2009年11月に09/10 SCOOTER SCT Black Pump 150モデルを神田神保町にある「SNOWBOARD SHOP JUICE」店で購入し、それ以来ホットワックスに目覚めました。
そんな私のホットワックスの見聞をここで書きつづりたいと思います。
ホットワックス初心者の私がインターネットや人から聞いて得た知識をここで公開したいと思います。
なお、私のやり方が絶対!というわけではありません。他にもいろいろなやり方があると思います。また、私自身が間違ったやり方をしているかもしれません。そのときは教えてください。
私なりのやり方なので、私情や他人の受け売りが多数入っています。それに関していろいろ意見はあると思いますが、あくまでも参考意見として受け止めてください。
価格やURLなどは2010年1月現在のものです。価格は税込み価格となっています。価格変更やリンク切れなどがございましたら、教えてください。
最低限必要な道具
- 作業台(作業場所)
- アイロン
- ベースワックス
- 滑走ワックス
- スクレイパー
- ブラシ
あると便利なもの
- クリーニングワックス
- チューニングシート
- ワクシングペーパー
- スクレイパーシャープナー
- 霧吹き
- 馬毛ブラシ
- 掃除道具
- フィニッシュシート
私が使用している道具
以下、私が使用した道具についてそれぞれ説明したいと思います。
作業台(作業場所)
専用の作業台は、はっきりいって高いです!
ガリウムワックス
クロススタンドGa \9,975
http://www.galliumwax.co.jp/lineup.html
SWIX
らくらくテーブル \12,810
http://www.swix.co.jp/swix/tune_up/table/table.htm
私は作業台に多くのお金を投資するほどお金持ちではありません。(T_T) また、保管場所にも困ります。
なので、自分なりに考えて以下のものを使用あるいは購入して作業台にしました。
雑誌
土台にするために使用します。
週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンなどを重ねて土台にします。ガムテープを巻いてページがめくれないようにしておきます。6冊あればベストです。ノーズ側、テール側、そして中間部に2冊ずつ重ねて置きます。4冊の場合はノーズ側とテール側に置きます。雑誌ごとに微妙に厚さが違うので、同じ厚さになるようにマジックで配置場所を書いておくと、あとあとわかりやすいです。
友人からのもらい物。\0
滑り止め用のゴムマット
ワクシングするときの滑り止めとして使用します。雑誌の間や上に設置します。
キャンドゥで30×200cmの巻物状のものがあったので購入しました。雑誌より少し大きめに切ります。雑誌6冊に対しては6枚、雑誌4冊に対しては4枚あれば充分です。
100円ショップで購入。\105
レジャーシート
床に敷いてワックスの削りかすを受け止めるために使用します。チューニングシートの代用になります。
新聞紙でも代用できますが、手や服などが汚れるし再利用できないのでお薦めできません。
100円ショップで購入。\105
ここで注目してほしいのが、代用できるものは100円ショップで購入する!ということです。100円ショップはかなり活用できます。皆さんもぜひ活用してください。
結局、作業台にかかった費用は210円でした。約10,000円が210円で代用できるというのはかなりお得ですね!
上記のものを使用して完成したのが以下の写真です。
1. 作業場所を選びます。 2. レジャーシートを敷きます。 3. レジャーシートの上に雑誌を乗せます。 4. 雑誌と雑誌の間にゴムマットをはさみます。 5. 雑誌の上にゴムマットを敷きます。 6. ボードを乗せて、作業台の完成です。
一番下にレジャーシートを敷き、チューニングシート代わりにします。その上に雑誌をそれぞれの位置に配置します。その雑誌の間にゴムマットを敷きます。そして、雑誌の上にゴムマットを敷きます。最後に、ボードをソール側を上にして置きます。
これで完成!
アイロン
アイロンは家庭用のものでも代用はできるのですが、専用のものがお薦めです。さらに、温度表示付きのものがお薦めです。最近の専用アイロンはほとんどが温度表示付きなので、あまり悩む必要はないです。
専用アイロンを持っていない人はボックスセットがお薦めです。個別で買うよりも安いし、ボックス付きなので片付けるのに便利だからです。
以下にボックスセットで売られている商品をメーカー別に紹介します。
SWIX
ワクシングセット \10,500
http://www.swix.co.jp/swix/tune_up/iron/iron.htm
マツモトワックス
ホットワックス入門BOXセット \10,500
http://www.matsumotowax.com/setitem/view/1208
ガリウムワックス
トライアルワクシングセット \12,600
http://www.galliumwax.co.jp/lineup.html
HOLMENKOL(ホルメンコール)
ワクシングセット \12,600
http://www.holmenkol.org/
TOKO
ワクシングキット \12,600
http://www.tokowax.co.jp/index/index/category/set
いずれもボックス付きです。
ガリウムワックスは少し高いのですが、他より多くのものが入っているのでお得感はあります。逆に、HOLMENKOLとTOKOは、SWIXやマツモトワックスと内容量はあまり変わらないのに値段が高いので、お得感は薄いです。
私が選んだのはSWIXのワクシングセット。なぜならば、ファイバーレーンプロSが入っているから!
ファイバーレーンプロSとは、いわゆるワクシングペーパー。JUICEの店長が他社よりも優れていると言っていたので、その言葉を信じて購入を検討していました。すると、SWIXのボックスセットに同梱されているということがわかったので、アイロンもワクシングペーパーも買えるということで、SWIXのボックスセットを選びました。
SWIX
ワクシングセット \10,500
http://www.swix.co.jp/swix/tune_up/iron/iron.htm
SWIX ワクシングセットのボックスです。 中にはこれだけ入っています。
左上から右へ ボックス、リムーバー、ベースワックス、スクレイパー、取扱説明書
左下から右へ アイロン、ナイロンブラシ、ワクシングペーパー
クリーニングワックス
クリーニングワックスとは、滑走後のソールの汚れ落とし、およびベースワックスを塗る前の下地作りとして使用するワックスのことです。
クリーニングワックスは、ベースワックスとほぼ同じ成分のワックスです。つまり、100%に近い量のパラフィン(石油精製のロウ)を原材料にしているワックスです。ベースワックスと違うのは、滑走用としての試験研究をしていないこと、そしてソールの保護およびクリーニング用としていいものが添加物に入っているということだそうです。
ベースワックスとほぼ同じ成分なので、クリーニングワックスがない場合はベースワックスを使用してクリーニングしても問題ありません。ただ、クリーニングワックスのほうがベースワックスよりも安いので、経済的に考えるとクリーニングするときはクリーニングワックスを使用したほうがいいです。
自分は、以前はクリーニング時でもオールラウンドのベースワックスを使用していたのですが、ベースワックスの減りが早いことと経済性を考慮して、現在はクリーニング時はクリーニングワックスを使用しています。
私が買ったのは以下のクリーニングワックスです。買ったのはもちろんJUICEです。
自分が使用している感じでは、ベースワックスよりも柔らかいワックスという印象でした。
クリーニングワックス \?
ベースワックス
ベースワックスとは、ソールの保護と滑走ワックスのつなぎが目的のワックスです。
ベースワックスは、100%に近い量のパラフィン(石油精製のロウ)を原材料にしているワックスです。パラフィン(paraffin)は、化学的には「炭化水素化合物」と呼ばれています。「炭化水素」を英語に訳すと「ハイドロカーボン(hydrocarbons)」となります。この言葉が示すとおり、水素(hydrogen)と炭素(carbon)でできている化合物だということがわかります。
では、なぜこのパラフィンがワックスとして使用されているのでしょうか。それにはまず、スノーボードのソールの材質について説明しなければいけません。
スノーボードのソールはポリエチレン(polyethylene、PE)でできています。スーパーやコンビニなどでもらえるポリ袋もポリエチレンです。
このポリエチレンですが、耐衝撃性、耐寒性、そして耐水性に優れています。静電気を帯びやすいのですが、電気を通さない絶縁性も有しています。ソールにはもってこいの材質ですね。でも、それ以上にもっとすばらしい点があるのです。
ポリエチレンは、エチレンが重合した構造を持つ、最も単純な構造の高分子です。ここで、エチレンとは、2個の水素原子と1個の炭素原子で構成されている高分子のことです。また、高分子とは、多数の原子が共有結合してできる巨大分子のことです。つまり、ポリエチレンは水素と炭素が結合した、たくさんの分子で構成されている物質なのです。
ここで思い出してほしいのが、ワックスの原材料であるパラフィンも水素と炭素で構成されているということです。同じ水素と炭素で構成されているということは、お互いが結合しやすい性質にあります。この性質を親和性があるといいます。
パラフィンとポリエチレンに親和性があり、結合しやすい。だから、パラフィンがワックスとして使用されて、ポリエチレンがソールとして使用されているんですね。v(^o^)v
ベースワックスはそんなパラフィンがほぼ100%入っているワックスです。ポリエチレンとの親和性を利用して、ソールにがっちりと結合します。そして、ソールを保護することができます。
ベースワックスだけでもそれなりに滑ることはできます。しかし、さらに滑走性をよくするワックスとして出てくるのが、滑走ワックスです。
滑走ワックスには滑りをよくするためにフッ素などの添加物が入っています。これをベースワックスの上から塗ることで、滑るソールにすることができます。
ところで、今さっき「ベースワックスの上から塗る」と書きましたね。ここで、ベースワックスを塗らないでそのまま滑走ワックスを塗ってもいいのでは?と思うかもしれません。もしそうした場合、滑走ワックスはすぐにはがれてしまいます。なぜならば、フッ素などの添加物はソールに定着しない物質だからです。ポリエチレンとは親和性がない物質なのです。
ベースワックスを塗っていない状態で滑走ワックスがはがれてしまうと、ソールがむき出しになってしまいますね。これではソールを保護することができません。また、滑走性も悪くなってしまいます。そのためにまずベースワックスを塗り、その上から滑走ワックスを塗る必要があるのです。きれいにお化粧するにはベースとなるファンデーションが重要なのと一緒ですね。(^o^)
最初に「ベースワックスとは、ソールの保護と滑走ワックスのつなぎが目的のワックス」といったのは、上記のような理由が起因しているのです。
ベースワックスは、高温用、そして低温用などという感じで温度帯によって分けられています。たとえば、ガリウムワックス社では、高温用、中温用、低温用、そして超低温用という感じで、温度帯を4つに分割しています。そして、その違いを色で分けています。ピンク、バイオレット、ブルー、そしてグリーンという感じです。
ガリウムワックス社では、高温用から低温用へ、その色ごとに2〜5回のベースワックスをかけることを薦めています。つまり、合計で6〜15回のベースワックスをする必要があるということです。
ガリウムワックス
http://www.galliumwax.co.jp/tuneup_alpin.html
ここで、なぜ高温用や低温用などに分かれているのかというと、ワックスの硬さによってパラフィンの粒子の大きさが違うからです。
一般的に、高温用は粒子が大きくて柔らかいワックスで、低温用は粒子が小さくて硬いワックスになっています。同じゴムボールでも、ドッジボールのボールと野球のボールでは、大きいドッジボールの方が柔らかいですよね。それと一緒です。(^^;
また、なぜ高温用から低温用へ、温度帯ごとに何回もベースワックスをかけなければいけないのでしょうか。それにはソールの状態を知る必要があります。
ソールには目に見えない無数の穴が開いています。ワックスを塗らないで滑ると、この穴が抵抗となってしまうため滑走性が阻害されてしまいます。これがワックスを塗らないと滑らなくなってしまう原因です。その穴にワックスを入れることによってソールを平滑にして抵抗をなくすことで、スノーボードが滑るようになるのです。
この穴ですが、加熱すると膨張して拡がります。逆に、冷却すると収縮して狭まります。暑いときは毛穴が開いて、寒いときは毛穴が閉じるのと同じような感じですね。
この目に見えない穴にワックスを入れるためにワックスを液状化し、またその穴を拡げてワックスが入るようにするためにアイロンでソールを加熱するのです。そうやってワックスをソールに入れることで、ソールを平滑にして抵抗をなくし、滑りをよくするのがワックスの役目です。
また、ソールが雪面に触れることによって冷却されるため、穴が収縮して狭まります。すると、穴の中に入っていたワックスが押し出されるような感じになります。そうやってワックスが抜けてしまうのです。ワックスが完全に抜けてしまうと滑らなくなってしまうので、またワックスを塗る必要があるのです。
ワックスの粒子を先ほど出てきたゴムボールに見立てて考えていきます。穴にドッジボールのボールを入れていきます。その穴がドッジボールのボール10個でいっぱいになってしまうほどの穴だと仮定します。1回目で2個入れました。まだ穴は開いた状態ですね(図-1参照)。2回目でもう2個、そして3回目・・・、と入れていき、5回目で合計10個入れてようやく穴がいっぱいになりました(図-2参照)。
図-1 図-2 図-3 図-4
でも、これでいっぱいになったかというと、まだボールとボールの間には隙間がありますね。ここで、今度は野球のボールが登場です。ドッジボールのボールよりも小さい野球のボールは、ドッジボールのボールが作った隙間に入ることができます。これも5回やると隙間は小さくなります。先ほどよりはボールが動かない状態になるので、安定感が増します(図-3参照)。
今度は逆に、先に野球のボールを穴に入れていくことにします。すると、野球のボールは穴の下のほうにたまってしまいますね。そこにドッジボールのボールを入れると、野球のボールが下にたまった分だけドッジボールのボールを入れることができなくなってしまいます。穴いっぱいになって余ってしまったボールは無駄になってしまいますね。また、ドッジボールのボールとボールの間には隙間ができてしまい、ボールが動きやすい状態になります(図-4参照)。
これと同じことがベースワックスの作業です。ボールを穴に入れる回数がベースワックスをかける回数、ボールの大きさがパラフィンの粒子の大きさと置き換えればわかりやすいと思います。また、ボールが動きやすい状態というのは、結合がゆるくて穴からパラフィンの粒子が抜けやすいという状態を示しています。
つまり、1回のワックスがけではソールの穴にパラフィンの粒子を充分に埋めることができないので、2〜5回やった方がいいとメーカーは推薦しているのです。また、高温用の大きい粒子のワックスからホットワックスをしないといけないのは、穴の隙間に効率よくワックスを埋めるためなのです。
これらの作業を温度帯の違うワックスごとに2〜5回行います。このように、ベースワックスがけはかなり大変な作業だということがわかります。
でも、私のスノーボードはJUICEでしっかりVサーモしてもらったので、ベースワックスがソールの奥の奥まで浸透しています。そのため、ベースワックスを何度も塗る必要はありません。ベースワックスを1回だけやればいいとのことです。Vサーモすごいぜ!
Vサーモとは、Vacuum Thermostatのことです。Vacuumとは真空、Thermostatとは温度調節器のことです。日本語に訳せば「真空温度調節器」になります。その名のとおり、装置の中を真空状態にして温度調節をすることができる装置です。
装置の仕組みとしては、まず、ソールに塗ったベースワックスが液体になるまでタンク内を暖めます(加温)。そして、装置内の空気を抜き真空状態にします(減圧)。真空状態にすることにより、ソールの目に見えない無数の穴の中にある空気まで抜くことができます。最後に、装置内に空気を戻します(加圧)。このとき、ソールの目に見えない無数の穴の中にまでワックスが浸透していきます。すると、ソールの奥の奥までワックスが浸透することができるというわけです。
真空状態にすることによって穴の中の空気を抜いて、代わりにワックスを浸透させるという、アイロンでのホットワックスではできない作業をやれるところが、このVサーモのすごいところです!
ちなみに、ホットワックスを20回やってもVサーモ1回にすら勝てないほど、Vサーモでやるとソールの奥の奥までワックスが浸透するそうです。
ただ、Vサーモで使われているベースワックスは通常のよりも柔らかいワックスを使用しているそうです。なぜならば、硬いワックスが溶ける温度までVサーモの温度を上げるとボードが壊れるからです。そのため、1回だけ低温用のベースワックスを塗ったほうが、Vサーモで入れたベースワックスが出て行くのを抑えることができるそうです。
そこで、私が買ったのは以下のベースワックスです。
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
業務用 低温用ベースワックス \1,575
これは普通の店では売っていません。JUICEのコネによってJUICEのみしか売っていないものだそうです。だから「業務用」って書いてあるんですね。JUICEによると、ベースとなっているのは以下のワックスだそうです。
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
RENEW PURPLE \2,940/100g
http://www.dominator-japan.com/renew.html
これまたJUICE店長のお薦め品! というか、どのワックスを買っていいかわからなかったので、とりあえずこれにしたという感じです。(^^;
滑走ワックス
滑走ワックスとは、滑走性を上げるためのワックスです。滑走性を上げるため、フッ素などが入っています。また、グラファイト入りのワックスもあります。
グラファイト(graphite)というのは、カーボンのことです。炭素からなる元素鉱物です。日本語では「石墨」や「黒鉛」などと呼ばれています。鉛筆の芯にも使われている素材です。
スノーボードを雪面に滑らせると、ソールと雪面の間に静電気が発生します。その静電気は雪の中にあるゴミやほこりを吸い取って、ソールに吸着しようとします。すると、ゴミやほこりは抵抗になってしまうため滑走性を阻害してしまいます。また、静電気自体も滑走性を阻害してしまいます。グラファイトは静電気を帯電しない物質ですので、静電気の発生を抑える効果があります。また、発生した静電気を放電する効果もあります。
ただ、色が黒いので、グラファイトワックスを塗るとソールが黒くなってしまいます。黒いソールならいいのですが、それ以外の色だと汚れたように見えてしまうのが難点です。
あと、グラファイトシンタードソールは滑っているとソールからグラファイトが抜けてしまうから、ワックスもグラファイト入りのワックスを使って抜けたグラファイトを補充したほうがいい、とよく言われます。でも、そんなことはないらしいです。そんなことがあるなら、グラファイトシンタードソールのスノーボードはすぐにダメになってしまいますよね。
滑走ワックスはベースワックスと同じメーカーにしたほうがいいと思います。そこで、私が買ったのは以下の滑走ワックスです。
DOMINATOR WAX
オールラウンド全雪温対応業務用フッ素含有滑走ワックス \3,990/600g
これは普通の店では売っていません。JUICEのコネによってJUICEのみしか売っていないものだそうです。だから「業務用」って書いてあるんですね。
JUICEによると、DOMINATOR ZOOM(全雪温対応 ハイドロカーボンホットワックス)をベースに、フッ素量を増やしたものだそうです。
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
ZOOM \2,940/100g
http://www.dominator-japan.com/zoom.html
この業務用ワックスはオールラウンドなので、これ1つでどこでもOK!だそうです。しかも、600gの大容量! これはかなりのお買い得商品です。というわけで、これまた店長のお薦めにより買いました。
ワクシングペーパー
ワックスがけするときにアイロンとソールの間に挟んで使用します。
キッチンペーパーなどで代用するのは避けてください。
SWIXのがお薦めだそうです。私にとってはあると便利なものではなく最低限必要な道具として考えています。それくらい必要なものです。
私が購入したボックスセットに入っていたファイバーレーンプロSはファイバーレーンプロの小さいバージョンです。
SWIX
ファイバーレーンプロ \1,470
http://www.swix.co.jp/swix/tune_up/fiberlene/fiberlene.htm
スクレイパー
スクレイパーはワックスをはがすために使用します。
左:BURTON SNOWBOARDS
右上:マツモトワックス
右下:SWIX
はっきりいってプラスチック製であれば何でもいいです。メタル製だとソールまで削ってしまうのでお薦めできません。
四角形よりも三角形の方が使いやすいと言われていますが、個人差があるのでなんともいえません。
私が現在持っているスクレイパーは以下のとおりです。
BURTON SNOWBOARDS(バートンスノーボード)
Tri-Scraper \945
https://www.burton.com/jp/ja?regionSelector=true
友人にスクレイパーは三角形のやつがいい!と言われたので、実際に買ったものです。片面3面使用できるという点ではいいのですが、持ちにくいという欠点が浮き彫りになりました。
マツモトワックス
スクレーパー \1,050
http://www.matsumotowax.com/waxingtools/view/1219
昔から使っている四角形のスクレイパーです。これくらいの大きさがちょうどいいのかもしれません。
私が一番愛用しているスクレイパーです。
SWIX
PR06-SC スクレーパー
http://swix.co.jp/catalog/c02/
ボックスセットの中に入っていたスクレイパーです。まだ未使用です。
スクレイパーシャープナー
スクレイパーを使用していると、だんだんとスクレイパーの角が丸まったり、削れたりしてしまいます。そのため、スクレイパーを削って、角を立たせないといけません。そのときに使用するのが、スクレイパーシャープナーです。
これも専用のものがありますが、専用のスクレイパーシャープナーは、はっきりいって高い!
SWIX
スクレーパーシャープナー \2,520
http://swix.co.jp/catalog/c02/
ガリウムワックス
スクレーパーシャープナー \3,150
http://www.galliumwax.co.jp/lineup.html
HOLMENKOL(ホルメンコール)
スクレイパーシャープナー \3,150
http://www.holmenkol.org/
BRIKO
ミニシャープナー \3,780
https://www.onyone.co.jp/briko/
TOKO
スクレイパーシャープナー \6,090
http://www.tokowax.co.jp/index/index/category/brush
どれも結構な値段するので、私は紙やすりで代用しました。もちろん、100円ショップで購入しました。(^o^)
上写真の左から粗目、中目、細目の順です。
CC-120、CC-180、CC-320になります。
私が買った紙やすりは3種類の目の粗さがありました。紙やすりの裏には、CC-120、CC-180、そしてCC-320と書いてありました。この数字は「番手」と呼ばれる数字で、目の細かさを表す数字です。具体的には「1平方センチメートル当たりの粒子数」を表しています。つまり、この数字が小さいほうが粒子が少ないため目が粗く、大きいほうが粒子が多いため目が細かいことになります。
ちなみに、CCというのは炭化ケイ素(Silicon Carbide)のことを表しています。
その中で特にどれがいいというわけではないのですが、中目(CC-180)が一番使いやすいですね。
また、添え木として「クリアークラフトケース No.199」も、同じく100円ショップで買いました。これはスクレイパーを垂直に立たせるための添え木代わりとして使用します。本来なら物を整頓するためのケースなのですが、私はスクレイパーの添え木として使用しました。
100円ショップをうまく活用するには、別の用途のものをうまく利用するといった頭の柔軟性も必要なんですね(自分で言うな!)。
やり方としては次のとおりです。紙やすりを下に敷き、その上に添え木になるものを置きます。そこにスクレイパーを当てて、立たせます(右写真参照)。
そして、片手に添え木になるものをしっかりと上から押さえつけます。もう片方の手でスクレイパーを持ち、前後に動かします。ある程度削れたな、と思ったらOKです。
100円ショップで購入。\210
霧吹き
ブラッシングの前に、ソール全体に水を噴霧するために使います。
霧吹きは特にこだわらなくていいです。なので、私は100円ショップで購入しました。(^^;
ストラクチャーの中に残っている細かなワックスをきれいに取り除くことができたり、また静電気を抑えることができるなどの効果があります。
DOMINATOR WAXのホームページでは「ウェットブラッシングの効果」と題して、きれいな水ををまんべんなくスプレーしてからブラッシングすると、滑走速度が上がるという効果が実証されていると書いてあります。
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
http://www.dominator-japan.com/index.html
私は実際に霧吹きを使用したあとブラッシングしたのですが、すごくいいです! 水玉に白いワックスのカスが付いて、白いビーズのようできれいでした。霧吹きは100円ショップで売っているし、上記のような長所があるのでお薦めです。
100円ショップで購入。\105
ブラシ
ブラシはソールの細かい溝(ストラクチャーなど)に残っているワックスを取り除くために使用するものです。
ブラシは用途別に分類すると以下のとおりになるそうです。
ワクシング前の汚れ取りやケバ取りをするために用いるブラシ
スクレイプ後の細かい溝に残っているワックスを取り除くために用いるブラシ
- スチールブラシ
- ブロンズブラシ
静電気が発生しないため、最後の仕上げに用いるブラシ
- ブラス(真鍮)ブラシ
- ボアブラシ
- ナイロンブラシ
手順としては、ワクシング前にスチールブラシかブロンズブラシでソールの汚れやケバを取り除き、ワックス→スクレイプのあとにブラスブラシ、ボアブラシ、あるいはナイロンブラシで細かい溝に残っているワックスを取り除いたあと、馬毛ブラシで仕上げる、という感じになります。
- 馬毛ブラシ
スクレイプ後の処理として、ボアブラシ→ナイロンブラシと2回ブラッシングする人もいます。
毛の硬さとしては
スチール>ブロンズ>ブラス>ボア>ナイロン>馬毛
だそうです。
上記のブラシを全部買う必要があるのかというと、全部はいらないです。一番必要なブラシはブラスブラシかボアブラシかナイロンブラシ。スクレイプ後の細かい溝に残っているワックスを取り除かないとソールにワックスが残ってしまうからです。このうちの1つがあれば大丈夫です。ボアブラシとナイロンブラシで2回ブラッシングする人もいると書きましたが、そこまでする必要はないそうです。
次に必要なのが馬毛ブラシ。「終わりよければすべてよし」ということわざがあるように、最後の仕上げは大事です。(^o^)
スチールブラシとブロンズブラシは、使いたい人は使えばいいんじゃない、という感じらしいです。(^^;
結論としては、スクレイプ後の細かい溝に残っているワックスを取り除くためのブラシと最後の仕上げをするためのブラシの2種類が必要だということになります。
では、ブラスブラシかボアブラシかナイロンブラシの中ではどれが一番いいのかというと、どれも大して差はないそうです。基本的に硬いブラシ(ブラスブラシ)は力を入れずに作業することができるのですが、入れすぎてしまうとソールを痛めてしまいます。逆に、柔らかいブラシ(ナイロンブラシ)はある程度の力を入れて作業する必要があります。ソールには優しいブラシかもしれませんが、優しいからといって何回も往復したり、力を入れすぎるとソールを痛めてしまいます。じゃあ、中間的な存在のボアブラシがいいのでは?と思う人もいることでしょう。
結局どれも一長一短なので、個人の好みで選ぶのがいいと思います。
ちなみに、少し前まではナイロンブラシが主流でしたが、現在はボアブラシが主流になっています。ガリウムワックス社の宣伝効果によるものが大きいですね。ちなみに、ボア(boar)というのは「イノシシ」という意味です。イノシシの毛を使っているんですね。
ガリウムワックス
ボアブラシ ケース付 \3,990
http://www.galliumwax.co.jp/lineup.html
(↑蛇足ですが、ここでは"BOA"と表記されていますが、スペル間違えています。正しくは"BOAR"。)
私は、SWIXのボックスセットに入っているナイロンブラシは小さくてあまり使い物にならなかったので、別途購入しました。
買ったのは、以下のブラシです。
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
ブラス&ホースヘアーコンビブラシ \5,460
http://www.dominator-japan.com/accessories.html
これはブラス(真鍮)の外側に馬毛が生えているブラシです。
これまたJUICEの店長のお薦めです(他人の受け売りばっか!)。ミニブラシや安物のブラシではすぐにダメになるのであまりよくないとのこと。ブラシは2種類が必要と先ほど述べましたが、2つが一緒になったもので充分!とのことでした。しかも、このブラシは静電気防止加工もされているのですばらしい!とのことでした。
2つのブラシを別々に買うよりも安く済むという点でも経済的ですね。
掃除道具
ほうきとちりとりのセットです。ワックスの削りカスを取るために使用します。
これも100円ショップで買いました。まあ、ワックス後の掃除道具という感じですね。掃除機でも問題ないのですが、簡単に手で持ち運べて楽に掃除できるという点で重宝しています。
以前は俗に言う「コロコロ」を使っていたのですが、粘着シートをはがしたり、なくなったら新しいものを買ったりするのが面倒になったので、今はこれを使っています。
100円ショップで購入。\105
上記道具を使用して、ホットワックスに挑みました。
その手順は「ホットワックスの手順」に記したいと思います。
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