天人峡温泉 天人閣

温泉名てんにんきょうおんせん
天人峡温泉
施設名てんにんかく
天人閣
所在地ほっかいどうかみかわぐんひがしかわちょうゆこまんべつ
北海道上川郡東川町勇駒別
場所概略富良野市街地より国道237号線を北上する。旭岳方面へ向かって東へ行く。
駐車場専用駐車場あり。10台くらい停められる。屋上駐車場もある。無料。
営業時間10:00〜17:00
料金\700
風呂数混浴露天風呂1、男性用内風呂2、女性用露天風呂2、女性用内風呂2
脱衣所男女別各1
泉質ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)
湯色茶褐色
問合せ先0166-97-2111
入湯日2002/9/2
感想広い! 男性用内風呂(岩の湯)の41度C前後の浴槽はとにかく広い。また、浴場の片側は天然の岩で造られていてすばらしい。女性は湯浴み着を貸してくれる(外来者100円)。ただ、男性用浴場を通るため、不便。
評価5

 天人峡温泉は、私が「一人旅 −北海道へ−」編で6番目に行った温泉です。そして、6番目に入った温泉です。
 天人峡温泉は大雪山の南西にあります。
 天人峡温泉に行くには、富良野市街地から旭市へ向けて国道237号線を北上します。JR富良野線の北美瑛駅近くになると、「天人峡 旭岳温泉方面」という看板が出てくるので、その交差点を右折し、東に行きます。
 あとは看板どおりに天人峡方面に進んでください。途中で旭岳方面と天人峡方面の分岐点が出てきます。その分岐点をまっすぐ天人峡方面に進みます。旭岳温泉方面に行くよりも急な上り坂はありませんが、なだらかで長い上り坂が続きます。左側には忠別川が見えます。また、天気がいいと大雪山の山並みを見ることもできます。そんな道を約7.5kmまっすぐ進むと、天人峡温泉に着くことができます。
 天人峡温泉には宿が4軒あります。私はその中で有名な老舗(しにせ)の天人閣に行きました。
 天人閣は忠別川にかかる橋を渡ったすぐにあります。天人閣の玄関は上り坂になっていました。また、天人閣のうしろは崖になっていました。崖のそばに無理矢理造ったような感じでした。
 天人閣では、日帰り入浴者は玄関を通らずに、隣にあるお土産屋さんで入浴券を買って入浴する仕組みになっていました。私はそんなことは露知らずで玄関から堂々と入っていってしまいました。
 脱衣所は広々としていました。脱衣所にはいろいろと天人閣の温泉について記されたものがありました。それによると、天人閣の温泉は100%掛け流しで、飲泉もできるということでした。私は、温泉成分表があったのでそれを見てみました。泉質は「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」でした。長い! こんなに長い泉質はあまり見かけません。いろいろと成分が入っているんだなあと思いました。それだけに期待できそうです。さらに、飲泉もできるなんて、いろいろな成分が入っている温泉はどんな味がするのだろう、と期待が膨らみました。
 天人閣には男性用内風呂が2つと、混浴露天風呂があります。ほかにも、女性用内風呂や女性用露天風呂があるそうです。男性用内風呂は「岩風呂」と呼ばれています。この名の由来は、私は入浴してすぐわかりました。混浴露天風呂は「水車露天風呂」と呼ばれています。また、女性用内風呂は「見返りの岩」、女性用露天風呂は「見返りの岩露天風呂」と呼ばれています。岩が付く浴場が多くて、岩と関係がありそうな名前ですね。
 私は脱衣所を出て、男性用内風呂の岩風呂への扉を開けました。そして、まず私が思ったことは、広い! 男性用内風呂はものすごく広くて開放的でした。天井も10mくらいあるのでは、と思うくらい吹き抜けのような天井になっていました。さらに、左側には大きな岩が浴槽まで張り出していました。何だ、この岩は!? と思わずにはいられない大きさの岩でした。また、岩には苔が生えていました。まさに、自然の岩という感じでした。その岩の近くには看板がありました。それによると、この岩は天然の岩肌で、浴場の壁面になるように建物を設置したそうです。野趣たっぷりのすばらしいデザインですね。これでこの浴場が岩風呂と呼ばれているわけです。すばらしいと思いました。
 浴場や岩に感激したあと、私は浴槽の方を見ました。浴槽は楕円形の大きな浴槽と丸くて小さい浴槽がありました。そして一番奥には飲泉用の湯口がありました。
 私は大きな浴槽の方に入りました。大きな浴槽は熱めのお湯でした。天人閣では42度C前後のお湯と38度C前後のお湯があるそうです。そのうちの42度C前後のお湯がこの大きな浴槽に入っているみたいでした。お湯は茶褐色をしていました。しかし、湯口からは透明なお湯が流れていました。空気に触れると茶褐色になるみたいです。大きな浴槽は30人は入ることができるでしょうか。そんな大きさでした。お湯の中にはいろいろと沈殿物があるみたいで、微小な粒が見えました。さすが天然温泉です。いろいろと効能がありそうでした。
 私は今度は小さな浴槽に入りました。小さい方はちょっとぬるめの温度でした。こちらが38度C前後のお湯みたいです。長湯できる温度で、こちらもいいと思いました。
 そして、私は飲泉の方へと向かいました。飲泉は専用の管を源泉から持ってきているそうです。やはり湯口からは透明なお湯が流れていました。飲んでみると、苦くもなくしょっぱくもない味でした。ただ、体が温まるような感じがしたお湯でした。
 内風呂の浴槽に入ったあと、私は露天風呂の方に行きました。露天風呂は忠別川の流れを聞くことができる位置にありました。所々に岩が張り出していて、こちらも岩が関係していることをうかがわせる造りになっていました。この露天風呂は混浴ですが、女性の方が入りやすいように湯浴み着を貸してくれるそうです。カップルで来たら、この湯浴み着を着て楽しんでみてはいかがでしょうか。
 外気で冷やされてちょうどいい温度のお湯に入ることができました。よかったです。
 自然の岩を活かした造りがすばらしいなあと思って、私はあとにしました。

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