温泉名 | ほんざわおんせん 本沢温泉 |
施設名 | ほんざわおんせんろてんぶろ 本沢温泉露天風呂 |
所在地 | ながのけんみなみさくぐんみなみまきむらうみじり 長野県南佐久郡南牧村海尻 |
場所概略 | 中央自動車道の須玉ICより国道141号線を北へ行く。国道141号線の松原湖入口交差点を曲がると、稲子湯方面の看板が見えるので、それに従って行くと、本沢温泉の看板が見えるので左折する。それからはダートになるため、車高の低い車はダート前で路肩に駐車した方がいい。15分くらい上ると広場が現れる。RV車以外はそれ以上は先に進めないのでそこに駐車する。そこからは山道を歩くこととなる。30〜40分くらいはきつい勾配の山道で、それを上るとゲートがある広場が現れる。そこからはRV車も進入できなくなる。ゲートをくぐり、ここからは先ほどの山道ほどきつい勾配ではないが、1時間くらい歩くと、山荘が現れる。そこに受付があり、そこからも、山を登ることとなる。受付から10分くらい登ると露天風呂がある。 |
駐車場 | 広場に20台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 24時間 年中無休 |
料金 | \525 |
風呂数 | 混浴露天風呂1 |
脱衣所 | なし |
泉質 | 硫黄泉(硫化水素型) |
湯色 | 白濁色 |
問合せ先 | 0266-72-3260(湯元本沢温泉連絡所)、090-3140-7312 |
入湯日 | 2000/10/22、2001/4/14 |
感想 | この温泉の標高は2,150mである。通年営業では日本最高所の温泉で有名である。また、露天風呂としても最高所である。約2時間の山道ははっきり言って、めちゃくちゃ疲れた。汗がだらだら出てきた。でも、それだけ苦労した分、温泉は最高だった。景色も谷を見渡せる感じで眺めが良かった。温泉はちょっと熱めだが、外気が冷たいためちょうど良かった。あまり長く入りすぎると体が痒くなってしまう。 今回は2回目の入湯になる。前回は雪がなかったころに行ったが、今回は雪が積もっていた。雪で足元が滑りやすく、登山するにもちょっと恐かったが、歩くときに雪が足の負担を軽減してくれたため前回よりも登山は疲れなかった。今回は私たち以外は誰も入浴していなかったので、貸し切り状態でとてもよかった。出るときに風がかなり冷たく、湯冷えしそうになった。冬期は風に注意した方がいい。 |
評価 | 5 |
本沢温泉は、日本最高所に位置する露天風呂で知られている温泉です。本沢温泉は長野県の八ヶ岳にあります。ちなみに、八ヶ岳というのは8つの山を総称して八ヶ岳というのであって、実際には八ヶ岳という山は存在しないそうです。
私たちは日本最高所にある温泉がどういうものか知りたくて、どうしても行きたくなり、行くことになりました。
このページでは第1回目に行ったときの様子を記します。次のページでは第2回目の様子を記します。
本沢温泉の最寄ICは中央自動車道の須玉ICです。そこから国道141号線を北上します。国道141号線を北上すると、途中で鉄道の日本最高地点があるので鉄道好きな人は立ち寄ってみるのもいいかもしれません。ちなみに、その地点はJR小梅線の清里駅と野辺山駅の間にあり、山梨県と長野県の県境付近です。
さらに、北上して行くと松原湖入口という交差点に着きます。そこを左折すると標高約1,500mの松原湖に着くことができるのですが、それを通過して農協前の交差点を直進して、稲子湯方面へ向かいます。あとは案内板の指示通りに稲子湯方面へと向かいます。途中で道が細くなりますが、それでも稲子湯方面へ向かうと、稲子湯の手前に本沢温泉の案内があるT字路が出てくるので、それを左折します。
そこからはちゃんと舗装はされている場所もあるのですが、途中からはもうダート道です。凹凸がないダート道ならいいのですが、途中で大きな岩の先が露出していたりする凹凸だらけのダート道でした。(*_*) 車高の低い車ははっきりいって車の底を擦ります。ちなみに、私たちが乗っていた車はS13型のシルビア! 山道走るのにこんなスポーツカーで行ってしまった私たちが馬鹿でした。シルビアの底はものの見事に本沢温泉へ向かうという苦難から逃れることはできませんでした。ガリッ、ゴンなどといういや〜な音が下から2、3回聞こえてきました。私の友人、H氏の大切な車が・・・。大丈夫かな。(-_-;) こんな感じなので、本沢温泉に行くのであれば、RV車で行くことをお薦めします。もし、普通の車で行くのであれば、ダート道手前で駐車してから歩いていくことをお薦めします。
ダート道を約10分くらい行くと、写真のような本沢温泉の案内図があるちょっとした広場に着きます。そこは本沢温泉に行く人たちが駐車している車が何台かありました。その広場には車を20台くらい駐車することができます。とりあえず、私たちはそこに駐車して歩くことにしました。車高の高いRV車であればこれよりももっと進むことができるのですが、先ほどのダート道でこれ以上の進入は無理だと判断しました。ちなみに、この広場より先にもRV車であれば案内図の先の道を右折して進入することができるのですが、対向車が来たらどうするんだろう、と思うくらい道幅が狭く、すれ違うことができないので、RV車でもこの広場に駐車して歩くことをお薦めします。
本沢温泉案内図
案内図からは歩いて約2時間の登山になります。最初の方はちょっと勾配がきつく、私は息を切らしながら登っていました。普段体を動かしていないから、ちょっときつかったです。汗もだらだら流れてきました。
約45分くらい歩くと、鎖のゲートがある広場に着きます。車はここまでしか進入できません。あとは歩くのみです。ここでも本沢温泉に行く人たちの車が2、3台ありました。
鎖のあるゲート
後ろ姿は私の友人、H氏
鎖つきのゲートをくぐり、私たちはまた歩き始めました。ここからは先ほどの道よりも勾配はきつくはなく、なだらかです。なだらかなのですが、そのなだらかな勾配がずっと続くような感じなので、久々に登山をした私にはあとあときつくなってきました。ボクシングでいうなら、遅効性のボディーブローを喰らい続けた感じで、山道をどんどん行くたびに、ゼーハー、ゼーハーと息を切らしていました。私の友人H氏は、その当時はスポーツジムに通っていたので、私よりは呼吸も乱れずに結構なペースで先を歩いていました。私には、そのペースに追い付くのが精一杯!って感じでした。
でも、そんなつらい登山も自然の雄大な風景を見ることによって和らげることができました。カラマツの木々たちが光合成をすることによって私たちに供給してくれる新鮮な空気のおいしいこと! 都会の汚れた空気とは明らかに違う味がします。また、途中で八ヶ岳の稜線を見ることができ、山の美しい形状が高い場所から見下ろせることは、登山をした甲斐があったと再認識させてくれます。
また、途中には左の写真のような木でできた橋などがあったり、スリルあふれる場所もありました。
山道も約1時間40分くらい歩きますと、写真のように「あと約10分」という案内板が出てきます。ここまで来れば本沢温泉はもう少しだという気持ちが湧き上がってきます。気持ちは高ぶり、歩くペースもちょっとだけ速くなります。
そして、とうとう木造2階建ての山荘が見えてきました! ここが日本最高所の露天風呂がある本沢温泉の受付所です。標高は2,150mです。こんな高いところまで登ってきたのかと感動しました。ひとまずここで休憩して、記念写真を撮りました。この山荘には本沢温泉の内風呂があるみたいですが、露天風呂とは違う泉質みたいです。今度はこの内風呂も入りたいと思いました。
本沢温泉の山荘 記念撮影の作者 本沢温泉の受付所 山荘からの雄大な景色
受付所で料金を払い、入浴記念券をもらいました。この入浴記念券は大切に保管しないと、と思いながらも露天風呂を探したのですが、まだ露天風呂までは道が続いているとのこと。ここで終わりじゃなかったのか!? ちょっとがっかりしましたが、もうすぐで日本最高所の露天風呂に着く、と思うと足も速くなります。
受付から約10分ほどまた山道を登ると、谷間に川が流れている場所に着きます。そこには白濁色のお湯が満たされた小さい浴槽が私たちを迎えてくれました。そこが日本最高所の温泉施設、本沢温泉露天風呂です。5、6人入ればいっぱいになってしまうくらいの浴槽です。
この細い道の先に
本沢温泉露天風呂があります
服をかけるような木の枠組みはあるのですが、脱衣所はなく、しかも混浴です。女性の方は受付に頼めば、山荘で水着に着替えさせてくれるみたいなので、頼んでみてはいかがでしょうか。実際、私たちが入ったときに水着を着て入浴していた女性がいました。
私たちは早速、服を脱ぎました。服を脱ぐとき、谷間なので山から吹いてくる風がちょっと冷たいときもありますが、熱いお風呂に入ればそんなことを忘れさせてくれます。白濁色のお湯は約2時間の登山の疲れを忘れさせてくれるくらいに気持ちよかったです。また、景色も谷間から山々を見ることができ、雄大な眺めでした。
この本沢温泉露天風呂は源泉のお湯をそのまま引いていて濃度が濃いのか、よく体に染み込んでいる感じがしました。また、長く入浴すると温泉の成分によるのでしょうか体が赤くなり、ちょっと痒くなるみたいです。私もちょっと痒くなりました。
帰りの登山は行きよりは楽でしたが、日本最高所の露天風呂に入ったという満足感があったためか速く下山することができました。
私が今までで一番お薦めする温泉です。