温泉名 | とよとみおんせん 豊富温泉 |
施設名 | ふれあいせんたー ふれあいセンター |
所在地 | ほっかいどうてしおぐんとよとみちょうとよとみおんせん 北海道天塩郡豊富町豊富温泉 |
場所概略 | 豊富市街地より道道84号線を南東に行く。しばらく行くと温泉街が左に見えるので入る。その奥を行ったところ。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。50台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 8:30〜21:00 |
料金 | \420 |
風呂数 | 男女別内風呂各2、男女別水風呂各1 |
脱衣所 | 男女別各2 |
泉質 | ナトリウム−塩化物泉(高張性弱アルカリ性低温泉) |
湯色 | 灰色 |
問合せ先 | 0162-82-1777 |
入湯日 | 2004/9/19 |
感想 | 浴場に入ると油の匂いがした。ナトリウム−塩化物泉なのに灰色をしているのが珍しい。浴場には内風呂1つしかないが広くて、源泉そのままのお湯が満たされていた。ナトリウムのほかにカルシウムが多いのか浴槽のふちには温泉成分の固形物が付いていた。掛け流しか。もう1つ浴場があるが、そちらは湯治のための浴場だった。黒い油みたいのを全身に塗って湯治している方がいた。アトピー性皮膚炎や水虫の方が訪れるらしい。 |
評価 | 5 |
豊富温泉は、私が「一人旅 −北海道へ2−」編で11番目に行った温泉です。そして、10番目に入った温泉です。
豊富温泉はサロベツ原野の東にあります。
豊富温泉に行くには、JR宗谷本線の豊富駅から道道84号線を南東に向かいます。約5km行くと看板が見えるので、看板どおりに左折します。左折して少し行くと左側に豊富温泉 ふれあいセンターが見えてきます。
ふれあいセンターは豊富温泉の共同浴場的な温泉施設です。地元の方々がよく集まる施設だそうです。
ふれあいセンターには一般用の浴場と湯治用の浴場とがあります。私は最初に一般用の浴場に行きました。
浴場内に足を踏み入れたとたん、アブラ臭がしました。この時点で、かなりのアブラの含有量だと思いました。期待大です。(^o^)
一般用の浴場には内風呂1つしかありませんでした。横に長い浴槽でした。15人くらい入るといっぱいになるほどの大きさでした。
お湯の色は灰色というか濁った黄色というか、そんな感じの色でした。ちょっと言葉では表現できない色でした。
源泉温度が低いため加温していると思います。
泉質はナトリウム−塩化物泉。なめるとちょっとしょっぱい。でも、一般用の浴槽は加水しているみたいなので、しょっぱい!というほどしょっぱくはありませんでした。ただ、ナトリウムイオンと塩化物イオンのほかに、カルシウムイオンも多そうな気がしました。浴槽のふちに固形物が付いていたのが気になりました。
私も以前はアトピー性皮膚炎を患っていたので、湯治の浴場にも向かいました。湯治用の浴場は一般用の浴場とは別の位置にあるため、服を着て移動する必要があります。
こちらも脱衣所にいる時点で、すでにアブラ臭がしました。いい感じです。
脱衣所から浴場に入ると、すごい光景を目の当たりにしてしまいました。黒い油のようなものを全身に塗っている方が何もせずに洗面所でただじっと座っていました。ただひたすらじっとしていました。しばらくすると、その人はお湯をかぶり全身に付けていた油を落としたあと浴槽内に身を沈めました。その間も何もしゃべらずに、ただじっと浴槽内に身を沈めていました。
かなり重度な皮膚炎の方でした。顔が赤ただれていて、アトピー性皮膚炎がひどかったころの私のような顔でした。
浴槽から上がったあと、また洗面所で黒い油の液体を全身に塗って、またじっと座りだしました。
黒い油のようなものがなんなのか気になりました。肌に膜を作って保護するための液体のような感じなのかな。
その光景を見て、以前の自分もこうだったんだなあと感慨にふけってしまいました。自分もアトピー性皮膚炎の治療に一生懸命だった時期は大変だったなあ、と回想してしまいました。
湯治用の浴場には内風呂1つと水風呂1つがありました。水風呂は油を落とすための上がり湯のような役割をしているものだと思われます。
内風呂のほうは源泉掛け流しです。お湯の表面には油膜のようなものが浮いていました。一般用の浴槽よりもアブラのにおいがしました。
源泉のお湯を堪能しようかな、と思っていたのですが、今では健康な皮膚である私がこんな場所にいては皮膚病の方々に失礼なのではないかと思い、すぐに湯治用の浴場を出ました。
湯治用のお湯は源泉掛け流し。一般用はろ過と加温、加水を行っているみたいです。お湯そのものを肌で感じたい方は湯治用の浴場に行ってもいいと思います。ただ、湯治している方のご迷惑にならないように配慮すべきだと思います。
アトピー性皮膚炎や水虫などにかかっている方にはお薦めです!