温泉名 | べんてんおんせん 弁天温泉 |
施設名 | べんてんおんせんりょかん 弁天温泉旅館 |
所在地 | とちぎけんなすぐんなすまちゆもと 栃木県那須郡那須町湯本157-1 |
場所概略 | 東北自動車道の那須ICより県道17号線(那須街道)を北上する。そのまま那須高原有料道路(普通車\360)に入り、Y字路を左に曲がる。しばらく上ると右側に看板が見えるので、そこを入るとある。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。5台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
料金 | \1,000 |
風呂数 | 混浴露天風呂2、混浴半露天風呂3、男女別内風呂各1 |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | 単純温泉(低張性中性高温泉) |
湯色 | 濁った緑色 |
問合せ先 | 0287-76-2211 |
入湯日 | 2003/1/12 |
感想 | 内風呂が広くて30人くらいは入れる。内風呂はちょっと熱い。露天風呂、半露天風呂は外に5つ並んでいて、どれも混浴。露天風呂2つは大きい浴槽で、両方とも20人くらいは入れる。半露天風呂はそれぞれ釜風呂、樽乃湯、そして夫婦かめの湯と呼ばれていた。釜風呂、樽乃湯は2人しか入れないような大きさで、カップルにはちょうどいいかも。夫婦かめの湯は、高低差の違う浴槽が2つあり、それぞれが1人しか入れないような大きさだった。名前のとおり夫婦で仲良く入れるような形状だった。露天風呂はどれも外の気温が低かったせいか、ぬるかった。また、マグネシウムやカリウムが多いせいか、単純温泉なのに、湯色は無色透明ではなく濁った緑色をしていた。私たちの車が雪にはまってしまったが、弁天温泉の方に助けてもらった。親切だった。 |
評価 | 5 |
弁天温泉は那須岳のふもと、那須高原にあります。
弁天温泉に行くには、東北自動車道の那須ICより県道17号線(那須街道)を北上します。約13km行くと那須高原有料道路の料金所に着くので、そこで料金を払い有料道路に入ります。料金は普通車だと360円かかります。そこから外回り(時計回り)に行きます。しばらく行くと国民休暇村が見えてきます。その国民休暇村の向かいに弁天温泉への入口があります。
弁天温泉付近は、他にも八幡温泉、朝日温泉などの温泉があり、那須温泉郷と呼ばれています。特に、那須温泉、大丸温泉、北温泉、弁天温泉、高雄温泉、三斗小屋温泉、そして板室温泉は那須七湯と呼ばれています。ICからも近く、人気がある温泉郷です。
私たちはスノーボードをしたあとに、この弁天温泉に行きました。
私たちが行ったとき、那須高原有料道路の車道部分には雪が積もっていなかったのですが、弁天温泉の入口の道には雪が積もっていました。弁天温泉を探していたのですが、弁天の「弁」が「辨」という字で書いてあったので、最初は弁天と読むことができませんでした。でも、よく見てみると「弁天」と読めなくはなかったので、ここが弁天温泉だと思い、入口へと向かいました。皆さんも弁天温泉に行くときには気をつけてください。
入口からは坂を下ることになります。弁天温泉への道は狭かったです。さらに雪が積もっていたので 車1台分しか通ることができない幅でした。その道を私の友人は慎重に運転してました。
弁天温泉旅館が見えてきて、もうすぐゴールだというところで私たちの乗った車が少しスリップしてしまいました。そんなに危ないスリップではなかったので運転を再開しようとしました。でも、うしろのタイヤが空転しているような音が・・・。(*_*) そのために車が前進できなくなっていました。「あっ、はまった!」と思いました。車外へ出てみると、やはりうしろの左タイヤがくぼみにはまっていました。私の友人の車は後輪駆動車でした。スタッドレスタイヤを装着していたので雪道は大丈夫だと思っていたのですが、1つの駆動輪がはまってしまうと四輪駆動車でない限り、その駆動輪を動かせるようにしないとどうしようもありません。何とか脱出しようと私たちは寒いなか車の外に出て、うしろの左タイヤのくぼみに雪を詰めたりしました。しかし、その努力もむなしくタイヤは空転しているだけでした。
タイヤと雪の間に座布団などを詰めたりしてタイヤを動かそうとしたり、いろいろと試したのですが、どれもだめでした。私たちに絶望感が支配し始めていました。そのとき、弁天温泉旅館のほうから従業員さんらしき人たちがやってきました。私たちの様子が気になっていたのでしょう。手助けにやってきてくれました。従業員さんたちはシャベルを持っていました。
従業員さんたちはショベルで雪をかき、その雪をタイヤとくぼみの間に入れてくれました。そして私たちは再び脱出への挑戦をしてみました。それでもだめでした。どうしていいかわからない私たちは呆然と立ち尽くすしかありませんでした。
すると従業員さんたちは「牽引するしかないか。」と言いました。さすが雪の中で暮らしているだけはあります。雪にはまったときの対処法をご存知でした。しばらくして従業員さんたちは牽引用のロープを持ってきてくれました。旅館の車と私の友人の車をロープでつなぎ、引っ張ってくれました。ようやく友人の車はくぼみから抜け出すことができました。私たちは従業員さんにお礼を言い、ようやく弁天温泉旅館に着くことができました。
弁天温泉の従業員さん、ありがとうございます。m(_ _)m
弁天温泉旅館は一軒宿の旅館でした。那須高原有料道路からも離れているので車の走行音の聞こえない閑静な場所にあります。
弁天温泉の名前ですが、弁天温泉の創設者小林佐吉翁が新天地を求めてこの地に来たとき、夢に出てきた弁財天様のお告げによって温泉を発見したことに由来するそうです。地名が温泉名になっていないのでユニークな名前の由来ですね。
私たちは旅館の中に入り、浴場へと向かいました。
浴場の脱衣所は男女別になっていました。また、内風呂も男女別でした。でも、露天風呂は混浴になっています。露天風呂に行くには男女別の内風呂から扉を開けて外に出ることになります。このあたりは女性でも入りやすいように配慮されていていいですね。
内風呂の浴場はとても広々としていました。天井が高かったので、より一層広く感じました。また、内風呂も広々としていました。30人くらいはいっぺんに入ることができる大きさでした。いい感じです。
内風呂の中に身を浸けると、ちょっと熱めでした。また、お湯は緑色にちょっと茶色味がかっているような色でした。泉質は単純温泉ですが、鉄分が多く含まれているみたいです。その証拠に内風呂の浴槽のふちはオレンジ色をしていました。ほかにもマグネシウムやカリウムが多いみたいで、とても単純泉とは思えないようなお湯の色でした。
私は内風呂をあとにして、露天風呂へと向かいました。露天風呂は前述のとおり内風呂にある扉を開けていくことになります。
扉を開けて外に出ると、そこは内風呂とは違った世界が現れました。内風呂の浴場は暗くて閉鎖的な雰囲気があったのですが、こちらは明るくて開放的な浴場でした。何よりも雪の白さが私に明るさを示してくれました。雪景色で入る露天風呂はおつなものだなあと思いました。
露天風呂にはいろいろな種類の露天風呂がありました。まず、私が入ったのは一番大きな露天風呂でした。この露天風呂は円形をしていました。また、中央部付近には大きな傘のような屋根がありました。
浴槽の中に入ると、ちょうどいい温度のお湯でした。内風呂のお湯は熱めだったのですが、露天風呂は外にあるためか冷やされてちょうどいい温度のお湯になっているのかな、と思いました。
次に、私は同じような浴槽で中央部付近にカエルの石像がある露天風呂に入りました。こちらは先ほどの露天風呂よりはちょっと小さめでした。なぜカエル!?と思いましたが、あまり深く考えずに中に入ることにしました。こちらも先ほどの浴槽と同じで、ちょうどいい温度のお湯でした。
この他にも弁天温泉には夫婦やカップルで仲良く楽しむことができる半露天風呂があります。それは「釜風呂」、「樽乃湯」、そして「夫婦かめの湯」です。これらは3つ並んでいました。どれも小さな萱葺(かやぶ)き屋根の建物の中に浴槽がありました。
私はそれぞれの浴槽に入りました。それぞれの浴槽に特徴があり、おもしろかったです。カップルで入るには素敵な場所だと思います。
まず私が入ったのは、釜風呂です。この釜風呂はその名のとおり大きな釜の形をした浴槽でした。浴槽の大きさは3人入ればいっぱいになってしまう大きさでした。私が入ろうとしたときには誰も入っていなかったので、私は一人で入ることにしました。釜風呂にはお湯があふれていました。そのあふれているお湯の中に身を沈めると、さらにお湯が釜の浴槽の外へと流されていきました。う〜ん、贅沢ぅ、と思いました。
釜風呂
次に、私は樽乃湯に入りました。この樽乃湯は大きい樽が浴槽になっていました。浴槽の大きさは3人入ればいっぱいになってしまう大きさでした。こちらも釜風呂と同様に誰も入っていなかったので、私は一人で樽乃湯を堪能することができました。
樽乃湯
最後に、私は夫婦かめの湯に入りました。この夫婦かめの湯は釜風呂、そして樽乃湯と違って浴槽が2つ並んでいました。どちらも1人しか入ることができない大きさでした。五右衛門風呂のような浴槽でした。浴槽は高低差がありました。二人で入ってどちらかが見下ろしながら入ることができるので、普段の上下関係を垣間見ることができそうな場所でした。
夫婦かめの湯
どれもぬるめのお湯で、夫婦やカップルで楽しむ浴槽だなあと思いました。一人で楽しむものではないなあと思いました。(*_*) ちょっと骨身にしみた浴槽体験でした。
友人たちが待っていたのであまり長湯はできないと思い、私はいつもよりは早めに浴場をあとにしました。