友よ

友よ
 僕は今 君の土くれの前にいる

友よ
 なぜ途中で航海をあきらめたのか
 なぜ自ら舵取りを投げ出したのか

友よ
 答えを教えてくれ

でも君はもう答えてくれない

友よ
 できることならもっと会いたかった
 できることならもっと話したかった

でも君はもういない

友よ
 僕は今 君の土くれの前にいる

友よ
 僕は誓う
 君の土くれの前で誓う

最期まであきらめず生き抜くことを
最期までこの人生を生き抜くことを

だから友よ
 僕に力を貸してほしい
 僕を護っていてほしい

友よ
 僕は今 君の土くれの前にいる
[解説]
 今回は哀しい詩になってしまいました。今回の詩は夭逝(ようせい、若くして亡くなること)した私の友人に捧げる詩です。「一人旅 −九州へ−」編で九州に行ったときに、私はこの友人の墓参りに行きました。そして、実際にこの友人のお墓の前で思ったことを詩にしてみました。(2003/9/6)

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