この会場に来るのは、多分2012年のPufume「JPN」以来なんじゃないかなあ。KinKiでは2008年の緊急以来ですね。おのおののソロではその後もありましたけど。その過去の記憶で、確か駐車場のところのトイレが空いてる(水圧は弱い)、とか、サブアリーナの方のトイレが使える、とかいう覚えがあったので、着いたのは1時間前ぐらいだったけどまあ余裕っしょ!って思ったら、サブアリーナのトイレは使えないわ、駐車場のトイレは大行列だわ。なかなか苛酷でした。あと外にツアートラック(10tくらいか)が停まってたんですけど、2人の姿が入った2台のほか、数えたら15台くらいあったね。すごい物量だ。
会場に入るとまず目を引くのは、緞帳のようにステージ前を遮蔽している9枚の白いロールスクリーン。ふっつーにお家にあるやつのデッカイ版です。これにプロジェクションとかするんだろうな…という想像が膨らむ。ステージ奥の真ん中には20th
anniversaryのロゴマークが大きく掲げられてます。このロゴマークは白・赤・青だけでなく、いろんな色に光ってた。でも真ん中にビジョンないんだー、って思いました。今回はあえてセンターを作らずに、左右に分けたステージになっているのが特徴なんじゃないかな。左右には天井から一筋リボンを垂らしたような、縦長・曲面のLEDビジョン。天井から壁・床を伝ってステージ端までぬらーっとあって、勝手に「流れるビジョン」と命名。さらに左右に小さめの丸いビジョン。真ん中のステージは、バンドさんが左右の一段高いところにずらりと並んで、真ん中はステージの出入り口になってました。上下2カ所あったのかな。あと、ステージを左右に横断する横長のリフターが横に3つくらい並んでた。でも機構としてはそれぐらい。左右に短い花道。花道先端には光剛山。
開演5分前くらいから、「KinKi!×!×!」と声出しが始まりました。ああ、これが会場全体で合う感じ超懐かしい…緊急の京セラではドームなのに最終的に合ったからね!ツアーとはそういうものです。スタンドの人はアリーナの人の手の動きに合わせるのがコツ。とにもかくにも8年ぶりにKinKiが宮城に見参します。
◆01 Kissからはじまるミステリー
ロールスクリーンにプロジェクションで、赤と青の光る球体をモチーフとしたCGが映し出されます。これはアレだ、国生み神話だ(爆)。さらに赤青のレーザーでロールスクリーンに20周年ロゴのパターンが映し出されます。それがふっとやむと、ピンスポを浴びた2人が正面ステージの横長リフターの上に登場。このピンスポも普通のやつではなく、ステージ上にビッシリ仕込まれた小型の可動型照明が、2人に集中砲火するように光を当てていました。ここではまだスクリーン越しなのですが、御簾越しだからこそなんともありがたい…。
光一さんは黒に赤が入った衣装で、片方だけノースリーブ、片方はちょっと着物の袖のようになってて和風にも見えた。腕太っ。剛さんは黒の女優帽にモスグリーンを基調として銀が入ったジャケット+ロングプリーツスカート。もうね、プリーツスカートでいいと思う(笑)。
この曲は前回のドームライブ(乙コン)からうなぎ上りにフィーチャーされてきた感じ。しかし昔の振付は、♪きーみがほっしっい、のところは、くるっとターンして王子のように手を差し伸べる形だったハズ。それが今やビシイイイイッ!と指を差しちゃうんだからねえ。時は流れるねえ…ふう…。最後は右、左、内、外と指さしてエンド。その度に客席からは歓声が!ノリがいい!
◆02 愛されるより愛したい
イントロの方のダンスで、剛さんの肩に光一さんがちょっと手を置くような振りつけがあります。これだけで「フーーーーーー!!!!」って盛り上がれるKinKiファン…簡単やなあ。オレもだけど。間奏では、光一さん、剛さんがそれぞれ女性ダンサーさんと絡む振付もあるんですが、剛さんサイドはふわっふわしてて、女性ダンサーさんも剛さんに全然ガッと絡んでなかった。いつもそんな感じですけどね…ガッてのも見てみたい。
◆03 情熱
イントロで2人が並んでゆっくりと動くところかっこいいなあ。途中の発破まつりでかなりビビってる人多数。ステージ真ん中で火花がクロスしてシューっと飛び出す仕掛けもあり。そういやこの日は、光一さんが最初の方でイヤモニ片方外しちゃって、アレ?と思ってる間に付けたり外したりしてたけど、結局両耳外したまま歌ってて、すげえと思いました。MCで言ってたけどイヤモニが死んでたみたいです。よく音取れるなあ!
◆04 ボクの背中には羽根がある
ハイでたライブでは皆勤賞に近い登場率のこの曲!ボク羽根といえば入りと終わり、光一さんが前で剛さんが後ろにたったキメポーズが非常に印象的。冒頭、照明がステージ奥からくる2本のスポットライトだけになって、逆光になった2人のシルエットが浮かび上がるところがめちゃカッコよかったです。それにしてもまるで印を結んでいるような指の形にはどういう意味があるんだろう。今さら気になる。
剛さんのざーひーが気になるところですが、ここまでずーっと踊りっぱなし。
◆05 愛のかたまり
前回この曲の振付がついたことが衝撃的でしたが、今回は流石に踊らなかったですね。この辺まで来ると(オレが)少し落ち着きを取り戻してきて、照明とかバンドさんとかにもようやく目がいくように。てかバンドさんの人数オカシイ。ストリングスのおねーさんもいる。それに男女10人のダンサーさんもいるので、キンキさんが動ける分のステージが少し狭く感じたほどでした。堂島君は剛さん側の一番内側。建さんは光一さん側の一番内側に位置。あと今回は元ソノダバンドの園田さんも参加してるんですねえ。剛さん側の一番左端に位置してました。
◆ intermission
KinKiさんは衣装替えのため引っ込みます。ここでバンドさんの各パートがフィーチャーされるところがあるんですが、堂島君が自分の後ろにいるホーンズさんの出番の時、ものすごいイキオイでばっとしゃがんで邪魔にならないようにしてたのが逆に目立ってました(笑)。
◆06 モノクローム ドリーム
インターミッションでわかってたけどこの曲かあ!Nalbumの堂島曲は全部やるってことか、と何となく確信。曲のタイトルにあわせて、ダンサーさんはモノトーン、ってだけでなく、まるで夢の登場人物のようにそれぞれがはちゃめちゃな衣装で登場。モノトーン・ポリスとか、モノトーン・バニーとか。少しミュージカルパート的な扱いなのかもしれませんね。
光一さんがステージ中央のセリから1人でふっと上がってきて大歓声。さらにダンサーさんと並んで腰でカウントとるとさらなる大歓声。後で見て気付いたんだけど、同時に剛さんも正面ステージ奥から登場して、光一さんと同じ振付で踊ってたんですね。でも座席の角度によってはあんま見えなかった。いやここのカッティングギターはエクステンドアレンジでカッコよかったですね。最後は2人とダンサーさんが並んで再度腰でカウントとると一際大きい歓声が出てエンド。ダンサーさんの間を動きながらすり抜けていく、みたいな動きが中心だったので、ラインになって踊るちょっとしたアクセントがすごく印象的でした。
衣装は2人ともモノトーンなのですが、光一さんは黒とグレーの幾何学的な柄ジャケットに、白い…裃の上だけ、みたいなのを着てたんだよね。一見身ごろが白で袖が柄のジャケットみたいなんだけど、実は柄シャツの上に裃的なものを被ってるという。ただ腰帯で押さえてるわけじゃないので、特に背中の方はマントを背負ってるみたいに白い布がピラピラしてました。斬新。剛さんはケミカルウォッシュ風の黒白の大きな柄の入ったロングジャケットに、下は白のワイドパンツ。ボトムスがボリューミーでロング+ロングの組み合わせってのはもう今一番真似したいコーディネートですわね奥様!そんで白いベレーがまあマッシュルームのようでかわいかったです。会場にベレーの人は結構いたけどやっぱり剛さんが断然かわいかったです。あと手首には水晶のブレスとかいろいろジャラっとしてたんだけど、宮城では長い赤いリボンみたいなの結んでてかわいかった。かわいい(言いたい)。
◆07 Naked Mind
CDで聴くよりも数倍ノリが良い!あの印象的なイントロのギターリフがねえ、もう1音目からノリがいい。あと間奏でもこのギターリフが多用されてて、2人とダンサーさんがラインで左右に動きながらゆったり踊るんですけど、その時に剛さんが「Whoooo!」ってシャウトするのがまた高まった。横長のリフターに堂島君とか、建さんとかも一緒にのって絡んでるのが楽しかったな。ライブで聴いて一番好きになった曲です。
◆08 Summer~僕らのシルエット~
右の花道に分かれて歩いていきます。先端にあるタケノコ(光剛山)でせり上がりながら歌ってました。いわゆる「お手振りソング」的な位置付けなんでしょうかね。そういう曲ってKinKiは確かに少ないんだよなあ。
◆09 雨音のボレロ
正面ステージに戻って。この曲キー高いよねえ。2人とも目一杯な感じで歌ってる様がたまらないのですが、最後♪ささげよう…のところ、2人の声を重ねることで安定してって、ぐーっと強く押し切って終わるところが圧巻でした。CDではそんな歌い方じゃないんですけどね。なんかすごい説得力があった。これはライブならではの味わいだと思う。
◆10 陽炎~Kagiroi
最初2人は横に並んでるんですよね。照明は全体的に暗い。暗いというか、1番ではかろうじて歌っている時には白い照明があたるのですが、全体としてはピンクと青の照明に包まれ、なんとも妖しい。1番のサビは剛さんが歌って、光一さんはオブリガードを歌う感じだと思うんですが、この時、剛さんは歌詞に合わせて、命の宿る胸をぎゅっとしたり、闇の下に揺れる陽炎を手で表したり、耳をふさいだり、赤い脈を確かめたりする。振付というよりも演じているようで、目を奪われまくりましたね。一見して自分の中から出てきた動きという感じがしました。中森明菜的な。
2番になると、剛さんが前、光一さんが一段高い位置で後ろというフォーメーション。剛さんに青、光一さんに赤の照明があたり続けます。さらにダンサーさんが出てきて、光一さんはガッツリ踊ります。この曲で踊るというイメージがあまりなかったので、ちょっと意外。そのまま今度は光一さんがサビを歌います。ここの光一さんの振付も歌詞に合わせたような動きになっているのですが、これはダンスという印象でした。「演じる」、「踊る」…同じ曲の振付だけでもこの2人は全然違う。それが共存する小宇宙感…。
最後の♪愛…のところで光一さんが胸の前から何か(愛以外ないだろうけど)を両手で何かを差し出す動きをするのですが、さりげないけどそれがぐっときたなあ。あとアウトロは、剛さんはリズムに身体を揺らしているのですが、光一さんは陶然としているというか、少しボンヤリ立ちつくしてるんですよね。その佇まいにすごく余韻を感じた。でも2人でそうなってたら多分そうは思わなかったと思う。剛さんがそうじゃないから、光一さんのあの姿がしっくりきたんだと思う。
◆MC①
光 みなさんこんばんは。光一です。
剛 みなさんこんばんは。光一です。
光 えっ(笑)?!剛くんはどこに?
剛 すいません剛です。
光 いやあ、剛くんと今日初めて口きいたね!
剛 今日いろいろありましたもんね。
光 エスカレーターで駅のホームに上がって行った瞬間に新幹線がガタンゴトン…って。頭の中に達郎さんの「クリマス・イブ」が流れました。
※もしかしてJR東海のCMのこと言ってたのか…古いなあ!
光 三連休で東京駅すっごい人多くて。スタッフが気を遣ってくれて、しばらく車で待っててっていわれたから、新聞とプレイボーイ読んでたら。あの10分なんやねん!あ、プレイボーイは連載始めたもんでね。別にえっちぃとこ読んでたわけじゃないですよ。
剛 なんか、お盛んなのかなって思って。
光 盛んは盛んですけど(笑)。乗り遅れたから最初自由席で立ちで行ってくれって言われた。結局座ることはできたんですけどね。
光 仙台はKinKiでは久々だけど、ここ周りなんにもないね。
剛 外出たら大自然みたいな。地元の方がファンの人にツイートしてて…
光 (なにやらスマホに向かってつぶやく仕草)
剛 ツイートってこうやってやりませんからね?それはSiri。で、寒いから防寒した方がいいですよって。それ読んで「なるほど防寒か」って。
光 今日いろんなことある。イヤモニが全く聞えなかった。
剛 んふふふ!かなり焦るよね。私物のWalkman停止したまま差してるぐらいの感じですよね。
光 ♪イーヤモニほっしっい、イーヤモニほっしっい
剛 ♪あーたらしいやつをもーってこい
光 そんな状態でした。
剛 どんな状態?!そんな状態があるんですね。
※即座に光一さんがキスミスの替え歌を歌い、それに返歌する剛さん…ナニこの完璧な連携。光一さんのイヤモニは結局愛かた終わりで引っ込んで取り替えるまでずっとそのままだったらしいです。
剛 毎回決めてるんですけど、最初出てくる時、堂島君このへんにいるんですよ。だから、1回キメる前に「(ジャスチャーで)後で電話します」ってやるんです。今日忘れてたからサビのところで行ってそれやったら、(アゴであっちいけ、という仕草)ってやられた。
光 軽くあしらわれた(笑)。
剛 カッティングのとき話しかけられると困るよね。アゴしか動かされへんから、すごく雑にあしらわれる。それが気持ちよくてねー。
光 そんなこと言ったら今後、カッコつけて出てきてもそんなことやってんだー、ってなりますよ。
剛 ボクはただ音がバンって鳴るから、はいバンッって(決めポーズ)やりますけど、心の中では「は?」って思てるから。全力でカッコはつけてますけど、♪きーみがほっしっい、の時も、「ハイ失礼しまーす」って感じで指さしてますから。
光 この前銀座でオリンピック選手がパレードしてらっしゃったじゃないですか。ほんと細かく手を振ってらっしゃって。オレここまで1回も手振ってないですから。
剛 光一がああいうパレード出たら棒立ちになるよね。人形かな?みたいな。
光 あれ見て手振らなアカンねんなって思いました。僕はディズニーの王子振りをします。元ディズニーのダンサーの方から習ったんです(ひじから上をゆっくり動かす)。今日はこれでいきたいと思います。
剛 いいかも。めっちゃいい人っぽい。心穏やかな人っぽい。
剛 ボク最近気付いたんです。「硝子の少年」のもっと楽な歌い方があると。歌いだし結構緊張するんですよ。♪あっ、って。♪あっ、めーがー、って。よくジャニーズのデビュー曲にしたなと思うんですけど。で、達郎さんのデモ聴いたら、♪あっ、って言う前に、「ん」って入れればいいって。♪んぁあ~めぇ~がぁ~
光 ♪んぅゆぅ~びぃ~にぃ~
剛 歌いやすい。ちょっと瀬川さん入ってるけど。
光 落ちるところは?
剛 ♪んぉぼぉ~くぅ~のここぉ~ろはぁ~、全部「ん」入るやん!
光 それが達郎さんなんだよね。
剛 Jフレのときさー、スタジオで歌えっていわれて歌ったら、マイケル(・ジャクソン)が全部語尾に「アッ!」「エッ!」って入れろっていうのよ。もうマイケルは星になったんで言われへんけど、会うたらホント言いたかった。日本語やからなこっちは!って(笑)。一応全部そうやって歌ったら、マイケルがすごくいいよって。でもこれでいくんですかってスタッフに聞いたら、やっぱ多すぎるってことになった(笑)。
剛 吉井さんにいただいた「ホテル」です。聴いて下さい。♪ホテルニューゥ、あ~わ~~~じ~!
光 ほんとに一部だけにうけたね。
剛 これだけいてまばらな拍手でした。NHKの「うたコン」のときも、「皆さんご存じかどうかわかりませんけど、ボクら堂本っていう同じ名字なんですよー」って鉄板ネタがシーン…ってなったなあ。
光 ランスルーの時に、「五木さんの歌の時、光一くんにふりますんで!」って言われたんです。歌後だと思ったんで、楽屋でうーんって考えて、歌を聞いて本当に思ったことを言えばいいのかなって思ったんですけど、例えば、「コロッケさんてすごいんですね」って言ったらどうなるのかなって。
剛 どうもこうも、絶対だめです(笑)。
光 でもよぎっちゃったんですよ(笑)。そしたら本番でイントロ中に「光一くんどうですか?」って。ええーーーっ?!って。だって五木さんもうこう(拳を握って目をつぶる)なってんねん。あと何小節かで歌い出すんですよ。
剛 相方めっちゃドキドキしてんなって伝わってきて、オレもドキドキしたもん。
光 五木さんこうなってんねん(笑)。感想は嘘偽りなく言いましたけどね。
剛 あそこで見るのめっちゃぜいたく。当たり前やけど歌上手いなーって。あと五木さんの歌ってるとこを横から見ることもなかなかないなって。そんでずーっと見てたらさ、ほんとにこうなるんやなって。これが五木さんのスタイルで、一番いいやつなんですね。これ見てるうちに、「コロッケさんてすごいんだな」って(笑)。
光 そうなっちゃうんだよね(笑)。これツイッターであんまり流さないでくださいよ!
※ナニこのコロッケオチへの完璧な連携…恐ろしい子たち!
剛 今回は歌が難しわ。高いし。
光 難しいよね?
剛 難しよー。
光 誰のせいや(笑)!今回のアルバムは堂島君がずっとかかわってくれてね。何か仙台であるんでしょ?いつあるの?
堂 どうしたの光一くん、そんな優しくて。
光 堂島君が僕らのツアーに参加してくれるのもすごいことだし、自分のツアーもあるってきいたからさ。喋らせないけどね。(笑)。
堂 1人で回ってるツアーがあさって初日です。
光 すごくない?
剛 なんかいいもん食べさしたって下さい!
光 お前が食わせろや!他人事やないか(笑)。
※雨メロとかカナブルとかフラワーとか「キーが高い」ってボヤキが非常にツボなんですよ。ここの「難しよー」って2人にしかわかんない会話してるのもたまらなかった。
光 じゃあいいですか歌にいっても。
(ええーーーーー?!)
光 チッ!チッ!(という明らかな舌打ちにもかかわらず)舌打ちじゃないですよ。チュウしたんです。
(ふうーーーーーー!!)
剛 便利なやつ作ったねえ。
光 これでフーーーー!!って言ってる人はホント簡単ですよ(笑)。
◆11 ホタル
あのMCからよく曲に入れるな…と感心しきり。剛さんはエレキ、光一さんはアコギを持って歌います。この曲の位置付けはセトリの中でも全く独立したもので、いかに大事にされてるかよくわかる。わかるんですけど、いかんせんMCの直後ということで、この曲は今後数奇な運命をたどることになります…。
◆MC②
「これまでKinKiのライブではお互いのソロをやったことはなかったんで、ある意味初の試みです」というこのコーナー。まずは光一さんが衣装チェンジのために、「じゃあ剛くん、軽快なトークでつないでください」といってはけます。
剛 ボク一人では、仙台で会社さんの倉庫借りてライブやってたんで、長い間いたなっていう気がします。こちらの技術者の方と作品作ったこととか、いろんなこと思い出しながら今ここに立ってます。クサい台詞に聞こえるかもしれないけども、空は一つにつながっているなと思いながら、空を見上げて皆さんのことを思う時間は、ボクの生活の中でちょいちょい入れてます。それがどれだけ皆さんの力になるかわかりませんけど。
※「会社さんの倉庫」を「J事務所の倉庫が仙台にあるの?」とか誤った解釈も一部でされてたみたいですが、仙台の卸町にあったどっかの企業の倉庫をライブハウスに改修して、1週間ほどライブしたんですよね(ENDLICHERI☆ENDLICHERI
Funky Party 2007 Sparkling Love)。こちらの技術者の方というのは、震災後にこちらのカメラマンに撮ってもらった石巻の海をPVにしたことでしょう。全然伝わってないけどいいのか?とか思いながら見てました。たまに顔出すモンペスピリット…。
光一さん衣装チェンジ完了し登場。ヘッドセットつけて、あのでんじゃーぞーんの赤い衣装そのままです。
光 剛くんはいろんなことを思いながら来たかもしれないけど、ボクは今日大慌てで来たのでね。
剛 ボクは心穏やかに空を見上げながら来ましたよ。奈良と郡山が姉妹都市なんでね、郡山かあ、とか思いながら。
光 新幹線で席がなかったんで、マネージャーと別に座って。隣の知らないおじさんが弁当食うてて、「うまそうやな!」って。
剛 そのおじさんとのツーショット押さえたかったわー。めっちゃオモロイ。
光 オレ通路側で、スーツケースを上にのっけんのがめんどくさいから、足の下に置いてて。足が若干浮く感じだったんです。そしたらおじさんがどっか行きたかったみたいで、出て、帰ってきた時にその人の膝がオレの足にガンってぶつかって。「あっ、大丈夫っす!」って言って。
剛 どんどん小出しにしてきますねえ!
剛さんはけます。
光 光一のソロに行ったことはあるけど、剛くんのソロはない、その逆もしかりということで、こんなことやってるんだなって感じていただければ。ボクねえ、MCになるとホントひどいんですよ。だからきょうはヒドイ感じで曲紹介をしたいと思います。え?じゃあ真面目に曲紹介をしたいと思います。(えーーーー?!)わかりましたよじゃあふざけてやります。最後まで聞いて下さい。でんじゃーぞーんでーす!
と言いながら大開脚して後ろ向きに床に倒れ込んだ光一さん…会場の爆笑をかっさらいました。やんちゃの範疇超えてる(笑)。
◆12 Danger Zone
1回ステージ奥に引っ込んでからダンサーさんを従えて颯爽と進んできます。勿論開脚にじりよりの振付もあって客席が沸きます。でも開脚っつってもさっきのアレとは全然意味が違いますからね!もう高低差すごすぎて耳キーンなるわ!光一さんも曲前に言ってましたが、確かにバンドサウンドでこの曲を聴くのはレアだなと思いましたね。
◆13 Interactional
ハットを被り、ジャケットも着替えて再登場。この曲はソロコンでも元々バンドサウンドだったので違和感はないのですが、このセトリできくと改めてなんてグルーヴィーなんだ!最後の方のストリングスとかめっちゃかっこいいー。個人的にはネイキッドマインドの次にどうしても踊っちゃう曲です。てかyoshieさんの振付って踊れねえけど見てると無性に踊りたくなる。体幹を揺らす感じがたまらないですね。
◆14 Slave Maker
数ある光一ソロ曲でこの選曲…神かな。歌声ちょうかっけえ。歌いだしの辺りもっとキャーキャー騒げばよかった!光一さんはジャケットを脱いで黒のノースリに黒のパンツ姿になるのですが、ノースリの上に込みいった皮のサスペンダーみたいな…なんというかオレには拘束具にしか見えないんだけど…をしてた。
間奏で剛さんがエレキを弾きながら登場。光一さんはそれを振り返って「ヘイ剛くん!」とお出迎え。剛くん…。さらに背中合わせになって歌います。その後光一さんは、再びダンサーさんとラインになって踊りにいってしまうため、リフターでバンドさんの位置から床まで下がって行くのですが、この時光一さんは、剛さんのほうを全面的に振り返って、そっちに向かって歌ってるんですよね。ちょっとその姿衝撃的。剛さんはクールにギターを弾いてますが、そのギターが超ロイエーに、最後まで自由に歌に絡んで鳴りまくってたのがカッコよかったっす。ワイン色のベレーを被って、黒のジレにノースリーブ。ピッタリした黒のパンツなんですが、腰回りをくるっとスカートみたいにおおう布があった。ベレーは全部私物らしかったですが、アレ私物もっぽかったなあ。
◆15 街
ここからは剛さんソロパート。ギターを置いてしっとりと歌います。このノリ…「レイニーブルー」とか、往年の剛ソロバラードを彷彿とさせますね!同時にそれが自作曲なところに時の流れも感じたりしてさあ。なんかここにくるまでのいろんなことに想いをはせずにはいられませんでしたね。途中、♪愛をふせるなんで不細工だ…、と剛さんが歌いきって、音が完全にブレイクするところがあるんですが、そこからのドラムの入りにすごいハラハラしました。「えっ、短いくない?」って。
◆session
剛さんがエレキ持ってガンガンにギターソロ。すごいかっけえからキャーキャーしたいんだけど騒ぎドコロ難しい…これはホント心残りだったなあ!そこからバンドさんとのセッションへ。剛さんはベースに持ち替えてましたね。ここからのインプロの流れは、堂島君のブルースハープから始まって、と大体決まってはいるんですが、ソロの時のように剛さんが指図しながら進めていく感じ。トランペットの人すごいモダンジャズ感あるなあ。サックスがガラガラした音でシブイー。園田さんのピアノもかっこよかった。コーラスは日替わりでソロとるみたいですが、この日の担当の男性コーラスさんはボイパ披露してた。ギターの人は背弾きとかしてましたね。建さんと剛さんのベース共演もありました。
このセッションタイムはトイレに立つ人がちょっと目立ったり、なんか剛さんとバンドさんは楽しそうだけど疎外感が…みたいに感じた人もいるようで、ああ、その感情身に覚えがある…と懐かしく思いました。そういう反応は予想されたはずですが、それでも敢えてこのセッションを入れてるのは、これが剛さんの今のソロの非常に大事な部分だからですよね。これを外してソロを体験してみてくださいっていっても、それはちょっと特殊な切り取り方になると思ったからだと思います。剛さんも、バンドさんも、オーディエンスも、今生まれた音を感じるという、かけがえのない体験を共有しているということ。これはちょっと他では味わえない、the
magic of musicなんだと。それを楽しんで欲しいし、自分も楽しみたいということなんだと思います。
◆16 たよりにしてまっせ
◆17 買い物ブギー
ようやく「たよりにしてまっせ」へ。剛さんは再びギターを持って、ものすんごいディストーションのきいた音で鳴らしてます。♪ほんまにたよりにしてまっせ…、と歌った後は、通常であれば客がコールするところなんですけども、剛さんの声にすごいエコーがかかって、♪ほんまにたよりにしてまっせ…ぃえぃえぃえぃえぃ…、ってなってたので、なんとなくコールはなし。その前のセッションからの興奮を引き継いで、間奏のバンドさんのはっちゃけぶりがすごい。ストリングスまで飛び跳ねてる。そっからの流れで勢いよく♪オッサンオッサンオッサンオッサン!と「買い物ブギー」のコールになだれ込んだ途端、♪あほかいな…と剛さんの呟きが入り、超・スローテンポにチェンジ。この緩急すごいな。押せ押せから一転して気だるーい雰囲気に。照明もどピンクでどうかしてる。剛さんのギターもどうかしてる。そしてなんてったって剛さんの買い物ブギーを歌うさまがねえ、正面を見ずに伏しがちに流し目で。妖艶という以外無いじゃないか…。この曲でこんなえろいのなんなんだよ…。さらここで謎のコールタイムに。
♪ オッサンオッサンオッサンオッサン (オッサンオッサンオッサンオッサン)
♪ どうじまオッサン どうもとオッサンちゃう (どうじまオッサン どうもとオッサンちゃう)
♪ どうじま結婚してる どうもと未婚 (どうじま結婚してる どうもと未婚)
♪ だからどうじまオッサン どうもとオッサンちゃう (どうじまオッサン どうもとオッサンちゃう)
リズミカルに何言ってんだ剛さんとコーラスさん…。さらにそれを見てる堂島君の顔もふくめて音楽コント最高か。と思ってると、次の曲のために髪をデコだしにばりっとセットして、王子のような白ブラウスを着た光一さんが、ピンクボーンを掲げてイェイイェイしながらゆっくりステージに上がってきます。
♪ そろそろあいつの音が聞きたい (そろそろあいつの音が聞きたい)
♪ そろそろあいつの音が聞きたい (そろそろあいつの音が聞きたい)
剛さんに「音が聞きたい」っていわれちゃあ光一さんもボーン吹くしかねえ、ということで吹こうとしますが、あせってボーンを解体(笑)。しかも何回か解体してた。おもしろすぎ。で、結局「プオ」って鳴らした。「でも使い方間違ってるからね!」と楽しそうな剛さん。
♪ 今日はええ音鳴ってるね
♪ ここはあいつにまかせるで あいつの吹きたいとき吹くで
♪ みんな待ってや待っててや そろそろ吹くで吹きまっせ
だからもう歌と喋りの境がないよ剛さん…楽しすぎ…。こんな煽りされたら光一さんも吹くしかない。再度「プウワ~~~~~~~」と鳴らし、「やったった」みたいな顔して光一さんははけていきました。
剛 へったくそやなー(笑)。
堂 すごい(スライドを)伸ばしてたけど、一切音程変わらなかった(笑)。
剛 なんか向きが逆とかなんかな。でもいいやつ残してくれたね。ありがたいありがたい。
♪ そろそろテンポ上げていきまひょ そろそろテンポ上げていきまひょ
オレ的には「ひょ」が死ぬほどツボ!こっからどんどんテンポアップしてして、再び♪オッサンオッサンオッサンオッサン!とコールになだれ込んでいきます。すると剛さんから「Jumping
Time!ボクのかわいい、色っぽい指で、飛ぶ回数が何回かを見逃さないように。そして愛を持って、Higher 、高いところまで皆一緒にジャンプしよう、OK?」と宣言あり。ちょっくら死んだ。そっからはいつもブルベでやってるジャンピングと同じく、剛さんは客席にオシリを向けてバンドさんを見渡しながらジャンプの回数を出していきます。だんだんオシリも弾んでくるし…バンドさんの方向いてる顔を押さえたカメラに映った剛さんはやっぱ笑顔だったし…客席は随時沸くのですが、このジャンピングタイムって、実は「緊張」を作り出してる時間なんだよね。剛さんの一挙手一投足を見逃すまいとするバンドと客席。だからこそ、その緊張が解かれた時に爆発的な解放感がある。構造的にこのジャンピングタイムの後はものすごく盛り上がる仕組みになっていると思います。最後、剛さんは♪あほかいな…でシメるんですが、歓声にかき消される感じでしたもんね。
◆18 薔薇と太陽
この絶対盛り上がるところで何をやるかっていったらこれしかないでしょう!というこの曲。しかも間髪いれずに始まるところが本当にかっこいい!ドラマティック!ソロコーナーで光一さんのよさも、剛さんのよさも堪能したところで、その持ち味を活かしつつも、2人が揃うと全く違う世界が表出するっていうね…それを何というか頭で理解するのではなく、直観で理解させられてしまうライブ構成でした。
MVのように光一さんが前で、剛さんが一段高いところでギター、さらに左右に堂島君と建さん。剛さんはベレーも外して、まったくPVの再現ですよ!光一さんのまるでマタドールのような前をとめてない短めの赤いジャケットかっけえ。黒の横縞が入ってるんだよねー。横縞珍しい。まさかのライブカメラもシャルドネ選手権に参加してて、ビジョンに光一さんの首筋に光る汗は…のところが思いっきり抜かれてて、客は大歓声でした。
◆19 Unlock Baby
この曲も前曲そのままのフォーメーションで歌ってます。光一さんはすごい踊ってた。ヤバイばらたいのインパクトすごすぎてこのあたりの記憶があまりない。剛さんが♪Now~~のところの上ハモいってたなー、とかしか。
◆20 Plugin Love
剛さんがギターを置いて下に降りてきて踊り出します。そんなに激しい振付ではないのですが、ステージ上でせり上がる3つのリフターに乗ったダンサーさんの間を行ったり来たりしながら歌ってる感じ。サビの♪君とならPlugin…、のところで、ライブカメラが2段階でグッグッと2人にズームするのがダサかっこよかったです。それにしてもこの曲は昭和歌謡のようなBメロ(剛パート)から、一転してマッチョなサビ(光一パート)への落差がすごい曲ですよね。光一さんの♪Give
me your love more…も非常にツボっす。
◆21 Fall Dance
ここのあたりが剛さんが最もしんどそうなシークエンスなんではないかと。歌は相変わらず完璧ですが、ダンスは5分の力という感じで、しきりと髪をかき上げていたなという印象。バックの男性ダンサーさんがすごい熱演なんで、それに負けじと踊ってもしゃあないとは思うんですけどね。それにしてもYOSHIEさんの振付を男性ダンサーさんが踊るとこういうふうになるんだな…と。いや、もともとジェンダーレスな振付をされる方だとは思うんですが、なんかガタイのいい兄ちゃん達が踊ってるからこそ逆にすごい色っぽいなと思ってしまいました。すごくストーリーを感じさせる振付なんですよね。最後の♪風に揺れるひらひら…、のところとか。ここはなんといっても光一さんの手の動きがすごい情感あったなあ。SHOCKの一場面を想起した人も多いと思いますけどね。手の動きと視線だけで、見る者に目の前に散りゆくものを現出させるんですよ!
この曲だけでなく、光一さんのダンスにおける情感がすげえなって思うところが随所にありました。前回のソロコンではあまりにバリバリ踊ってたんで、それを感じる暇がなかったんですけど、ここ数年で確実にさらに進化してるなあと思いましたね。
◆22 スワンソング
すごく短いインターミッションの後に、衣装替えしたKinKiさんが登場。2人とも下は先ほどまでと同じ黒衣装何ですが、上が光一さんは白のロングジャケット(肩からそうめんがかかってる)、剛さんは同じく白のショートジャケット(袖からきしめんが下がってる)。さらに白の女優帽。剛さんの袖のフリンジはひらひらすると動きが大きくみえてかわいかったですね。この曲と言えば剛さんのフリーダンスが大好物なワタシですが、今回は控えめでした。ワンコーラスで向い合わせになって歌ってましたが、2人とも目つぶりがちだったかな。
◆23 雨のMelody~涙、ひとひら~カナシミブルー
サビだけメドレー。この3曲結構キーが鬼よな…でも個人的に「涙、ひとひら」が入ったの嬉しい。この日は♪心の奥に…、の後剛さんが歌えなくなっちゃったところがあって、「剛さんの身に何か…?!」と思いさーっと血圧が下がった。我ながらモンペ…。実際はスモークを吸いこんで声が出なくなっちゃったらしい。確かに次の日見たら、あの直前でKinKiさんの足元からスモークがブワーって出てきてた。カナブルではバンドさんが尋常でなく盛り上がってた。みんなしてピョンピョン飛び跳ねてましたね。堂島曲だから盛り上げちゃれ!ということなんでしょうかね。KinKiさんは左右展開して歌ってました。
◆24 Misty
ワンコーラスだけだけどちゃんと歌って踊るんだよ!堂島君のコーラスもカッコイイ。それにこの曲のホーンズを生やるのナニゲにすごいな。特にペット!
◆25 Time~やめないで、PURE
ロールスクリーンが下がってきて、ようやくプロジェクションスクリーンとして使われます。全部下げ切るんじゃなくて、2人が見えるように一部は上げて、って感じ。そういやこのスクリーン、プラグインラブあたりでちょっと下がってたけど、全体としては結局あんまり使われてなかったですね。
それから「Time」って曲は、他の曲とメドレーみたいに歌うことができない、歌うためには専用のセッティングをしなきゃいけない重たい曲なんだな、ってことを見ててすごく感じましたね。大女優、みたいな。それが良さなんだけど。ここでもサビ~Dメロ~サビだけなんですが、これだけのお膳立てが必要かと。それに対してやめピュアのカジュアルさよ…。
◆26 Anniversary
中央ステージのリフターでせり上がりながら歌います。もうこの辺は個人的には小声で熱唱してるだけなんですけど(オイ)、ステージ上の照明が丸い輪になってKinKiさんの頭上に集まってて、えっ、こんなに照明あったの?てかこの可動式の照明一体何?!とここで気づいてビックリしました。今回ホントレーザーと照明の数がおかしい。
◆27 ジェットコースター・ロマンス
左右花道にKinKiさんが歩いてきて、タケノコの上で歌います。「Summer」の時と逆サイドね。勿論客席は一糸乱れぬぽいぽいぽいぽぽーいぽぴーを展開中ですけども、KinKiさんは割とクールに眺めてましたね。でも光一さんはここで王子振りしてた。
◆28 硝子の少年
ごく短いインターミッションがあり、光一さんがご挨拶。そして「We are …」と光一さんが言った後に、2人で「KinKi Kids!」と。剛さんの声は小さかったけど(笑)。でも久々にこれが聴けた嬉しさと、直後に射出された銀テの煌めきに、一瞬呆然としました。
そんな間もなく波状攻撃はやってくる。剛さんが♪んぁあ~めぇ~がぁ~、と歌いだせば、光一さんは♪んぅゆぅ~びぃ~にぃ~と返す。さらに大サビ前でも♪んぉぼくぅ~のここ~ろはあ~、♪んぉのぞ~きこ~めば…、と、いやそこは「ん」つけなくても別に歌いにくいところじゃないよね?ってとこまで達郎節で歌っちゃって、客席は大盛り上がり。最後は客席も含め皆でちゃんと歌って終わりましたけど…達郎さんにはひた隠しにしよう(笑)!
◆アンコールMC①
結構一生懸命なアンコールの末にふらーっとKinKiさん登場。2人ともツアーグッズのTシャツを中に着ているのですが、光一さんは白シャツを上に羽織ってます。剛さんは長めの白シャツを前のボタンも全部閉めて着てます。さらに剛さんはこの曲の時だけ何故かゴムで髪を結う。何でだ。
剛 ボクはずんだシェイク飲みますよ。
光 ずんだってそもそも何?
(みんな口々に「えだまめー!」とか何とか)
光 全然何言ってるかわかりません。
剛 自分できいといて!
光 キミもさっきゆうてたやん。
剛 ボクはもっと柔らかかったと思うけどね。柔軟剤入ってた。
光 オレはノリがきいてパリっと。東山さんみたいに。
剛 トークはニッキはいってるけどね。
光 光栄です(笑)!今年は2曲出すことになりまして。剛くんなんてタイトルでしたっけ?
剛 「道は、去年はビル建ってなかったんですけど、先月くらいから工事始まっちゃったんで、あそこどんつき行っても工事してるんで、一回戻ってあっちのスーパーの横から行ったら大通り出れます」って歌です。
光 長いタイトルですね。よう覚えられましたね(笑)。この曲ボクの出だしすごい緊張するんですよ。「ん」入れたらいいかな。♪ん~ち、♪ん~ち
剛 オイ、ニッキ!
光 真面目に歌います。アレンジも二転三転してね。何度もやり直したりして。
剛 それだけボクらのなかで強烈な曲だったんですよ。
◆E01 道は手ずから夢の花
ゆったりとしたバラードなんですけど、何度もサビを繰り返していく中で力強さを増していく不思議な曲。私は特に最後の方の全てを解き放たれたような自由なピアノの旋律にぐっと来ちゃいましたね。あれがCDに入っているのかどうかは知りませんが。
◆アンコールMC②
光 道は手ずからナントカカントカでした(笑)。「薔薇と太陽」の初回盤に「牛とマタドール」っていうのが入ってましたけど、今回も「花と花」っていうのが入ってます。大の大人が真面目にふざけました。でもそっちの方が売れて欲しくない。
剛 頑張ってちゃんとしたMV撮ったのにね。
光 でも「花と花」はいい出来です。
剛 嫌なことがあった時に見てください。癒しすら感じます。
光 この曲にのせると哀愁があるよね。
剛 30代後半の人がこれやったんやなって思うとね。
光 堂島君が作った曲はいろんなオシャレなポイントがあってね。ほんといいかげんにしろよ!
剛 作った人に「いいかげんにしろよ」って(笑)。
堂 目が笑ってなかったよ。
光 こういうふうに言えるってことは、懐いてきたってことです。堂島君は「カナシミブルー」とかも作ってくれたんですよね。KinKiでは歌いたくない曲ベスト5に入ります。いい歌なんだけどキーが高い。
剛 ♪うーだきしめーるー、とかは気持ちいいよね。
光 気持ちいいです。
剛 でもなんか、♪かなっしーみーに…、♪くちっびーるに…、って…高い。
光 何でそこいこうと思った?
堂 そんな十何年前のこと覚えてないよ!
剛 あそこいくことによって素晴らしい曲になってんだけどね。
※剛さんがずっと、♪かなっしみーに、の特に「かな」のところを吐息混じりで苦しそうに実演してたので、思わずハアハアした。
光 建さんとは20年一緒にやってまして、バンマスやっていただいてね。べんさん…
剛 ベースの建さんを略して「べんさん」て(笑)!!すごいな。
光 今日は朝からいろんなことがあったんだよ!!
剛 たぶん今年一番オモロイ。アレ抜いたわ。名古屋で「ホタル」の時のオマエのマイクが傾いてたやつ。
光 ♪すーべるー、ペンギンー、っておれがペンギンになりそうだった。
剛 どんどん傾いていってなあ。
光 べんさんじゃなくて建さんのベース聴きながら歌うって、こんな安心感はないよ。
剛 そうか、建さんのベース聴きながら何年も歌ってんねんな。いま建さんかわいかった。「(べんさんって)以降言わないでよ!」って。
◆E02 夜をとめてくれ
◆E03 なんねんたっても
スタトロ登場。スタンドの5列目と6列目の間あたりを横断していきます。剛さんはスタトロに乗り込む前にシャツ脱いで、髪もほどいて。この会場では、ステージ対面のスタンドがないもので、左右のスタンドを横断していって、そのまま対面のスタンドでトロッコ同士が交差していきました。この日はスタンド8列目だったんでかなり近い位置でKinKiさんを見ましたがもう逆にありがたすぎて見れねえって感じ。でも最初に見た剛さんは足元というか、列でいうと5列目以前とかをよく見てて、着席とか親子席のあたりによく目をやってたみたいですね。そのあと見た光一さんもそれはそうなんだけど、もっと顔は上げ気味で、にこにこしながら王子振りをしたり、人差し指を立てたり(最大のファンサ)してました。
それにしても「なんねんたっても」はいい曲ですね…むねがいっぱいになる。バンドアレンジになっても素敵でした。
光 こんなにも仙台の方々に喜んでいただけるのであれば、またお会いしたいですね。そのためには皆さんの応援が必要だと思います。
剛 おねがいしまーす。
光 今日はいろいろあったけど、いろいろあった方が人生良くなっていくんです。「薔薇と太陽」だって、剛くんが膝の調子が悪いってところから、新しい形になって、それが良かったりしたわけで。
剛 これからも面白いこと出来そうな気がしますね。
最後は「ばいばーい」とだんだん緩くなっていく剛さんがかわいい。客の反応も非常にフレッシュな感じだったし、新幹線に乗り遅れたヘンなテンションのままの光一さんが絶好調でしたね。Wアンコールを求めるコールが10分弱続いて、最終的には皆で拍手して「KinKiありがとう!」で終わりました。前の会場でもそうだったのかもしれないけど、この終わり方がこのツアーの定番になったみたい。それも素敵だなと思った。どうせなら三本締めまでやりたかったよ!
以 上
We are KinKi Kids Live Tour 2016
Tsuyoshi & Koichi
@宮城セキスイハイムスーパーアリーナ , 2016.10.08
