温泉名 | いかほおんせん 伊香保温泉 |
施設名 | きしごんりょかん 岸権旅館 |
所在地 | ぐんまけんしぶかわしいかほまちいかほこう 群馬県渋川市伊香保町伊香保甲48 |
場所概略 | 関越自動車道の渋川伊香保ICより国道17号線、県道35号線、そして県道33号線を西へ行く。伊香保温泉街を通り抜けたすぐの上り坂に看板があるので、その通りに上るとある。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。10台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 宿泊者は24時間。日帰り入浴不可。 |
料金 | 宿泊者は\0 |
風呂数 | 混浴サウナ2、男女別半露天風呂各2、男女別内風呂各2、男女別サウナ各2、貸切半露天風呂2、貸切内風呂2、足湯1 |
脱衣所 | 男女共用4、男女別各3 |
泉質 | カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性温泉) |
湯色 | 茶褐色 |
問合せ先 | 0279-72-3105 |
入湯日 | 2017/1/28 |
感想 | 伊香保の老舗旅館。人気がある施設に思えた。本館には又左衛門の湯、浴室棟には六左衛門の湯、浮雲、そして不如帰、離れには権左衛門の湯、金湯、そして香湯の浴場がある。施設外には誰でも無料で入ることができる足湯の辰の湯がある。自分たちは貸切風呂の浮雲を利用した。高い場所から伊香保温泉街を見下ろすことができ、景色が良かった。お湯は鉄の味がした。源泉掛け流しをうたっているが、お湯は加温している。加水なし、加温あり、循環・ろ過なし、入浴剤なし、そして消毒処理なしの掛け流し。源泉温度41.6度C。pH値6.3。 |
評価 | 5 |
伊香保温泉 岸権旅館は1576年(天正4年)に創業した老舗旅館です。
ホームページでは「本館、離れ、浴室棟、足湯と合わせて13ヶ所のお風呂は全て源泉100%かけ流し」をうたっています。ただ、加温はしているとのことです。
13箇所もお風呂があるとのことなので、表にまとめてみました。
岸権旅館浴場一覧表 浴場名 場所 風呂形態 風呂数 脱衣所 時間 備考 またざえもんのゆ
又左衛門の湯本館 男女別 男女別内風呂各1
男女別サウナ各1男女別各1 14:00〜10:00 大浴場。 ろくざえもんのゆ
六左衛門の湯浴室棟 男女別 男女別半露天風呂各1
男女別内風呂各1
男女別サウナ各1男女別各1 14:00〜10:00 3階が男性浴場、4階が女性浴場。 うきぐも
浮雲浴室棟 貸切 貸切内風呂1
混浴サウナ1男女共用1 14:00〜23:00 5階にある。要事前予約。45分3,500円。 ほととぎす
不如帰浴室棟 貸切 貸切内風呂1
混浴サウナ1男女共用1 14:00〜23:00 5階にある。要事前予約。45分3,500円。 ごんざえもんのゆ
権左衛門の湯離れ 男女別 男女別半露天風呂各1 男女別各1 15:00〜23:00
6:00〜10:00翌日に男女が入れ替わる。 きんとう
金湯離れ 貸切 貸切半露天風呂1 男女共用1 15:00〜22:00 当日受付のみ。45分1,000円。 こうとう
香湯離れ 貸切 貸切半露天風呂1 男女共用1 15:00〜22:00 当日受付のみ。45分1,000円。 たつのゆ
辰の湯館外 足湯 足湯1 なし 8:00〜19:00 無料。
サウナを除いて男女別々に浴槽の数を数えると確かに13箇所になります。しかし、「権左衛門の湯」の奥にある浴場は、後述しますが樽の浴槽が1つ多いので、浴場の数は正確には全部で14箇所になるのでしょうか。ちょっと気になりました。
日帰り入浴はできないので、岸権旅館の温泉に入りたいのであれば宿泊するしかありません。というわけで、私たちは宿泊することにしました。
石段街からの入口になります。入口前には誰でも無料で入ることができる足湯の「辰の湯」があります。8:00〜19:00まで利用することができます。
入口の柱には、左側に「浴蘭楼 岸権旅館」、右側に「上州伊香保温泉湯元」と書いてありました。正式名称は「浴蘭楼 岸権旅館」みたいです。
岸権旅館の外観です。客室は7階まであります。
15時にチェックインしようとすると、玄関口で集合写真を撮っている団体さんがいました。人気がある旅館みたいです。私たちがチェックインしてからもどんどん人が入ってきました。さすが老舗旅館という感じです。
私たちが宿泊した部屋です。10帖の和室部屋になります。
部屋からの景色です。7階の部屋だったので、景色は抜群です!
岸権旅館は、大きく本館、浴室棟、そして離れの3つの建物に分けることができます。本館と浴室棟は中でつながっていますが、離れは本館と浴室棟とは離れた場所にあります。
さっそく本館にある「又左衛門の湯」に行きました。又左衛門の湯は本館の1階にあります。14:00〜翌10:00まで利用することができます。
大浴場の又左衛門の湯の浴槽です。伊香保温泉の黄金の湯が投入されていました。
お湯は鉄の味がしました。
次は、離れにある「権左衛門の湯」に行くことにしました。離れに行くには本館からいったん外に出る必要があります。
離れに行くための本館の入口です。ロビー階(B1階)にあります。ちなみに、ロビー階と1階は違います。
離れの入口です。岸権旅館宿泊者専用になっています。
離れの中は浴場のほかに休憩所がありました。
浴場の入口です。この時点では男性用が手前、女性用が奥になっていました。昼夜は15:00〜23:00まで利用することができます。
中は混んでいたので、写真を撮ることはできませんでした。
離れから再び本館に戻って、次は浴室棟にある「六左衛門の湯」に行くことにしました。
浴室棟は5階建ての建物です。本館と隣接していますが、それぞれの1階でしかつながっていません。そのため、同じ3階に行くにしても、いったん1階まで下りてから上がる必要があります。
浴室棟の3階にある六左衛門の湯の男性用浴場の入口です。14:00〜翌10:00まで利用することができます。
六左衛門の湯には男女別で半露天風呂1つと内風呂1つ、そしてサウナ1つがありました。
内風呂は枕のようなものがあり、そこに頭を乗せて、景色を見ながら入浴することができます。これは心地よかったです。
夕食です。「岸権四季膳」と呼ばれているそうです。ちょうどいい量でした。
夕食後は事前に予約していた貸切風呂「浮雲」に行きました。浴室棟の5階にあります。
左の扉が「浮雲」、右の扉が「不如帰(ほととぎす)」です。両浴場とも14:00〜23:00まで利用することができます。
浮雲の浴場内の様子です。
浮雲の陶器風呂です。2人入ればいっぱいになってしまうほどの大きさでした。夜景がきれいでした。
次の日、男女が入れ替わるということで、再び離れの権左衛門の湯に行きました。朝は6:00〜10:00まで利用することができます。
この日は手前が女性用、奥が男性用になっていました。私は奥の浴場に行きました。
権左衛門の湯の奥のほうにある浴場内の様子です。総ヒノキ造りの半露天風呂です。
奥の浴場は手前の浴場よりも樽の浴槽が1つ多かったです。
写真の一番左にある浴槽が半露天風呂になります。一番右にある樽は掛け湯用の湯溜めになります。それらの間にあるのが1人用の樽の浴槽になります。この樽の浴槽は手前の浴場にはありませんでした。そのため、奥の浴場のほうが浴槽が1つ多いことになります。
伊香保温泉の老舗旅館だけあって、すばらしいサービスでした。お湯は、加温はしていますがどれも掛け流しなのもいいですね。伊香保温泉全体で5,000L/分の湧出量はだてではないですね。
すてきな宿に泊まることができてよかったです。