /→ ||というふうに、90°グイーンと客席の上を動いて、正面ステージの真ん中からセンターの円形ステージまで橋をかける、という機構になってました。左右に開くんじゃなくて、端っこから真ん中に向かって動くのが斬新。さらに、バックステージにも同じ機構があって、それがセンターステージからバックステージに同じように橋をかけました。これで、[前]==○==[後]という、ドームの真ん中を貫く橋が完成します。いうたらセンター花道なんですけど、通常はしまわれているということ、それから割と高い位置にあって輝いてたことなんかから、「花道」というよりは「橋」と呼びたい機構でした。
KinKiさんは正面ステージ左右両端に立ち、そのまま動くアームステージに載ってセンターステージへ。そこで2人が肩を並べ、バックステージまでの橋を歩いていきます。北海道ではなんか立ち位置逆だったような気がするんですけども、今回はノーマルに、向かって右が光一さん、左が剛さん。光一さんに半歩遅れて剛さん、という感じでまっすぐ歩いて行きました。アリーナだったのでこれをほぼ真横(剛側)から見たのですが、2人が歩いていくだけだというのに、なんて美しいプロローグだろうと思いましたね。これは小さい会場では出せない美しさだ。あと剛さんの背中から腰にかけてのS字ラインに久々に見とれてました(笑)。白って膨張色だから、勝手に“着膨れガウン”とか言ってたけど、真横から見るとこんなにコンパクトだったなんてー。あとちょっとだけ水色のスパンコールが入ってるのが「スワン」っぽくて美しかったですね。バックステージに達すると、久々登場?のクレーンリフトが2台あり、KinKiさんがそれぞれ乗り込みます。



M01 Family~ひとつになること
光一さんの♪君がいるから…のアカペラから始まりました。ちょっと音程は2人ともヤバめだったけど…演奏が始まれば大丈夫。最初はスタンドの方を向いて歌ってました。やっぱり歌声がすごい一体感ある。年末年始の剛さんはやっぱり髭がなーい。そして元旦の光一さんはガーっとオデコ出してました。すぐにサラサラーっと元に戻っちゃってたけど。



M02 スワンソング
リフターから降りて、バックステージで踊ります。♪膝を折って泣いた…、でお互いに手を差し伸べるような振りのところは、よく見るとその手のひらをさらにクイーっと回してることに気づき、なんてねっとりした振りなんだと感心しました(笑)。
リフターから降りて2コーラス目にいくときに、手をパシっと合わせて交差した2人。北海道では「Family」の前にあったこの演出。なくなったら残念と思ってたんだけど、ちゃんとここでやってくれました。こういうのファンは好きなんだよねえ。すごい嬌声でした。そのまま外周花道を来たときとは逆に戻っていきます。間奏で光一さんからご挨拶がちょっとだけ入りました。上空から落ちてきたリボンテープはたぶんオレンジ系の銀ですね。



M03 硝子の少年
正面ステージに戻って。剛さんの「♪空き缶蹴飛ばし…」の足はあんまり上がってなかった。でも、「♪Stay with me…」の上ハモはあり。なんか剛さんはワタシの見た2日間はそんなに上がってなかったような感じだったなあ。MCは楽しそうにしてましたけどね。







MC1はコチラから →   12月31日  /  1月1日







intermission
M04 フラワー
M05 ジェットコースター・ロマンス
M06 やめないで、PURE
北海道ではいなかったジャニーズJrがわらわらと登場。このブロックはKinKiさんは正面ステージで。「フラワー」はワンコーラス、「ジェロマ」はサビだけ。「やめないで…」はKinKi youの時のようなイントロですね。特効の炎が沢山上がってました。
ようやくじっくり見れた衣装は、パープルのサテンのセットアップ。剛さんはタケが短いジャケットで、スカートみたいなのが腰についてましたね。光一さんはロングジャケットでした。腰の部分に片方ずつ「Family」のマークが銀色に縫い取りされてた。アレで2人並んだ姿をろから見たかったなあ。剛さんはやっぱり金色のハットを被って。あとピンクのベルトがすごい目立ってたな。どっちもラメラメ。そして東京では、帽子にドラえもんのしっぽみたいな赤い丸い飾りが刺さってたんですよね。元旦のMCで言ってましたけど、高見沢さんからいただいたお花についてた飾りをつけたそうです。大晦日・元旦ともにつけてましたね。



M07 ふらいんぐ・ぴーぷる'99
M08 Happy Happy Greeting
M09 全部だきしめて
M10 FRIENDS
M11 せつない恋に気づいて
「ふらいんぐ…」でオープニングのように正面ステージからアームステージでセンターステージに移動。そしてセンターステージで「ハピグリ」~「FRIENDS」までを歌いました。センターステージは円形でくるくる回ります。北海道では無かった「FRIENDS」のイントロが出ておおっと思い、さらに「せつない…」のイントロが出た日にはちょっと悲鳴を上げてしまいました(すいません)。なんてったって12年ぶりに生で聴いたので…嬉しすぎて…。KinKiさんはこの曲で後方のアームステージに載ったまま、バックステージに移動しながら歌ってました。
しかし大晦日は、光一さんが思いっきり出トチリしてしまって、♪……………手を振っていた~、となってしまったんですね。「あー…」と思ったけど、お客さんが結構声を出して笑ってしまったので、場の空気が一気に崩れちゃったのが残念。剛さんも流石にポーカーフェイスでは通せなかったですね。手で口元を押さえてた。まあそんな日もあるわな。



M12 キミは泣いてツヨクなる
M13 欲望のレイン
M14 No Control
M15 スッピンGirl
バックステージ到達。背景に上から火花がわーっと降り注ぎました。全部サビだけなんですけども、しっかり振りつきが嬉しい。よく見ると「キミツヨ」は昔見たことのある振りだなあと思いますけど、「欲望の…」は全然覚えてねえ。そして「ノーコン」はそもそも初見のような。よくわかんないけど、カカトをクッと上げる振りが妙に目に焼きつきました。今の振りと全然テイスト違って面白いですね。
「スッピンGirl」ではひっさびさに銀テープというものをゲット。字が入ってるの取ったのは初めてかもしれない。いかにも外周回る感じの曲ですけど、バックステージ脇の花道をちょっと歩くぐらいの感じで、まだ後方にとどまってました。



M16 99%Liberty
バックステージから今度は小さいトロッコに1人ずつ乗って、アリーナ席の間を抜けて、正面ステージでシメ、だったかなあ。







MC2はコチラから →   12月31日  /  1月1日







M15 好きになってく愛してく ~ メンバー紹介
M16 Music of Life

intermission
ギターを持って。衣装はさっきまでのジャケットを脱いだけ。2人とも中がシルバー系のベストになってたんですよね。剛さんは黒いラメラメのシャツを下に着てたんですが、袖口のところに同布のフリルが、結構大きく房みたいに付いててかわいかったです。



M17 愛のかたまり
M18 銀色 暗号
M19 futari
2人とも青系のキラキラしたスーツです。光一さんはインナーが青くてスーツは濃紺みたいな感じだったかな。剛さんは胸に白いコサージュみたいなのを刺してました。これはドリカムさんにいただいた花についてた飾りだそうです。合作曲のコーナーはすべて正面ステージで歌ったのですが、この3曲は特に全面ビジョンの映像に圧倒されましたね。「銀色 暗号」の宇宙空間ではため息がもれてました。



M20 恋涙
M21 Tears
M22 me~地球のいろ
「恋涙」の振付は、最初、中盤、と要所要所で一人が正面向いて立って、一人がその後ろに背中合わせに立ったり、普通に後ろに立ったり、というフォーメーションを取ってた。こういう立ち位置だけですごくドキドキしちゃうオレってどんだけなんだ。「Tears」は間奏がちょっと長くなってて、ロックダンスみたいな感じで結構動く振付でしたね。皆が立ってるステージの足場から水が流れ落ちるような映像効果になってた。
「me」はやっぱりいいなあ~~~。このライブで印象が一番高騰したのが「me」だと思う。曲がいいし歌もいいし、振付もいい。全体的にゆったりした振りですけど、なんか人形みたいな最初の方の振りが好き。ただし大晦日は良く見たら光一さんだけグーパーしてなかったような気がする。



M23 Family~ひとつになること(ストリングスバージョン)
斜面の真ん中に2人だけぽつねんと立って歌う姿がやっぱりツボです。そして東京ドームでは、正面ステージの真ん中奥のビジョンの壁がガバっと上に開いて、そこに混声合唱団がいきなり登場しちゃいました。ちょっとオモロかった。でもここはリズム隊なしのストリングスバーションなので、男性の低音コーラスとかあると締まってよかった。コーラス隊はまた壁の後ろにすぐ引っ込んじゃいました。
後半、斜面になっている床面にMAやMADが一人一人移動してくるんですが、その歩いてきた跡に、箒星のような光がスーッと床面LEDのビジョンに合成されてて、すごいキレイでした。光に合わせて人が動いてるんだろうけど、なんか人が動くと光る仕組みになっているような装置にも見えたです。



M24 kissから始まるミステリー
M25 カナシミブルー
M26 Secret Code
「Family」からガラッと変わるここのつなぎが、このコンサートにおける最も難しいシーンメイクのような気がする。とにかくつながりがないんですよ。どうせつながりがないんだったら、全く急に違うことしちゃおう!って感じの潔さが成功してると思う。ここ好き。斜面になっている床面LEDがさまざまなパターンを映し出します。その上にMADやダンサーさんが乗っかって、光の動きに合わせてパフォーマンス。上にも書いたけどやっぱりインタラクティブに見えてかっこよかったなあ。
KinKiさんは、最後を締めくくるんだから勿論白!と思いきやのサテンのピンク衣装。今回サテン多い?光一さんはやはりロングジャケットなんですが、なんといっても素晴らしいのがロングブーツですよ。ロングジャケットにロングブ-ツ。ああ素敵。ディテールもいちいちいいんだよな。剛さんはやはりベレーを被っていたのですが、このベレーにもなにかちょっと刺してた風。
「カナシミブルー」で山車に乗って外周回り。山車の腹には山車に乗ってない相方のライブ映像が写ってましたね。至れり尽くせり。この曲、アップテンポなのにストリングスがやたら映えるわあ。バックステージで「Secret Code」が始まり、アリーナ真ん中の=○=を通って正面ステージに戻りながら歌います。センターステージで歌う部分が多かったかな。でもだいぶイヤモニがいかれてた風で、歌えなくなってるところもありましたね。



M27 SNOW!SNOW!SNOW!
M28 Anniversary
「SNOW!…」は正面ステージ前方の2人乗りリフターに載って、上がりながら歌ってました。最後の方で、大量の羽根が雪のように吹き上げられ、ドーム中を真っ白にします。キレイ。この羽根はほんと飛距離がすごくって、上のスタンドまでひらひらと飛んでってました。
「Anniversary」が始まると、レーザー光線がパアァァ…っと放たれるのですが、さっきの羽根がこのレーザーにあたって、星屑のようにキラキラキラキラしてて、本当にキレイでした。この2曲では、ポカンと口を開けて空間の美しさを延々眺めてたオレ。KinKiを見ろっていう(笑)。
2人からご挨拶があって、最後は天井から降りてきたゴンドラで、天井に消えていったKinKiさん。結構斬新な終わり方ですね(笑)。最後にセットリストが画面いっぱいに紹介され、ENDとなりました。







E01 KinKi Kids Forever
E02 Family~ひとつになること
KinKiさんの白い衣装は、光一さんが白金のタキシード。剛さんは襟なしのピッタリした白金のジャケットにリボンタイの白ブラウスでかわいかったなあ。つーか剛さん+半袖ってなんだかすごいかわいいよね。
「「Family」はむしろみなさんが歌ってください」という光一さんからの紹介があったこともあって、大合唱でした。北海道とは大違いだったー。KinKiさんはほんとにところどころしか歌わずに、ファンの歌を2人とも聞いてました。特に最後のサビは演奏も最小限に絞って、ファンの歌をフィーチャーしてた。その後に再び演奏が入って、KinKiさんもっかり歌ってシメ、という形になってました。混声合唱団ももう1回でてきたのかな。光一さんが歌う…とみせかけて歌わない、みたいな振りを何回かしてて。客も思わず笑ってしまってましたけど、それも込みでなんかあったかい空間でしたねえ。
大晦日は、「皆さんから本当に沢山の拍手をいただきましたが、僕らの方からみなさんに拍手を捧げたいと思います」と光一さんが言ってくれたのが素敵だったな。2010年の最後の最後に王子らしさをみせましたね(笑)。カウントダウンがあるのでWアンコールの要求は出ませんでした。
元旦は、「30日、31日とやってきて、今日は一番声が出てましたね。ちょっと若返ったんじゃないの~?」と。そういうイジリはマッチさんから学んだアレなんでしょうか光一さん(笑)。「歌声を通して皆さんからの思いが伝わってきました。僕らからの思いも伝わったらなと」と言ってましたね。



E03 このまま手をつないで
E04 愛されるより愛したい
元旦のみWアンコールあり。2人ともジャケットを脱いで。剛さんの半袖ブラウスがかわいかったー。剛さん+半袖、最強。いや光一さんも半袖好き。単なる腕フェチ(笑)。2人してステージに出てきたと思いきや…そのままクロスではける、っていう動きをやってましたけども。そんなところもまで気が合ってるKinKi Kidsは流石。歌は外周回りながら歌ってました。この2曲のチョイスは福岡以降カットになったから、かな。
歌の途中で、MADが光一さんをだっこして反動つけて上にぶん回す、ペアダンスみたいな振りを遊びでやってたんですが。歌終わりでやってみたらということになり、MADに持ってもらってやってみたらアッサリできた剛さん。足は反対だったみたいですが。その流れで何か「2人でソレやれ」みたいなコールがでたんですけども、「ケガするからやりません」とKinKiさんは固辞。それでいいと思いますー。ああいうとこで「やれ!やれ!」って出る拍手がとってもキライという天邪鬼なオレです。キスコールとかほんとカンベンして欲しいわー。そんなん言わなくてもするときゃするから!(オイ!)

光   「2011年はいいことが起こりそうな予感がします。まあ予感がするってだけですけど(笑)。
剛   「それ何のキャラなんですか(笑)?KinKiでやろうと思ってることは沢山あります。結果を出していかなきゃならないこともありますので、皆さんのお力添えよろしくお願いしますね。2011年は素晴らしい年にしたいと思ってますので。
光   「実はシングルももう形になってるんです。次の曲は度肝を抜きますよ
剛   「今の音楽シーンでこれをシングル切る人はなかなかいないよね。声がね、光一のようで光一でなくて、オレのようでオレでない、みたいな感じもあって。
光   「最近、2人の声がさらにいい感じに埋め合わせをし合ってて、レコーディングしてても、「なんで1人の声しか聞えねえんだ?」ってことがよくあるんです。声の波長は全然違うんですけど、なんかいい感じにボコッとハマるところがある。
剛   「そういう音域っていうかコードがあるんですよね。それを探ると絶妙なサウンドが生まれたりする。
光   「声がボコッとハマるからといって仲がいいかどうかは知りませんけどー?
剛   「だからそれ何のキャラなんですか(笑)?
光   「これぞKinKi Kidsだ!って歌が作れてますので。楽しみしててください。

「楽しみにしてて」って光一さんが言うってのはよっぽど!こんなに嬉しいことはなかったですねえ。2011年はちょっと楽しそう。オレも厄払いしてこよう(また厄年だよ)。「またあとでー」とはけてった剛さんの言葉に期待しましたけども、トリプルアンコールはなしでした。



以 上

    photo by Jaime Olmo