大洗温泉 太古の化石海水 潮騒の湯

温泉名おおあらいおんせん
大洗温泉
施設名たいこのかせきかいすい しおさいのゆ
太古の化石海水 潮騒の湯
所在地いばらきけんひがしいばらきぐんおおあらいまちおおぬきちょう
茨城県東茨城郡大洗町大貫町256-25
場所概略東水戸自動車道の水戸大洗ICより国道51号線を大洗港方面へ向かう。県道2号線と交わる立体交差点をすぐに左に曲がり行くとある。
駐車場専用駐車場あり。70台くらい停められる。無料。
営業時間10:00〜21:30 年中無休
料金平日 \1,000、土休日 \1,300、ゴールデンウィーク・夏季・年末年始 \1,500
風呂数露天風呂2、露天水風呂1、露天打たせ湯1、内風呂2、サウナ1(全て各男女別)
脱衣所男女別各1
泉質ナトリウム−塩化物泉
湯色無色透明
問合せ先029-267-0316
入湯日2002/8/31
感想フェリー出発まで時間が余ったので、入った。露天風呂が「鳥海山 噴火岩の湯」、「海岩石の湯」、そして露天水風呂とあり、いい。露天風呂はそれぞれ温度が違っていて、「鳥海山 噴火岩の湯」はちょうどいい温度、「海岩石の湯」はぬるめ、そして露天水風呂は文字通り冷たい。また、内風呂も熱いのとちょうどいいのがあり、温度を変えることによって客を飽きさせない心がけがいい。サウナもある。
評価5

 大洗温泉は、私が「一人旅 −北海道へ−」編で1番目に行った温泉です。そして、1番目に入った温泉です。
 大洗温泉に行くには、東水戸自動車道の水戸大洗ICより国道51号を東へ行きます。看板で大洗方面と書いてあるのでそちらに向かってください。国道51号線を進んでいくと、県道2号線と交わる立体信号交差点(夏海IC入口交差点)が出てきます。その立体交差点を左へ出てください。国道51号線を降りるような形になります。すると潮騒の湯の看板があるので、それに従えば「大洗温泉 太古の化石海水 潮騒の湯」に到着することができます。
 当初、この大洗温泉には「一人旅 −北海道へ−」編で入る予定はなかったのですが、北海道へ向かうフェリーの出発まで時間があったので、近くの温泉に入ろうと思い入ることにしました。
 太古の化石海水 潮騒の湯は海に面した温泉施設です。いいロケーションだと思います。入口には、足に付いた砂を洗うためのプールがありました。幼児が入るためのビニール製の小さなプールが足洗い場になっていました。さすが海に近いだけあるなあと思いました。そして、ビニール製のプールを足洗い場にするところはいいアイデアだと思いました。
 中に入ると、食堂がどーんとありました。う〜ん、大きい食堂だなあと思いました。そして、窓が広い! 壁のほとんどが窓で構成されていました。そこからは穏やかな海が見渡せました。この海を見せたいために窓の面積を広く取っているようでした。すばらしい演出だなあと思いました。
 私は食堂を通り抜け、浴場の方へと向かいました。脱衣所には潮騒の湯の成分についての表記がありました。それによると、潮騒の湯の成分は7種類あり、重炭酸ソーダ水素イオンメタケイ酸沃素(ヨウ素)イオン臭素イオン溶存物質がその成分にあたるそうです。でも、主成分はやはり食塩! 海に近いので妥当ですね。その食塩を主成分として、上記の7つの成分が合わさっている温泉といったところでしょうか。
 ほかにも脱衣所には化石海水についても書いてありました。この温泉施設の名前にもなっている化石海水とは、太古の地殻変動などで閉じ込められている古い海水のことだそうです。そのため、非火山性地帯でも温泉が出てくるそうです。その化石海水とはどんなものだろうと、わくわくしながら浴場へと向かいました。
 浴場内へ入ろうとすると、入口の上に次のような言葉が書いてありました。

潮騒の湯は太古の海からの贈り物

 化石海水が入っていることを主張しているようでした。中に入ると、まず内風呂が2つとサウナがありました。内風呂はジャグジーのものとそうでないものがそれぞれありました。ジャグジーの方はちょうどいい温度のお湯でした。一度に10人くらい入ることができる大きさでした。もうひとつのほうはちょっと熱めでした。こちらも一度に10人くらい入ることができる大きさでした。お湯だけを楽しみたいという人にはいいと思います。内風呂はどこにでもある温泉施設と変わりませんでした。
 しかし、露天風呂は違っていました。露天風呂は広い!!露天風呂には、「鳥海山 噴火岩の湯」、「海岩石の湯」と名づけられた2つの露天風呂と水風呂がありました。鳥海山 噴火岩の湯 噴火岩の湯のほうはちょうどいい温度のお湯でした。この露天風呂に50人は入れるそうです。ちなみに、鳥海山というのは秋田県と山形県の県境にそびえ立つ山です。標高は2,236mです。その秀麗な姿から、出羽富士、秋田富士とも呼ばれています。
 秋田富士と呼ばれていますが、頂上は山形県にあります。また、山の面積も山形県の方が多くを占めていて、「山形富士」の方が妥当では?と思ったのは私だけでしょうか。
 鳥海山は日本海の海岸から垂直にそびえるように立ち上がり、海岸線から16kmの地点に頂点がある山です。そのため山道が険しく、冬季には通行止めになってしまいます。この鳥海山の噴火岩を使用しているからこの露天風呂の名前が付いたみたいです。
 海岩石の湯の湯の方は、ちょっとぬるめでした。海岩石の湯は大洗の岩を集めて造られた露天風呂だそうです。どちらの露天風呂も海を見ることができる! 私がこれから行く北海道が見えるかも、と北海道への熱い想いをはせながら、露天風呂を満喫してしまいました。といっても見えるわけありませんね。ちょっと詩人になってしまいました。
 露天水風呂の方は露天風呂よりも奥の方にあり、海を見渡すことができませんが、一番源泉の成分が濃いような感じがしました。
 お風呂からあがったあとは体に塩分がまとわりついている感覚を得ることができました。さすが化石海水だなあと思いました(意味不明)。

 そして、私は北海道へ旅立つ・・・。

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