「MASK '99」 ちょこっと観覧記         1999.1.24 日生劇場


「MASK’99」レポですが、レポる気で見てなかったんで(^_^;)、ちょこっとだけ。

ワタシが観たのは昼公演1回こっきり。前から10列目くらいですけど、めっちゃくちゃ光一さん近くに見えました。しょっぱなから宝塚ばりの大階段をつかったレビュー(劇中劇)でオープニング。ここ、すごいんですよ!なにがスゴイって、どこからどう見ても宝塚!メークだってほぼ通常どおりのメークのなのに、竹ノ塚劇団のようにバリバリやらなくても、そのまま宝塚の世界。そのままなれるよ、トップスターに!ってな感じで。ワタシ全然宝塚ファンではないのですが、宝塚の男役さんに、この光一を見て参考にしてほしいなあと思ったくらいです。華やかだなあ。華やかなとこにいるのが似合いますよ。庶民とは生きてるレベルが違う。

本編は歌・ダンスともに言うことなかったですね。歌はホント、うまくなってる。もともと良い声なんですもんねえ。ダンスは後半で長ーくブロードウェイメドレー踊るところがあったんですが。こういうテイストのダンスはほんとかっこいいス。正統派の面目躍如。演出面では前半の早替わりの和風七変化が楽しかったー。まずいろんなカッコした光一さんが見れるというだけでヨシ!こすぷれよ、もう。舞台上で女形の着付とかやっちゃうんですが、手鏡を渡された光一さんが、白塗りの自分の顔をチェックして、「ん、かわいい!」と言ってたのがツボでした(笑)。八百屋お七の人形振りをブレイクダンスで表現するというのも、新機軸でしたねー。雑誌のレポで松本隆も言ってましたが。これぞジャニーズミュージカル。あと特筆すべきは殺陣!早替わりで天守物語の若小姓姿になってバスバス斬りまくるんですが。ちょっとこのズラがヘンだったりもしたんですけど(^_^;)。それは置いといて。絶対殺陣の才能あるよ光一さん!すごくきまってました。スピーディだし、斬るカタチもかっこいい。時代劇とか出てほしいもんです(ムリ?)。トータルしてただひとつ気になったのは芝居のテンションぐらいですかね。メリハリ。硬→軟の切り替えはものすごく上手いのですが、軟→硬がどうも…まあこれを自然に出来る人なんていないんですけどね。ここまで要求したくなるほどの出来だったと。

なんといっても一番感じたのは、この仕事に対する彼の腹のくくり具合です。この仕事というのはモチロン、「エンターテイメント」という仕事のこと。「オレたちはピエロでいいじゃないか」っていう優貴のセリフは、素の光一も承知した上で発せられるダブルミーニングな言葉だったと思います。更にいえば、ジャニさんもね。今回のMASKは今までで最も「ジャニさんのもの」だったなあ…ほぼ優貴=光一=ジャニさんでしたもん。それだけ光一に託すところが大きいということなんでしょう。終始笑顔(しかも極上)を絶やさない舞台上の光一さんの姿にそんなことを思ったです。

「オレは、これで生きていく」。そうだね。男だね。

 

以  上