岩間温泉 岩間の湯

温泉名いわまおんせん
岩間温泉
施設名いわまのゆ
岩間の湯
所在地ほっかいどうかとうぐんかみしほろちょうみつまた
北海道河東郡上士幌町三股
場所概略帯広市街地より国道241号線を北上する。三股橋手前の林道を左に入る。あとは最初の分岐点を右へ行く。それからは道なりに行く。御殿大橋を渡りさらに行くと「岩間温泉」と書いてある巨木で行き止まりになるので、そこに駐車する。そこからは一度川を渡り、右岸を5分くらい上る。すると左側に一本橋があるので、それを渡るとある。途中、未舗装道あり。
駐車場林道行き止まりに駐車スペースがある。3、4台停められる。無料。
営業時間24時間 年中無休
料金\0
風呂数混浴露天風呂2
脱衣所男女共用1
泉質硫黄泉?
湯色白濁色
問合せ先01564-2-2111(上士幌町役場商工観光課観光係)
入湯日2002/9/3
感想すごく迷った。でもそのかいあって入浴することができてよかった。浴槽は上の段と下の段にある。しかし、下の段は熱すぎる。上の段の方がきれいで整備されている。湯温もいい。
評価5

 岩間温泉は、私が「一人旅 −北海道へ−」編で10番目に行った温泉です。そして、9番目に入った温泉です。
 岩間温泉は大雪山と糠平湖の間にあります。
 岩間温泉に行くには、帯広市より国道241号線を北上します。約34km北上すると国道273号線(糠平国道)との分岐点があるので、国道273号線に入ります。糠平温泉を通過し、さらに幌加温泉も通過します。すると三股橋という橋があります。その橋の手前に林道があるので、左に入ります。
 そこから先はダート道になります。基本的に道なりに行けばいいのですが、最初のY字路は右に行ってください。そこからは道なりに行くことになります。
 私はこのダート道もちろん初めて通ったのですが、なぜかわくわくしながら走っていました。それはやはり秘湯と言われている岩間温泉に行くことができるという喜びがあったからだと思います。
 ダートを進んでいる途中に大きな広場があったので、私はこの広場は岩間温泉の駐車スペースなのでは!?と思ってしまいました。
私が岩間温泉の駐車場だと思った場所。
奥に見える青い車が私の車です。
 その場所は二手に分かれている道の右側にありました。下り坂の先には広場がありました。白い車が停まっていたので、私は岩間温泉を訪れる人はここに駐車して歩いて行っているんだろうなと思いました。「大雪山国立公園」という看板もあったので、間違いない!と思いました。私はそこに駐車しました。
 車を降りてあたりを見回すと、雑草が生い茂った広場でした。二手に分かれていた左側の先には橋がかかっていました。その橋の左側のガードレールには「御殿大橋」と書いてありました。そして右側のガードレールには「音更川」と書いてありました。
 岩間温泉の浴槽は川を渡った先にある、とガイドブックに書いてあったので、私はこの音更川を渡った先にあるのかな、と思いました。そう思えば勇往邁進(ゆうおうまいしん)あるのみです! たとえ川がさえぎっていようが、そこに温泉があれば行くしかありません!! 広場の奥には音更川が流れていたので、その先にあるはずだ!と思い、私は川を横断しました。川はひざまでの深さだったので、半ズボンのまま川の中を進みました。そのときは夏だったのですが、さすがに北海道の川の水は冷たいっ!と思ってしまいました。川はひざまでの深さの浅瀬がちょっと続いていました。しかし、その先はエメラルドグリーンの色をしていました。この色があるということは・・・深いっ! これ以上は泳ぐことになりそうです。私はそう判断しました。水着もないし、ここは引き返すしかありません。また、あたりを見回しても温泉らしき場所もありません。
 そうすると、岩間温泉はどこにあるのだろう?と思い、私は途方に暮れていました。すると、白い車の持ち主らしき方が帰ってきました。その方はカメラを持っていました。これはチャンスだ! あの人に聞けばわかるかも!!と私は思いました。そして、私は岩間温泉がどこにあるのか聞いたところ、その人はこう答えました。「岩間温泉ならずっと先だよ。」
 えっ、まだまだ先なの?
 それじゃあ、私はここで何をしているのかな?なんて自問自答しながら、その人にお礼を言ったあと、私は本当の岩間温泉に向けて旅立ったのです。このとき感じたことは、北海道は奥が深い!
 このできごとは、「一人旅 −北海道へ−」編の旅行記録表にもちゃんと記録が残っています。ここで20分くらいあたりをうろうろしていたみたいですね。
 気を取り直して、再びダート道を進んでいきました。先ほど教えていただいた方の話では、「岩間温泉」と書いてある木がある、とのことだったので、その木を見るまでひたすらダート道を行きました。御殿大橋からはダート道も険しくなり、起伏が多くなっていました。
 そして、どれくらい進んだのでしょうか。ようやく木に赤い文字で「岩間温泉」と書いてある場所に到着しました。その場所は行き止まりでした。そして、3、4台停めることができる駐車スペースになっていました。
岩間温泉の駐車スペース。
右の車はもちろん私の車です。
 私が来たときには車がありませんでした。ここからは誰もいないので自分で探すしかありません。でも、行き止まりの先は川なので、この川を渡ればいいのかなと思い、再び川を進みました。今度は先ほどと違って、浅瀬の先には対岸がありました。その対岸には人が進んだような形跡もありました。対岸まで渡って歩くことになるのかなと思い、川を横断しました。対岸へ行くと、砂利の道になっていました。道の幅は先ほど車で行ったダート道よりも広い幅でした。こっちのほうがいい道だなあ、と思いました。
 砂利道は上り坂になっていましたが、そんなに急な勾配ではありませんでした。そして、5分くらい歩くと、左側に丸太の橋がかかっていました。
 この橋が岩間温泉への架け橋に違いないっ!と私は思いました。その橋の先にはもくもくと湯煙らしきものも出ていました。慎重に私はその丸太橋を渡りました。すると、やはり白いお湯に満たされた浴槽がありました。その周りは石で囲まれていました。近くには「岩間の湯」と書いてある看板がありました。ようやく岩間温泉に到着できました。
 浴槽には誰も入っていませんでした。貸切状態です。私は自然の中にぽつんとある露天風呂を貸切にできる喜びでいっぱいでした。
 脱衣所は大きな布で囲まれた簡易的なものがありました。でも、私は誰もいなかったので浴槽近くで服を脱いで入浴しました。苦労したあとの温泉は格別です! 白いお湯は硫化水素泉だからかな、なんて勝手に思いながらお湯を楽しみました。
 浴槽は5、6人が入ればいっぱいになる大きさでした。でも、ちょうどいい温度のお湯で、太陽の日差しを浴びながら入浴でき、とても気持ちよかったです。
 私が入浴中にくつろいで、ふと下を見るともうひとつ浴槽がありました。その浴槽は川のそばにありました。そちらのほうは透明なお湯でした。あれっ、あんなところにも浴槽がある、と私は思いました。色が違うのはなぜだろう、と思いつつも、自然と足はそちらのほうに歩み寄っていました。
 下のほうの浴槽はあまり整備されていないような感じでした。藻が浮いていました。こっちの浴槽は、気付く人が少ないのかなと思いながらも足を踏み入れたとたん、私は「あちぃ!」と叫んでしまいました。とても熱かったので、私はすぐに足を引っ込めてしまいました。なぜ透明なのか、そしてあまり整備されていない理由がわかりました。
 気を取り直して、再び上の白いお湯の浴槽に身を浸しました。こっちのほうは最高でした。いつまでも浸かっていたいくらいでした。長湯をして、ようやく私は岩間温泉をあとにしました。
 北海道の自然を満喫しながら入浴できてよかったです。
 このような無料の温泉施設がいつまでもあって欲しい、と思いました。

[追記]
 温泉仲間の五代さんからメッセージがありました。
 岩間温泉に行く途中で、熊が出る恐れがあるとのことです。行くときは充分気を付けてください、とのことです。


 お知らせしていただいた五代さんにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。(2013/6/16)

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