温泉名 | ねぎのはたおんせん 祢宜之畑温泉 |
施設名 | やまびこそう やまびこ荘 |
所在地 | しずおかけんかもぐんにしいずちょうおおさわさと 静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里150 |
場所概略 | 東名高速道路の沼津ICより県道83号線、国道246号線、そして国道1号線を経由して国道136号線に入る。それからは国道136号線をひたすら南下する。約28km行くと県道59号線(伊東西伊豆線)と交わるので、右折して県道59号線に入る。しばらく県道59号線を南下して、坂を上った右側。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。50台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
料金 | 日帰り入浴者は\500。宿泊者は無料。 |
風呂数 | 男女別内風呂各2、共浴プール1 |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | 含芒硝石膏泉 |
湯色 | 無色透明 |
問合せ先 | 0558-58-7153 |
入湯日 | 2003/4/12 |
感想 | 日本秘湯に入る会の総会で行った場所。ぬるめで長湯できる。25mの温泉プールもある。 |
評価 | 4 |
祢宜之畑(ねぎのはた)温泉は天城峠の西側にあります。
祢宜之畑温泉に行くには、 東名高速道路の沼津ICより県道83号線を南下します。そのまま南下すると国道246号線に入ります。さらに南下すると国道1号線、そして国道414号線と交わる上石田交差点に着くことができます。その上石田交差点を左折して、国道1号線を東に行きます。国道1号線を約4km行くと今度は国道136号線と交わる立体交差点が現れます。この交差点を右折して国道136号線に入ってください。国道136号線に入ればあとはひたすら南下することになります。約28km南下すると湯ヶ島小学校が見える交差点が現れてきます。その交差点を右折します。すると、県道59号線(伊東西伊豆線)に入ります。その県道59号線をこれまたひたすら直進します。途中から道幅が細くなり、カーブも多くなってきます。山道のような道になりますが上ってください。仁科峠を越えてさらにカーブの多い下り坂の道になりますが、それでもまっすぐ行きます。すると右側に川が見えてきます。仁科川です。その仁科川が見えてくればもうすぐです。仁科川沿いに走っていくと左側に看板が見えてきます。そこを看板どおり左側に入ります。坂になっているので上がります。すると学校のような建物が見えてきます。それが祢宜之畑温泉 やまびこ荘です。
祢宜之畑温泉は「祢宜ノ畑温泉」、あるいは「祢宜畑温泉」と書かれたりします。でも、地図では祢之畑温泉と書いてある場合が多いので、私のページでは「祢宜之畑温泉」と記すことにします。
ちなみに、祢宜之畑の「祢宜(ねぎ)」というのは神主の下で働いている人のことをいいます。「禰宜」とも書きます。このような知名になった由来は、昔、神主さんが神社の境内を掃除していると、大イチョウの下で貧しそうな子供が立っていたそうです。神主さんは貧しそうだと思ってその子にご飯を食べさせてあげました。そして、神主さんには子供がいなかったので、その神社で育てることにしたそうです。すると2ヵ月後、その子は突然いなくなってしまったそうです。不思議に思いながらもさらに2ヶ月が過ぎたとき、またその子が境内の大イチョウの下に現れたそうです。神主さんはこれまた不思議だと思い、その子にご飯を食べさせて、またその神社で育てることにしたそうです。そして2ヶ月が過ぎたとき、またまたその子はいなくなってしまったそうです。2度も同じことが繰り返されたのでさすがに神主さんも気味悪がって、もうすっかりあきらめてしまったそうです。ところがある日、神主さんが大イチョウの下を掃除していると、草むらの中に洞窟を発見しました。のぞいてみると、いなくなってしまった子供がこっちに向かってくるではありませんか。そこで神主さんはその子に問い詰めました。すると、その子は正直に話してくれました。今までいなくなってしまったのは、洞窟を通って向こう側の海が見える村に行っていたそうです。そして、その村には貧しいお百姓さんの夫婦が住んでいたそうです。そのお百姓さん夫婦にも子供がいなかったので、かわいがってもらっていたそうです。それを聞いた神主さんはさっそく洞窟に入り、村のお百姓さん夫婦のところに行き、話し合いをしました。そして、神主さんの畑を貸してあげることにしたそうです。それからというもの、お百姓さん夫婦は洞窟を通って、神主さんの畑を耕すことになったそうです。その畑周辺が祢宜之畑と呼ばれるようになったそうです。
地名にはいろいろと由来があるものですね。
かなり脱線してしまいました。話を元に戻しましょう。
やまびこ荘は廃校になった小学校をそのまま宿泊施設にした温泉施設です。写真のとおり、建物が学校!という感じですね。(^o^)
今回、私がこのやまびこ荘に来たのは、「日本秘湯に入る会」の総会場所だったからです。
総会では「レジオネラ問題を考える」という勉強会や会員の自己紹介などを行いました。
レジオネラ問題ではレジオネラ菌の恐ろしさについて学びました。現在の温泉施設ではどこでもレジオネラ菌の調査をしています。しかし、2001年9月11日に厚生労働省から通知された「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」以前はおろそかで、循環式の浴槽ではろ過器を交換しなかったり、消毒処理を怠ったり、挙句の果てには浴槽の清掃までもしていないというところもあったそうです。そのためにレジオネラ菌に感染してしまい、亡くなった方までいました。そういった問題を実例を挙げて、ゲストとして来て下さった麻布大学環境保健学部助教授である古畑勝則氏が説明してくださいました。古畑氏はレジオネラの研究に早くから取り組み、レジオネラ対策で活躍なさっている方です。この勉強会で古畑氏のレジオネラ菌に対する真摯な姿勢がうかがえました。いい勉強会になりました。
恐るべし、循環式風呂! そして、源泉掛け流し風呂のすばらしさを思い知らされました。
総会のあと、私はやまびこ荘の浴場へと向かいました。
浴場は男女別になっています。男女別に内風呂が2つだけのシンプルなものでした。木でできた浴槽と石でできた浴槽が1つずつありました。木でできた浴槽のほうが少し大きかったです。でも、木でできた浴槽でも5、6人が入ればいっぱいになってしまうほどの大きさしかありませんでした。
浴槽は小さいかもしれませんが、お湯は源泉掛け流し! いい感じです。お湯はちょっと濁っているような感じの色でした。お湯はぬるめだったので、ほかの会員の方と談笑しながら浸かることができました。
入浴のあとはみんなで飲み会ではしゃいでいました。楽しかったです。また、会員の皆さんにお会いすることができてうれしかったです。とても有意義な時間を過ごすことができました。
総会を企画していただいた日本秘湯に入る会の幹事の皆さんに感謝です!m(_ _)m