NHKホールに初めて入りました。1階席と2階席がなだらかに続いていて、キャパよりもコンパクトにみえるなあという印象。 私が座ったのは紅白でバナナマンが副音声やってたあたりかと。通路脇だったのですけども、前の人が通路の方にかなり出てきていて、 それだと立った状態だと前の人の頭でステージの真ん中が見えず…左右によけながらなんとか見たって感じです。 基本頭と頭の間から見るようになっているんだろうけど、イレギュラーなところに頭があるとなかなか苦労する。

客席を見るとエンジのツアーT着てる人が結構な感じで多いですね。さらに昨年の白Tを着てる人も多かった。 でも410CAKEキャップは少なめ…「キャップいけるのは40まで」というつよっさんのラジオでの発言を割と重く受け止めている方が多いのではないかと! 私は無視してかぶってましたけど!





01 ENDRECHERI

始まり方は去年のツアーと一緒。紗幕に映る映像も一緒だったのではないかな(おぼろげ)。 とにかくこの曲を聞くともう座ってられません!失礼します(ガタッ)!




02 NARALIAN

去年のツアーと同じかと思わせておいて、いきなりの新曲。「HYBRID FUNK」のAメロのような、メロディラインのない歌。 ラップというよりはお経とか祝詞みたいに聞こえる。これは雑誌でも語ってましたけど、意識してそのようにやってるんでしょうね。 後のMCで曲名が「ナラリアン(奈良+エイリアン)」だということを知るのですが、なるほどと腑に落ちた感じがしました。 歌詞は全然聞き取れなかったですけども。




03 FUNK TRON

次も新曲!攻めるう。レトロフューチャーなシンセの音が印象的で、めっちゃノリがよい!ここでタケちゃんのセイワッも炸裂してました。 セイワッて炸裂するものなのかしらんけど。歌に入るまでの演奏回しがかなり長く、その間つよっさんは独特のノリでステージをウロウロします。 その後、「♪Everybody, Let's FUNK TRON」みたいに延々歌ってましたね。あとタオルにも書かれてた「Let's ENDRI IT UP!」というコールも入ってきて。去年ファンキラッを覚えたばかりなのにエンディラッって何だよ!とか思いましたけど、 そんなのどうでもよいとばかりにハンズアップさせられちゃいました。




04 Crystal Light

ここでつよっさんがサングラスとってたかな。今日のカッコは紫と蛍光黄のタンクトップ重ね着にハーパン(サスペンダーを垂らして) というラフなカッコでしたけど、足元が片方白、片方黒のナイキのエアジョーダンかなんかでかわゆい。80~90年代リミックスって感じのカッコですよね。 いつかまたピシッとスーツ着てガンガンにファンクする姿も見てみたいですけどね。単にいろんなカッコが見たいだけです。 知ってる曲だしクリスタルライトだし、俄然客席のテンションは上がります。




05 YOUR MOTHER SHIP

Crystal Lightの豪華なアウトロから、メドレーのようにつながりつつ、ゆーっくりテンポに落としてこの曲、って構成も前回を踏襲してます。 マザシップのBPMをどこまで落とすかは日によって微妙に違うと思うんですけど、今日はかなりなゆっくりでまさにスローセッ(ピー)。 この曲って私にとっては最後に果てる感が全てといっても過言ではないのですけど(過言だよ)、ゆっくりだと時間かかるじゃないですかー。 今日は間に合わなかったな。04、05ともにつよっさんのダンスも割と控えめかなと思った。





MC

皆さんお元気ですか。堂本陽水です(笑)。
座りたい人は座ってください。座れるもんなら。僕は立ってますけどね。全然いいです。別に威嚇してないです。

アルバム(「NARALIAN」)のトラックダウンという作業をやりまして。今回もなかなかいいですよ。
「ファンクトロン」は、皆ファンクのロボットと化して、楽しく騒ごう、みたいな。雑談から生まれたんですけど。そんな感じで作ってますね。
何回もテイクを重ねるわけでもなく、その雑味がファンクだなーって思えるアルバムになってると思います。

バスツアーの映像も撮りましたけど。みんなもうちょっと仕事せえよ!バックヤードではめちゃめちゃオモロイのに、カメラくると全然やん。
一番の期待外れは十川さんですよね。何にも起こらへん。
あまりに何も起こらないから、自販機でジュース買ってきてくださいってやったら、普通に買ってきたから(笑)。
何を見てんのかな、みたいな完全版にはなってます。めちゃめちゃシュールです。
アルバムのリリースについては、皆さんにご報告できるようになりましたら伝書鳩とばしますんで。




最近気圧何なの。偏頭痛がやばいんですよ。そういうとき100%の仕事できなくない?耳を患ってから気圧が影響する気がするんですよ。
今日でしたっけ天気荒れるって。明日?

客   明日は晴れるよー!

明日は晴れるよ?知るかい(笑)。それがボクのだめなとこなのかな。「夢はきっと叶う!」じゃなくて「叶わない夢もある!」って思っちゃう。
そこに込めた強さでいきたいとこある。そういうファンクの方がグルーブするなって。




いろいろ曲を作りましたけど、これを曲にしていいのかどうか悩んで、でも腹くくって曲にしたのが「410 CAKE(ホットケーキ)」です。
パンケーキは卵やから好きじゃないんです。粉が感じられるホットケーキが好き。まさか自分がホットケーキの歌をリリースするとはね。
「つよしくんどんぐりガム」はホントにホットケーキの味するんですよね。みんなに食べさせたい。

客   つよしくんの力でなんとかしてー!

いや事務所ですよね。事務所の人が形にしてあげようと思ったら形になるんでしょうね。僕が出したいんですけどっていっても。
あとそろそろ「みんなのうた」ですよ。「TU FUNK」で筋トレしたり、草むしりしたりっていうエピソードをいただいてますんで。家庭を平和にしてるよね。
まだまだ気づいてない人が多いよね。センスの塊なのに。

渉   めっちゃ語るなあ!
剛   早く言いなさいよ!待ってましたでしょ今。「めっちゃ語るなあ!」を待ってたんですよ!





410CAKEキャップをマイクを持ったまま被ろうとして、剛さんのアタマにマイクがガーンと当たる事件が発生。てんねん…

事件事件!マイク持ったまま帽子被ってガーンて。考えたらわかるよね(笑)。





06 4 10 CAKE

「菩薩のように掌を上に向けてグルーブしてください。自分のタイミングで下にしてもいいです」という事前レクチャーあり。ぼさつ…。イヤアォ!ってプリンスみたいなシャウトとともに始まります(中邑真輔ではない)。♪you're butter…のときには客席のあちらこちらを指さして。しかしユアバターでアイムホットケーキということは……騎…おっとそこまでだ。とにかく上にのせるの好きっすよね。大体上にのせてますね。しかしエロいというよりも、この曲のときの顔がほんとすっとぼけてるというかふざけててイイ。




07 TU FUNK 〜 T&U 〜 人類の此処

「TU FUNK」のアレンジ変わってるな…これなんか聞いたことある…!って思ったら「T&U」のリフで、そっから猛スピードで「T&U」になだれ込むんだけど、「T&U」が好きすぎなのでもっとゆっくりききたかったわあ。

途中から急にゆーっくりになって「人類の此処」。随分キーは下げてましたけどこれは意外なチョイス。だろ。人類(ぼく)の此処(ここ)って思わせぶりにずっと足下を指さしてたけど…さしてたけどさあ!!!最後にハイスピード「T&U」に戻ってカオスな感じで終わりました。




08 Funky レジ袋

ベースライン聞いただけでうわ嬉しいって思った。それぐらい好きになってしまった曲。つよっさんは立ったまま小さいシンセみたいなのを弾いてましたね。もしかして歌わないのかな?って思ったぐらい、前半はずーっとホーンズのソロが続きます。歌があって、終盤はワイの席からはほぼ見切れてて何してるのかわからずでしたけど、スティーブさんが多分レジ袋をシャカシャカして音を作っていた模様。

この曲こそ、「叶わない夢だってある!(でもそれがどうした)」ってグルーブを感じる。大仰な嘆きでも怒りでもなく。でも諦めでもなく。勿論明るさとか正しさを強いるわけでもなく。薄暗さのなかで、やるせなさと一緒に踊ることができるんだってこと。そういう強かさに感動を覚えます。今回のセットリストで一番印象深かった。




09 PURPLE FIRE

つよっさんがうやうやしくグッズのフェイスマスクを装着。よく見たら男子バンメンも皆装着済だった。いつの間に。カッコイイめのスピード感のある曲ですが、フェイスマスクをしてるというだけでさらに異様な盛り上がりになりました。




10 MusiClimber 〜  愛 get 暴動 war !!!!

これはラジオで聞いてたので心の準備ができてた感。というか暴動はうわーっとは盛り上がりにくいので、ミュージックライマーからだと盛り上がりやすいかも。




11 I gonna show U how 2 funk

featuring.サンカク曲!!ボーカルはsankakuに任せて、つよっさんはベースに徹しているのですけど、弾きっぷりがすさまじい。とてもエモーショナルでした。ギターならまだしも、あんなにゴリッゴリにベース弾いてるのみたの初めて。ギターでもそんなにないと思う。




12 神機械(演奏のみ)

てっきり「神機械」が始まるかと思いきや、イントロからまさかのジャンピングタイムに突入。しかもブルベと違うのは4分休符なしでいきなり頭拍から飛ばなきゃいけないとこですよ。鬼か!!! ∞マークが出たあともジャンプはないけど延々演奏は続き、三連符✕4のキメのところでつよっさんが両手をグーにして頭上で左右にふってたのがかわいかったなー。




13 Chance comes knockig.

CCKなんだけどもCCKなのか…?みたいな感じで、タケちゃんの冒頭のギターリフからしてちょっと変わってました。つよっさんもギターを持って。ボーカル的には、♪chance comes knocking.の後のoh oh……を頑なに歌わず、higher…のくだりは最後だけ。これまで通りには踊らせねえよ?みたいな、知らない顔のCCKでした。ちょっとさびしいけども、でもなんというか、ハイハイお約束!皆これききたいでしょ?って感じにならないところこそがやっぱり好きなんだよな…いくらでもそうできるんだろうけど、飽きたらバンバン変えていくところがつよっさんソロの得難いところだと思うしね。

CCKのアツイ演奏が流れる中、つよっさんだけなんとステージ終了ではけていきます。ざ、ざんしん…。最後の演奏はバンメンと客で大盛り上がりして終了。わずか数十秒の〆だけどなぜ先に…とか思ってるともうほんとにすぐにつよっさんだけツアーTに着替えて出てきました。椅子をステージの真ん中に持ってきて座ります。もはやアンコールの概念がオカシイ。





MC

平成から令和になりましたけど。昭和、平成、令和、次は…ファンタスティック?宇宙とかでもいいなあ。
そういう時代。これから新たな次元が発見されるかもしれないですよ。
僕らは音の仕事をしてるから、人が認識してないけど聴こえてる周波数の音域を使って歌ったりしてるんです。
TDとかのときにそこの周波数をポンとあげると、声がフッと変わるんです。そこに対してアプローチして歌ってたりするんですけど。
意識してないけど無意識では皆きいてるんです。ミュージシャンはそういうの体感してるんでね。
地球の電磁波の具合が変わったら、違う次元が見えるようになるかも。




人前で話するの、よくやってるなって自分で思います。
パニック症になったのは、初めてでいうと9歳ぐらい。えげつなくでてきたのは14。どえげつなくでてきたのが18ぐらいです。
「パニックディスオーダーマン」という曲も作りましたのできいてほしいんですけど。
考えたら1万日ぐらいそれに悩まされてるなと。今は大丈夫やけど、対人恐怖症みたいになったときもある。
お客さん沢山入ってくれてありがとうーって日と、めっちゃ目がいっぱいある!って日とあって。
最初は新幹線で過呼吸になったんですけど、その時はなにかわからなかったもん。忙しすぎてめまいがすごかったから。
で、病院いったらパニック症と。自分でコントロールしきれない自分に出会ったのがその頃。
コントロールしづらいときが未だにありますからね。音楽があって良かったなって思います。
ファンの方に素直な気持ちを伝えられる機会も増えたし。安心してステージに立ってられるなって。




お花見の季節になると、一年の早いなって思う。誕生日の次の日に愛犬が天に昇ったから、今までとはまた違う感じがあります。
どんな手段を使っても、どうしても会いたいなって気持ちが沸き上がってくるのが春なんです。
亡くなる前に一緒に桜見て、花びらを添えてお別れしたってのもあるから。
後で「チェリーブロッサム」って曲やりますけど、この曲も…会いたいなって思っちゃうと、泣き崩れそうになるけど、
その気持ちを引き戻すこともはかなくて、ただ桜をぼーっと見ていた。そんな日があって、書いてみた曲です。
桜の木々から木漏れ日がキラキラして、きれいやなって思ううちに現実逃避してしまって。
なんやろね。自分の胸の中の、こんなにおっきいところを占めてたんだなアイツは。みたいなね。
歌うたびに思い出したり、歌が架け橋になって、声を渡ってあいにきてくれる回数が増えたらいいなって。

弟くんの歌はまだ作ってあげられないけどね。
最期の方は目も耳もきこえなくて、ちょっと離れるとワンワン吠えるから、パパここにいるよって近くにいると落ち着いてたんですけど。
準備してたつもりだったんだけど、いざその時が来るとね…。
僕の場合は隣で家族がめちゃめちゃ泣いたんで、泣くに泣けなくて。変に強がっちゃって。




これから、ケンシロウのことを思いながら作ったバラード(チェリーブロッサム)を歌いますが、
レコーディングが平成最後の日の夜11時20分から40分くらいまでで2テイクやって、その2テイク目を入れています。
平成から令和に跨ぐ歌にしてみてもいいかなって思ってやったけど、早く終わってしまって。
じゃあずっとお世話になってる十川さんにピアノ弾いてもらおうと。そのカードを十川さんに使ってもらおうとお譲りしたんです。勝手に。
そしたら、その跨ぐところで、十川さんのマイクが壊れるっていう(笑)。
スタジオ中の子たちが出てきてマイクをめちゃめちゃ探してる間に令和になりまして。
オモロイなって思ってみてました。見事でした。感動した!(笑)





E01 チェリーブロッサム(?)

バラードときいてましたので、ピアノ一本で歌うのかと思いきや、打ち込みのミディアムバラード。でも十川さんのピアノはとてもきれい。自らの悲しみをみつめる抑制的な眼差しが印象的。でも冷めてるわけじゃなくて、なす術なく、所在なくたゆたうような危うさがあったな…。




……タイトル全然違ってました。歌いだしてから気づいたんですけど。「水面音(みなもね)」という曲にしたことを忘れてました(笑)。
仮タイトルにしてたんやけど、「チェリーブロッサム」なんて曲は溢れかえってる!ダメダメ!ってしたの忘れてました。
♪みなも~ねを~…って歌ってて、はっ!って。びっくりしたー。こんなことあるんだね。





E02  おSESSION

「なんかやりますんで。立ちたい人は立ってもらって。…えっ、誰も立たないんですか?!」といったお小言ももらいつつ(笑)、剛さんのベースから始まりました。.恵子さんがすごかったなー。♪エンドリケリー…、ってずっと繰り返し歌っていくのだけど、ディレイエフェクトを効果的に使っていたんだよね…あれはPA卓との阿吽の呼吸なのでしょうか…すごいかっこよかった。最後は剛さんもガンガンにギターを弾いて盛り上がりました。ギター超うめえ~~~~~~~~~~。




今日は初日ですから、回を重ねるごとにどんどん変わっていくかもしれません。
ファンクに出会って、ルールのある自由みたいなものに、すごく僕は救われたんですよね。ずっとファンクに魅了されてます。
新譜も沢山やっっちゃいましたけど、バチクソかっこいいのできてますんで。楽しみにしててください。
ライブもいろいろ試行錯誤して、スタッフさんにも頑張ってもらって歌いました。今の体の精一杯をこめましたので。
人生の大切な一日をエンドリケリーのライブに使ってくださって、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
夢の中で会おうぜ(CHU!)





この前に横浜アリーナ公演があったのですが、つよっさんも「初日なんで…」と言ってたし、バンメンも「ホールツアー初日」とつぶやいていたので、横アリはスペシャルセトリということだったみたいです。「HYBLID FUNK」をひっさげた前回のツアーと地続きの部分は多いのだけど、これからリリースされるアルバムからの曲も多く、受ける印象は結構違いました。曲をまぜこぜにしたり、アレンジ的には相当ラディカルで(このへんは東大寺ライブを経ての感がある)、だからこそ雑味があったりするのだけど、そこがいいでしょ!って確信に満ちてるというか。そんな感じ。いい意味で雑というか、もはや(少なくともステージにいる人は)誰も力が入っておらず、各々が自由を謳歌している感じがしました。耳を患ってからの剛さんのライブ、ハッキリいって歌・演奏ともにより研ぎ澄まされている。自由で雑味があるのに研ぎ澄まされているって、ちょっと矛盾しているみたいだけど、自由に見えるのは己の腕を研ぎ澄ましているからこそだったりするんだと思うんですよね。そこに至らしめた思いの強さと必死の努力を思うと、改めてなんて人だ…と思いますよね…なんて人だ…。





Key. Gakushi、十川ともじ
Bs.  鈴木渉
Cho. 稲泉りん、TIGER、平岡恵子
Gr. 竹内朋康、小林"Bobsan"直一
Dr. DUTTCH
Tr. SASUKE
Tp. Luise Valle
Sax. かわ島崇文
Per. スティーブエトウ
Vo.&Gr.&Bs.&etc...  堂本剛




以 上

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ENDRECHERI  TSUYOSHI DOMOTO


@NHKホール , 2019.06.05