KinKiとしては2016年のアリツアで来ていたものの、剛さんのソロとしては、震災後の「十人十色」以来何と7年ぶりの仙台公演。ずいぶんなぶりです。会場はその時と同じ仙台サンプラザ。
2000席強ながら、円形のコンパクトな作りでとても見やすい。開演前にsankakuからの注意事項あり。sankakuもナニゲに8年ぶりくらいの登場になるんだけれども、そんな感じもなくしれっと喋ります。
「カメラ、ビデオカメラ、録音機器による録画・録音は許しません。しばき倒します。」とか、なんか強気。そして前は三角形の口をパカパカするだけだったのに、口がいろんな形に動くようになったせいか
、前よりもよく口が回るようになってる感。sankakuに成長なんて概念があるのか…あんなはんぺんみたいなやつに…(誘いdis)。
開演前になると、お馴染みの「ケリー!×!×!」という手拍子が始まるのですが、恐らく剛さんとバンメンによる客入れ用に録ったセッションBGMが折角流れているなか、
それと無関係な手拍子は逆にやるのムズイなあ。いやこれBGMに合わせてやってたこともあるんだけど、なんというか一進一退ですね…。
01 ENDRECHERI
ステージ全面を覆う白い紗幕に映像が映し出されます。△から広がるスペーシーでサイケな映像がカッコイイ。古代魚とか白いドラゴンとかにまじっておキツネ様もちゃんといたのがなんか印象的。てかNARAのMOTHER
SHIPとかひとさまとかFUNK姐さんとかはいないのね…基準わからぬ。ともあれこの曲は、この最初の映像演出込みでもはやエンドリケリーのアンセム。
これが鳴ったら四の五の言わずにブチ上がれ!とワイの細胞が指示してきます。しかし何度も言うけど8年ぶりとかなのでね…客席は「わあインスト始まり」と座ってのんびり構えている人も半々といったところ。
02 HYBRID FUNK
曲終わりで紗幕が一気に落ち、すでに定位置にスタンバイしていたバンドの全容が明らかに。流石にここで会場は総立ちです。剛さんはベレーにサングラスにエンドリカラーのヘッドフォン。
でもパープルというよりマゼンタという感じ。マイクも同系色の特注。ツアーグッズの紫のタンクトップに、下はこれもマゼンタっぽい短パン。太もも半分ぐらいの短いやつ。
なんかお尻の方に垂れてたけどサスペンダーとかなのかなあ?素足にピッカピカの靴を履いてました。金か銀かがわかんなかった。そして半身だけ黒系の着物風のガウンを羽織ってたんですよね。
これNHKホールで着てたお母様の服をリメイクしたやつじゃないかな。バンメンさんも含めマイクスタンドは白なんだけど、脚のところが⊿の形になっていてかわいい。
ステージ奥に「ENDRECHERI」の大きな文字と大きな△の電飾があるのみでステージはいたってシンプル。でもこれらが曲ごとにいろんな色になって綺麗なんだよなあ。
CDでは♪Groovin'…Groovin'…と歌い流してましたけど、「v」のところを拍のアタマにしっかりと当てるようにリズムを変えて歌ってた。台場でもそうだった。
03 MusiClimer
アルバムの曲順通りに。客入れの時は冷房効きすぎィ!って思ってたのに、ライブが始まるや数分ですでに会場は暑い。剛さんも早々にガウンをマイクスタンドにかけてましたね。
タンクトップに短パンなので肌色部分が多い…ありがてえ…。そしてつよっさんの脛毛は双眼鏡なしだったからかもしれないけどあまり見当たらなかったっす。
04 Crystal Light
はやくもきちゃう!HYBLID
FUNKの最高潮がっ!いやかっこいいっすね。剛さんもここでサングラス外します。「バズリズム」でやってたように足跳ねあげたりはしてなかったけど、
剛さんの動きがどうとかよりもバンド全体のノリがもう楽しすぎてヤバい。しかし楽しすぎてもうあっという間に曲終わっちゃった…と思ってたら、唐突にスティーブさんのジャンベソロが始まり、
あのなんとも軽~いギターリフが流れ出し、コーラスが「ばむばむ」と!このアウトロのエクステンドはとても嬉しかったなあ。それにしてもCDでは「ふいてばむばむ」は剛さん自身で歌ってるのに、
ライブではコーラス隊が歌ってるもんで、なんか…おなごにこんなこといわせて…すまねえ…みたいな気持にちょっとなる。いやふいてばむって何のことかはサッパリわからないんだけどもー。なんかどエロい感じしかしないのでね…。
05 YOUR MOTHER SHIP
前曲のアウトロはこの曲のイントロに直に繋がります。いやマジでこの曲をライブで聴くのを一番楽しみにしてきたからうわーーーーーい!!!という感じなんですが、
前曲からの盛り上がりがスタート時点ですでに乗っかってる感じもあったし、あとテンポが心持ち速めだったりして、ものすごく気持ちよかった。タケちゃんのギターかっこいいし!
この曲のテンポってそもそも結構ゆったりしてて、台場のライブでもかなりテンポを守ってた感があったんだけど、この日は前のめっちゃえ感があってさ。剛さんが腰のあたりで手をぎゅっと握りしめつつ、「HIT
ME…」と悩ましげに歌い続け、いきたい…いきたい…ってのが会場中に充満していく感じ、たまらなかったですね。いったかいかずかは各々の問題。ワイは逝きました。最高。
MC
暑いですね。もうちょっと涼しいかなと思ったんですけど。今日はずんだシェイクも飲んでのステージです。若干眠いです。
牛タンは食べてないです。東京でも食べれますからね。スタッフが食べたいと言ったので仙台牛のすき焼き食べて。そのあとパンケーキ食べて、ずんだシェイク。
それで終わる予定だったんですけど、ガクちゃんが是非食べて欲しいパフェがあると。パフェならいけるからとおもったら、クレープだったんですよ。
もっちりとした生地のやつを食べました。めちゃめちゃ食べましたよ。女子ですよ。仙台の王道じゃないところのグルメを満喫しました。
今回のツアーでまた新しい友達が増えました。ドラムは山崎雄平君です。「へいちゃん」ってことになりました。ゆうへいくんていう時間が勿体ないから。
そしてキーボードのGAKUSHIくん。今はガクちゃんって呼んでるかな。
大阪で地震があって、公演が中止になったんですよね。夜が空いてしまったので、ダッチが店を手配してくれて、みんなで焼肉食べに行ったんです。
コースで出てきたんですけど、その合間に、ガクちゃんはワッフルの上にバニラアイスがのってるやつを食べてて。
「何それ?」ってきいたら、「デザートです」って。「チェイサーです」みたいに(笑)。
またしばらくして見たらバニラアイス食べてて。「どしたん?」ってきいたら、「美味しいですよ」って(笑)。まあスジャータのアイスは食べちゃうよね。
ガクちゃんはとにかく気持ちいいぐらい食べる。焼肉フルコーラス(ママ)に、お米も3杯食べたもんね。
でも元々やせてたんだよね。ファンクのキーボードが太ってるのに憧れて、太ろうと思って太ったんだよね。
今日ダッチは長野にいるんです。松本城に観光に行ってる写真がメールできて、刀もってポーズとってんねんけど、
その両サイドに甲冑を着た写真サービスのお兄さん達が、暑さを感じさせない顔で写ってるんですよ。でかい扇子持って。プロですよね。
何回もやってるのにあの顔ですよ。ボクはそれにちょっと感動を覚えました。
渉 ダッチはTシャツ短パンだけど…
剛 お兄さん達は甲冑やでって。だって甲冑の中に長袖のなんかすごいの着るやん。
渉 ふーん…
剛 ……聞いてる?
渉 「長袖のなんかすごいの」がわからない。
剛 …甲冑だけやったら裸やから。
渉 ああ、挟まっちゃうから。
剛 挟まるというか、甲冑焼けするやん。そういうの防ぐために着てはるねん。でも多分中に汗かいたら冷えた感じになります的なやつも着てると思うけどね。
渉 ふーん…
剛 ……なんか話入ってきたけど、話す気ないんやったらマイク外して相槌うってもらえるかなあ?!話す気あるう?!
渉 あるある。冷えた感じになるやつってユニクロのあれ?名前出したらいけないんだよね?
剛 オレもうスジャータゆうてるからね!……なんやこの話(笑)
そしてサックスの栗原武さん。タケちゃんのライブにお邪魔したときご挨拶したんだよね。結構前だけど。
竹 専門学校の時から一緒なの。20年ぐらい一緒にやっているけど、この頃また楽しくなってきてる。
僕もいつかそれぐらいのひげを生やしたい。高級な海苔みたい。50代くらいになったらひげ生やしてひげ拓してTシャツ売ろうかな。
小澤篤史くんはツアー初日です。小澤君もいいひげで。相変わらず聖徳太子感があるよね。
聖徳太子の夏休み。奈良健康ランドにそんなのありましたね。5、6回行きましたけどね。健康になるわけではありません。
CDが出ます。急にオファーが来て。ライブの合間を縫ってレコーディングして。
なかなか大変でした。シングルでは久々にKenKen呼びましたけど。
東京とか大阪とかでライブやって話してる中で、「Funky
レジ袋」と「神機械(じんましん)」っていう2曲をこの短時間でまとめあげて曲にしてますんで。
「Funky
レジ袋」は意外とすぐできましたけど、「神機械」は7、8パターン詞を書きましたからね。めちゃめちゃ悩んだね。
何もわからないオカンが「えんちゃう?」っていったやつにしようと思ったくらい。
バラードだったら「このほうが泣けるね」とかあるけど、蕁麻疹の歌やから。全然わからない。
いろんなストーリーを作りましたけど、UFOをモチーフに書いてみました。
蕁麻疹が急に出る時があって。気が付いたら出てて、気が付いたらなくなってる。そういうのがUFOみたいやなっていう詞を書きました。
一説によると、浦島太郎の亀はUFOだったんじゃないかとか。かぐや姫も月から来た宇宙人の話だとか。
そういうありとあらゆるものをねじ込んだのが「神機械」です。
コーラス隊にも無理なお願いをして、変なコーラス入れてもらいました。よくそれを普通の顔で「はいわかりましたー」って言うよね。すごいわ。
この会場随分久しぶりに来ましたね。いろんな思い出があります。一番最初に来たのはSMAP兄さんのバックですね。
そんな思い出がありながらのずんだシェイク。なんか大人な味がしましたよね。自分ももうすぐ四十になろうとしてるんですよね。驚きですよね。
剛 きいてる?
渉 きいてるってー。オレ同い年だもん。
剛 なにはんほほんはへー、って。
渉 ちゃんと喋ってるって。
剛 はんほボンバヘー
渉 ボンバヘってゆってないよ。ゆってない。
剛 何今の。俳優みたいに「ゆってない(キリッ)」って。
渉 ゆってないって...
剛 変わった人たちやけど、イジリ倒すと意外に弱いねみんな。きゅーってなっていくよね(笑)。
今日は悲しいお知らせがあるんですよ。十川さんが、仙台で新幹線降りるときにキャリーバッグの取っ手がとれるっていう。
取っ手って、棒が二つ出てるやん。取っ手無くなったから二本出せなくて。なんとか一本出して、こうやって(一本の棒を直につかんで)引いて。
ボクが入院してた時、ステロイドの点滴しながらトイレに行ってる時みたいな感じで。
その写真がいっぱい送られてくるんですよ。「十川さんが大変です」って。皆で送るやん。一人にしてくれ。皆で送るやん(笑)。
恵子ちゃんがムービー送ってくれて。十川さんが一本でひいてる姿。シュールな映像が送られてきて。
そこで十川さんが、「写真だと雰囲気が伝わらないよね」とか言ってて。テレビマンか。
「うーんわかりにくいなもっとこっちで撮らないと伝わらないな」とかって。テレビマンか。
ほんと十川さん、何なんですかね。
十 実は昨日買い替えようと思ってたんですよ。ボロボロになってきたし、下のキャスターが減ってきたし、そろそろいくな、って思ってたから。
剛 あの…キャスターじゃないよ?そろそろいこうとしてたのは。取っ手ですよ(笑)。まあいいです(笑)。
十 でも宅急便が来る時間とか、いろんなことに縛られて、結局買いに行けなかった。昨日買いに行っておけばこんなことにはならなかったのに。片方しか出てないから、すごい頑張ってるんだけど、
こんな感じ(片腕だけ上げる、アトムのようなポーズ)。
剛 なぁっははははは!確かに両腕上げた方がイエーイ!って感じするからね。
十 イッコ訂正するとやったのは東京駅です。品川から東京まで在来線できて、降りて新幹線に乗る間にバキって。
剛 2、3歩ただのプラッチックの塊持って歩いたわけですね。振り向いたらキャリーバッグが両手あげてイエーイ!って(笑)。
十 いやイエーイやないがなって(笑)。で一回棒を下げちゃったんだけど、そしたらもう片方しか上がらなくなって。
剛 せつない一日でしたね。
十 後で持ってきます。キャリーバキバキ。
剛 アンコールの時とかね。
今回、”RE”のスペルに変えてEND”RE”CHERIにしたのは、REBORNとかRETURNとか、RE-ARRANGEとかも含めて、
昔の曲も、今の自分の気分に寄り添ったアレンジにしたいなってのがあって。
今後も新譜は勿論作っていきますが、昔の曲でよりファンキーになるかなってのを選抜して、リリースしたりしてみたいなって思ったりしてます。
ラジオに10代の方から結構お便りをいただきまして。「HYBRID FUNK」で「去なスペース」が好きだって方が結構多かったんです。
僕的には予想外だったんですけど。玄人よりな感じもするし。
奈良の吉野とか、天川とか、奥地の方の集落にいくと、神様の話はこうやって出来ていったんだなと思う情景があって。
そこに生きる人たちの中にそれが息づいていて。自分たちはこうやって生きて死んでいくんだっていう物語を、すごく柔らかく生きている人が多いんです。
そういう人たちと出会って話してると、日本人でよかったなとか、奈良で生まれて良かったな、と素直に思わせてくれるんです。
そんなインスピレーションをもらいながら作ったのが、「去なスペース」という曲です。
06 去なスペース
剛さんをスッポリと包むように天井から三角錘の形にレーザーが。剛さんはギターを弾きながら。ヨナ抜きのシブイソロでした。それにしてもこの曲10代のコが好きだってのはほんとシブ好みだなあ。
デジタルネイティブな若い子の方が洋楽的なリテラシーが高いのか。
07 Believe in intuation…
ゆったりと始まりました。剛さんはベースを持って、すぐ隣にいる渉君と向かい合い、ベースを弾き合います。この様子がまるで何か言葉を持たない動物同士の対話のようで。
ベースの低い音とネックが動くさまから、なんだか2頭の象が互いの度量を見合いながらじゃれあっているようにも感じました。われながら妙なインスピレーション。
アレンジ自体は2016年の平安神宮ライブに近いと思うんですけど、ホールで聴くと特に後半、音が渦を巻いていく感じがすごい。上で鳴ってる
タケちゃんのギターのハードプレイやもろもろの幻惑的な音と、お腹のあたりで鳴ってる大音量のベースのうねりが、渾然一体というよりはそれぞれに作用して、体(脳)と何かを分けようとしてくる感じすらした。すごいトリップ感。大量に吐き出されていくシャボン玉とともに、うっかり離魂しそうになりました。
08 NIPPON
ガクちゃんのシッブイソロから始まりました。これも2016年の平安神宮ライブに近いバージョンで、非常にゆったりと。06-08は熱量はあるんだけども総じてゆったりしたブロックでした。
今回は台場、仙台、神戸のライブを見ることができたのですが、このブロックで神戸でだけ大きな△の機構が上から降りてきました。NHKホールとか、ステージの広い会場限定だったみたいですね。
最初からステージ奥に掲げられている△の電飾より一回り大きい機構で、正面からみるとそれが重なって、三角錘が奥に伸びているようにも見えました。
レーザーでもこちら側に向いている△を底面とし、ステージ奥を頂点とする三角錘の形を映し出していたと思います。まるで果ての見えないトンネルがぽっかり口をあけたようでもあった。我々はどこからきて、どこへいくのか。
MC
曲が終わるとすぐさまMC。さっきからですがMCになると剛さんは椅子に座って喋ってます。
レコーディングが結構切羽つまってるんですけど。歌詞がね、蕁麻疹とかレジ袋とかが並んでるので、「ラブバラードとか作ったらどうですか」って言われて。
でも、自分の人生、自由に恋愛できたわけじゃないし。ボクは多分一生人を好きになってはいけないんだろうなって思って生きてた幼少期があるんですよ。
14歳ぐらいでそんなことを思ってて。だから、女なんてしょうもないって思わないとそれが守れなかった。素直に人として生きるっていうのを押し殺してきたから。
急にラブバラードっていわれても言葉が全然出てこないんですよ。7~8パターン書いてみるんですけど、何か普通やなって。
インスピレーションもらえるから、辞書を引いたり、ラブストーリーの映画みたり。こんな話あるかいって思いながら。でも全然浮かばない。
もしかしたらなんか浮かぶかもって、ジョージ・クリントンの「ファンクはつらいよ」って本を読んでみたけど、全然浮かばない(笑)。
何の足しにもならなかった。「オレはこういう女に気をつけている」とかそういうのがいっぱい出てくるだけで、何の足しにもならんかった(笑)。
締め切りっていいですね。締め切りがあるから何とか間に合わせるっていう。スタジオ入って1回歌ってここなんか違うなとか微調整してようやく作りました。
作ったけど、難しい歌作ってもうたな、って感じで。今回の新譜はめちゃめちゃいいですよ。なかなか頑張りました。
これから作ろうと思っているのが2曲ぐらいあって。1つは「俺はレインボー」っていう曲なんですけど。
皆のオーラの色は何か、みたいな話をしてて。竹内君は赤っていうかオレンジっていうか…って言ってたら、「俺はレインボー」って(笑)。
おっしゃってたんですよ先生が!めちゃめちゃキャッチーじゃないですか。サビはもう「俺はレインボー」で。
ここから剛さんが口で♪ツッタタラッディッティリッ、とサビのオケのフレーズを口ずさみながら「俺はレインボー」の曲を作りつつ歌い始めました。
剛 P-FUNKでは平気で30分くらいセッションしているよね。これは結構ですよ。アイデア50個ぐらいいらない?
竹 いやそんないらないでしょ?アタマ、Aサビ、ソロ、ABC、ブリッジ、…今何個?
←時そばかっ
剛 何一人でファンクしてるんですか(笑)。
渉 そもそもアイデアを個数でとらえてるの?
剛 展開のモチーフの数というかね。
渉 はあ…
剛 おい聞いてんのか?
渉 きいてるよおー
剛 僕らの悪いクセはMCで打ち合わせしてしまうところですよね。
竹 でもそれを形にしてきてるからね。
剛 だってお客さんの前で言うってことは形にしなきゃいけないってことですからね。おい聞いてんのか?
渉 今日何か当たり強いよね?!
剛 今度公開打ち合わせとかしたいですね。時間内で曲作っちゃうってやつ。
なんかヌルっとセッションが始まります。つよっさんはベースで?でも終わりがないので「…今度にしよう」と途中で終了。
でも「なんかなあ…(ちょっと弾く)今度な」「もうちょっとヒップな感じが欲しいよね…(と弾く)」
といつまでも続けてしまうので、渉君が「今度だよ!今度って言ったじゃん!」ってつっこむというなかなかの展開でした。
09 SANKAFUNK
「サビのtriangle~で思い思いの三角形を高々と掲げてください。UFOを呼んでください。ホントに来たらボクが代表であいさつしますので」ということでこの曲(どういうこっちゃ)。台場よりもさらにみーんなやってた感。意外にサンカクパペットを掲げている人が少ない。後ろの人が見えづらくなるからかなあ。それを見渡してから後ろを向いてつよっさんも自分の△を掲げて、それをずっと見てたなあ。手で作った△の窓から一体何が見えたんだろ。
つよっさんはベースで、ほぼガクちゃんがボーカルと言っていいほどボコーダーで歌いまくり。「センダイパーリーピーポー!」とツアーらしい盛り上げもしてくれましたね。曲はどんどんBPMが上がっていって最終的には倍ぐらいのテンポに。
10 舌VENOM
待ちに待ったサンカクボーカル曲!事前収録のサンカクの歌が流れ、ビジョンに口パクのサンカクの映像が流れます。
その間、つよっさんは照明も当たらないなかで、下を向きつつそのビジョンを指さしてるんですね。なんかその素っ気ない優しさみたいなのが妙にツボだったなあ。
サビではつよっさんがサンカクと一緒にボーカルをとって。サンカクはつよっさんが生み出したキャラだけど、なんか弟分とか弟子みたいな雰囲気もあるので、師弟競演!みたいな感じがしてアツかった。
11 Ancient Fish
うわー大好きだなあこの曲!!!!E!N!D!R!E!C!H!E!R!I!でも盛り上がる感じがたまらんすな。ダッチのツーバスたまらんすな。間奏ではバンメンが一通りソロをとっていきます。
そして終わるかと思いきや、テンポゆっくりになって、タケちゃん(Mr.WHO)のラップタイム。エンドリ!ケリー!のコーレスでガンガンに盛り上げます。いやー、「I
say "ENDLI", you say
"CHERI"」って煽りがわかんなくってぼへーっとして、「オレがエンドリっつったら、みんなはケリー!OK?!」とか指導されてた頃が懐かしい。そして思い出されるメンドリケリーの悲劇(笑)。
タケちゃんも多分それを思い出したんだけども「あいつ(かわ島君)どこいった?」ってことで、サックスの栗原さんをフィーチャー。「クリハラ!タケシ!クリハラ!タケシ!」のコーレスからサックスソロへ。
それから「もう一人のミスターが誕生!Mr.RICE!」とガクちゃんを紹介してキーボードソロへ。
12 Blue Berry
13 I gatta take you shamanippon
14 Chance Comes Knocking.
全く違うアレンジになったブルベ。クールでかつ疾走感があります。アレンジが違うというよりはメロディラインがもう全然違う。というかこの曲にメロディラインなんてあったのか?
そもそもこの曲ってラップだったのでは?いやさ声明みたいなものだったのでは?とか思っちゃう。「Hybrid
Funk」に通じるものがあったし、そして「RE」の意味がここで円になってつながるような感覚もありましたね。でもカウントジャンプは相変わらず入れてくれていました。
最後はまさかの100回超え連続ジャンプ!!どS!!さらにギターを腰にバンバン当てて!どS!!
からの間髪いれずにガタシャマはちょっと嬉しいけどこんなに幸せでいいのかと。途中にTU
FUNKなんかも差し挟みつつ、シリアスというよりはよりハッピーな空気感で。
からの間髪いれずにCCK。もうこれは完全にオーディエンスはノックダウンですよ。いや、体は動くけども、精神はもう完全にFUNK
SLAVEですよね。記憶もあまりありません。
15 シンジルとウラギル
21世紀最高みたいな盛り上がりから、間髪いれずに急激にメロウな曲へ。CDよりももっとゆっくりと。儚げだったCDの歌声よりももっと強く美しい歌声で。
もはや不自然とも言えるこの緩急にオーディエンスもぐわんぐわん揺さぶられる。しかし盛り上がった後ってなんか頭がぼーっとして、心のガードが格段に落ちるんだよね。
そういう時にこういう曲をぶち込まれると、とても奥まで浸み込んでしまう。つよっさんのライブでは確かにそういう体験を今までにもしたことがあったなあ。
この後半の畳みかけって、つよっさん的に「ここまでやれるか」っていうトライアルでもあったかもしれないんですけど、見ている方としてはとにかく「すげえ」しか出てこなかった。
わかったようなことを全く言いたくないほどシンプルに素晴らしかったです。ここで本編終了。
ここからはアンコールに当たると思うんですけど、
「一回はけただけです」といってすぐ出てくるつよっさん。
耳は良くなっているという感じはないんですけど、ちょっと前までは、お客さんの声援とか拍手も響くような感じで苦しくて。
こんな状況でステージ立てるんかなと思ってたんですけど。
音響障害という後遺症があって、一定の音域が増幅されてしまうんですよね。
いろいろ試してはいます。一日中釣りして川の音を聞いたりとか。そうするとちょっと聞こえるようになるんです。でもなかなかしぶといですね。
つよっさんの話の途中からメンバーがスタンバイし始めるんですけど、十川さんが例のキャリーバッグを持って来たもんだから客がザワザワと。
それ有名なあれですよね。アディダスなんや(笑)。そこがまたちょっとおもろいよね。それ捨てんと、とっといた方がいいと思う。
ソロアルバム出すときのジャケットにすればいいんですよ。めちゃめちゃファンキー。
十 中身聞いてもらえないでしょ。おなかいっぱいでしょ。
剛 聴きます聴きます(笑)。十川さん、年を重ねるごとに仕上がってきてますよね。
竹 だって10年前の十川さんと全然違うもん。
剛 おかしいことに気づいてなかっただけやと思うねん。ちょっと過去におかしなことなかったですかって遡ったらいっぱいあったもん。そしたら皆注目するようになって、
十川さん自身も注目してるもん(笑)。過去のエピソードがハンパなかったからね。芸人さんやで。なんか神社とか作った方がいいよね。御神体はこれですよ。神輿にのせて「おおおーーーぉぉ」って。
←おん祭りかっ。
E01 Funky レジ袋
開演5分前ぐらいに急にやろうかという話になったそうで。「どこまでやる?」「どういう進行だっけ?」なんて話をしながら、ベースを首にかけたタケちゃんが「…何だっけ?」と言って
「忘れたんかい!自分作っといて忘れたんかい!」とつよっさんがつっこむホノボノタイムもあり。渉君がこうだよ、って弾き始めてヌルっと始まったけど、かなりフルに近くやってくれました。
タイミング逃して客は座ったままだったな。最後はまさかのタケちゃんのセイワッセイワッ!なんかも挟みながら、♪シャカシャカウーシャカシャカウーとアカペラでエンドレス連呼となり、
やめどきもわからず「…なんやねんこの曲(笑)」とつよっさんが言って終わりました。いやいい曲ですよ。
E02 おSESSION
これで最後、ということでつよっさんのベースから始まったおセッションですが、しょっぱなから♪俺はレインボー…とつよっさんが歌いだして、
さっきの公開打ち合わせの続きが始まってしまうのがこのバンドの恐ろしいところ。
そこにタケちゃんご本人のラップが入るわけですが、♪俺は二色でも!三色でも足りない!四色でも!五色でも!六色でも!足りない!とか言ってる辺りで爆笑しました。
いやそういうことなんだけどもさ(笑)。御神体キャリーバッグに足を交互にのせながらベース弾いてたりとかしたつよっさんですけど、途中からはバチで叩きだし、スティーブも本格的に叩きだし、
十川さんは取っ手を振り回すというう謎展開。謎というかもはやこれしかない展開ですね。
セッションが終わるとラインナップもそこそこにガクちゃんが飛び出していったのでした。ガクちゃんは今回のライブでこの座組にバチコーンハマった感あるなあ。言葉数は少ないのだけど、セッションのアタマで「どうしようか?」とつよっさんと渉くんがもちゃもちゃしてたとき、急に音を鳴らし始めたのとかちょっとカッコよかったよね…と思ってんたんだけど、
「あと○分で終わらせなきゃ…」みたいな気持でやってたのかと思うと申し訳ないけど面白い(笑)。
「アラバキとかも出たいよね。あと東北のお寺さんとか神社とかでもやりたいとは言ってるんですけど」と明かしてくれて嬉しかったですね。震災のこと忘れてない。
このツアーも結構急に決まったんですけど、最初この会場の大きさでも厳しいんじゃないかなって感じだったんですよね。
思ったよりも大丈夫かなって感じてます。でも無茶したら耳に良くないので。
久しぶりに仙台着たんで、2デイズくらいやりたかったけどね。一時長く滞在して倉庫でエンドリやりましたけど。車で走ってると、懐かしいって思います。
あと忘れられないのは、松島で観光してたら、244-ENDLI-xってジャージを着た人たちが、「すいません写真とってください」って言ってきたことですね。
(嘘やろ。好きな人じゃないの?)って。「いいですよ」って言ったら。「……はあああ!」って(笑)。
「すいません…」の時点で気付くよね。全然気づかれなくて。まあ神社とかではボクよくありますけどね。
今日の仙台の思い出はもうキャリーバッグですね(笑)。もう4時間たっちゃうんでね。また会いましょう。
Key. Gakushi、十川ともじ
Bs. 鈴木渉
Cho. 稲泉りん、TIGER、平岡恵子
Gr. 竹内朋康、小林"Bobsan"直一
Dr. 山崎雄平(ツアーラスト!)
Tr. SASUKE
Tp. 小澤篤史
Sax. 栗原武(ツアーラスト!)
Per. スティーブエトウ
Vo.&Gr.&Bs.&etc... 堂本剛
…and キャリーバッグ!!!
以 上
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