温泉名 | もとゆおんせん 元湯温泉 |
施設名 | おおいでかん 大出館 |
所在地 | とちぎけんなすしおばらしゆもとしおばら 栃木県那須塩原市湯本塩原102 |
場所概略 | 東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を西へ行く。元湯方面へ。分かれ道で、秘湯の宿 元泉館とは逆の方向へ行く。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。5台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 10:00〜14:00 |
料金 | \600 |
風呂数 | 混浴露天風呂1、女性専用露天風呂1、混浴内風呂4、女性専用内風呂1、貸切内風呂1 |
脱衣所 | 男女共用1、男女別各1 |
泉質 | 含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)? |
湯色 | 灰色、白濁色、緑がかった白色 |
問合せ先 | 0287-32-2438 |
入湯日 | 2001/7/9 |
感想 | 「墨の湯」、「御所の湯」、「五色の湯」と分かれている。墨の湯は色が黒くて珍しい。湯の華も黒かった。他の内風呂や露天風呂も色が微妙に違っていて不思議な気分。 |
評価 | 5 |
元湯温泉 大出館は、私が「一人旅 −北へ−」編で70番目に行った温泉です。そして、57番目に入った温泉です。
元湯温泉は栃木県の塩原町にあります。
元湯温泉に行くには、東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を北西に、道なりに行けば着くことができます。
元湯温泉近くの温泉地は、塩原温泉郷と呼ばれています。塩原温泉郷とは、愛宕山(あたごやま)温泉、大網温泉、福渡温泉、塩釜温泉、畑下(はたおり)温泉、塩の湯温泉、門前温泉、古町温泉、中塩原温泉、上塩原温泉、甘湯温泉、元湯温泉、そして新湯温泉の13箇所の温泉地を総称した名称です。その中で元湯温泉は、塩原温泉郷発祥の地ともいわれていて、最も奥に位置しています。
国道400号を北西方面に向かっていくと、まず「大網温泉」という看板が見えてきます。このあたりから塩原温泉郷に入ります。国道400号線沿いには温泉街らしく、宿などの建物が並んでいます。しかし、その温泉街を通り抜けてください。西那須野塩原ICより約23.5kmで、元湯方面の看板が出てきます。そこを左折してください。あとは山道を行けば元湯温泉に着くことができます。
元湯温泉には3つの宿があります。「秘湯の宿 元泉館」、「ゑびすや」、そして「大出館」です。私は秘湯の宿 元泉館、そして隣りのゑびすやに行き、最後に大出館に向かいました。
大出館は秘湯の宿 元泉館、そしてゑびすやよりも高い場所にあります。
大出館は8種類のお風呂を持っているのが自慢だそうで、私はその全てに入ろうという意気込みで旅館に乗り込みました。
混浴浴場は3つあり、それぞれ「墨の湯」、「御所の湯」、そして「五色の湯」というのれんがかかっていました。女性専用の浴場もあります。
その浴場の中にお風呂は8種類あり、8種類のお風呂にもちゃんと名前があります。いろいろと探索してみると面白かったです。特に私が面白いと思ったのが、「墨の湯」浴場にある「墨の湯」というお風呂です。これは私だけでなく、誰もが面白いと思うお風呂です。なっ、何とお湯の色が名前の通り墨のように黒いのです! これは全国的にも貴重な源泉だとか。入る前はお湯の色が灰色なのですが、足を入れると下から黒い湯の華がもあもあ〜と沸いてきます。そして体まで沈めると、体一面が黒いお湯で囲まれたような感じで、あたりが黒くなっていきます。漆黒の闇の中に体が沈んでいき、このままでは心までもが黒く染められてしまう、・・・わけはありません。これは冗談ですが、お湯の中で体を動かして見ると黒い湯の華がいろいろと動き出して、面白いです。白いタオルを入れてみると、タオルまで黒くなっていきます。タオルを黒くしたくないのであれば、タオルは持ち込まないほうがいいです。
墨の湯の隣りには「鹿の湯」があります。こちらは硫黄泉です。色は墨の湯とは違って、硫黄泉らしい白濁色をしています。2つを見比べると、明らかに色が違っていてそのコントラストが何ともいえません。
この墨の湯と鹿の湯は混浴ですが、午後8時から9時までは女性専用になります。女性の方は日帰りでは時間帯が合いませんが、宿泊したときは入ってみてください。お薦めです。
墨の湯の浴場を出たあと、私は御所の湯に行きました。ここには「平家隠れの湯」と「御所の湯」がありました。両方とも混浴内風呂です。泉質は硫黄泉です。お湯の色は白濁色ですが、ここのお湯の色は日によって変化するそうです。今度行くときは何色なんだろう、という期待感が持てますね。
さらに、奥には混浴露天風呂があります。「岩の湯」です。岩の湯では大出館が高台に位置しているので、眺望がすばらしく、いい眺めで入浴することができました。
「五色の湯」には「藤の湯」という貸切内風呂があります。私は入れませんでした。しかし、いろいろとお風呂があり、1軒の宿ではしご、という感覚がして、とてもよかったです。
他にも女性専用の内風呂「高雄の湯」や女性専用露天風呂「子宝の湯」などがあり、女性でも楽しめる場所です。お風呂の数も多く、本当に行ってよかったです。そして、また行ってみたいと思いました。
手前:平家隠れの湯、奥:御所の湯