川原毛地獄 川原毛大湯滝

温泉名かわらげじごく
川原毛地獄
施設名かわらげおおゆたき
川原毛大湯滝
所在地あきたけんゆざわしたかまつ
秋田県湯沢市高松
場所概略東北自動車道の一関ICより国道342号線を西へ行く。栗駒観光道路を経由して国道398号線へと行き、県道51号線を経由して川原毛地獄へ向かう。そこからは徒歩で約30分。川原毛地獄へ向かわずに県道51号線を西へ行き、三途川渓谷方面からだと広い駐車場に停められる。この場合は徒歩で約10分。
駐車場専用駐車場あり。30台くらい停められる。もしくは路肩へ停められる。路肩は5台くらい。無料。
営業時間24時間 年中無休
料金\0
風呂数混浴露天風呂2
脱衣所男女共用1
泉質酸性泉
湯色無色透明
問合せ先0183-73-2111
入湯日2001/6/30
感想滝が温泉になっている珍しいところ。ものすごくダイナミック! ものすごい音を立ててお湯が落ちてくる様子はみているだけでも圧倒される。2つの滝があり、右側はちょうどよく、左側はちょっとぬるめだった。
評価5

 川原毛地獄は、私が「一人旅 −北へ−」編で17番目に行った温泉です。そして、14番目に入った温泉です。
 川原毛地獄は、秋田県にありますが、山形県、宮城県の県境付近にあります。鷹の湯温泉と直線距離は近いのですが、道のりだと山伏岳を越えるためにカーブばかりの山道を行かなければならない場所にあります。
 川原毛大湯滝へ行くには、川原毛地獄方面から下りていく方法と、三途川渓谷から上っていく方法があります。川原毛大湯滝に近いのは三途川渓谷から上っていく方法ですが、川原毛地獄方面から川原毛地獄を見に行てから行くことをお薦めします。この川原毛地獄は、青森県の恐山、富山県の立山とならんで日本三大霊山の一つになっています。
 川原毛地獄は、草木が一本も生えていない本当に地獄のような場所です。灰色の山肌があらわにもさらけ出されています。しかも、かなり広いです。いたるところから突然蒸気が吹き出て、あたりに硫黄の匂いを撒き散らしています。特に黄色く変色しているところがあり、そこには自然の息吹を見ようと人が集まっていました。
 川原毛大湯滝へ行くには、川原毛地獄の遊歩道を下りていきます。ずっと下りていくのですが、道が舗装されてなく凹凸があるので、全部下りると結構疲れます。地獄から離れると駐車場に着くことができます。この駐車場は三途川渓谷から上ってきたときに着く駐車場です。その駐車場を横断し、さらに下ると川原毛地蔵菩薩が建っています。地獄に仏がいるのは、地獄の様子を仏が見守っているからでしょうか。地獄をじっと見つめているような感じでした。その菩薩に手を合わせ、さらに進みます。看板のとおりに行くと、狭い山道を下りるような道が続きます。その道を下りたところに、高さ約20mの滝が水しぶきを豪快に上げています。川原毛大湯滝に到着です。
 川原毛大湯滝は左右に別れながら、2つの滝を形成しています。その滝つぼにはちょうどいい大きさの浴槽?があります。滝は間近で見るとその滝の水量の多さがわかります。しかも、流れ落ちる水がすでにお湯になっています。これこそ自然の脅威です。豪快に流れ落ちるお湯に私は抗うことができるのでしょうか? 滝の下では家族連れの人たちが浴槽から上がろうとしていました。みんな水着姿で、特に子供たちははしゃいでいました。こんな大きな滝を目の前にして怖じ気づいている私の表情とは裏腹に子供たちの表情が実に明るかったのには勇気づけられました。しばらく見ていると、その家族のお父さんらしき人が私に「入れば。」と言ってきました。私がまだ人がいるからちょっと恥ずかしい、とためらったところ、脱衣所を教えてくれました。脱衣所は、滝とはちょっと離れた場所にありました。脱衣所は男女共用ですが、2つの部屋に分かれていて、青いのれんと赤いのれんがかかっていました。青が男性で、赤が女性なのかな。私はとりあえず青いのれんをくぐりました。
 服を脱いだ私は、とりあえず脱衣所から近い左側の浴槽に行ってみることにしました。浴槽まで行くには川の中を歩いて行きます。川の水に足を入れたところ、ぬるかったです。この時点でもうぬるいお湯になっているということは、滝つぼの下はどのくらいなんだろうと期待が膨らみます。そして、いざ滝つぼの浴槽に入りました。入るときは大きな岩があり、それがよくすべるので注意が必要です。私はものの見事に滑って、そのまま滝つぼの中へ・・・。起き上がろうとしたら、豪快な音を立てながら落ちてくるお湯の餌食になってしまいました。飲み込まれてしまいました。(*_*) 私の頭をお湯が容赦なく直撃してきます。お湯はそれほど熱くなく、むしろちょっとぬるいくらいでした。浴槽はちょうどいい深さでした。滝の湯を全身に浴びることができてうれしかったです。お湯は口に含めると、ちょっと酸味がある味がしました。
 次は、右側の滝つぼのほうに行ってみました。右側の浴槽は左側よりも深かったです。右側の滝はそのまま一直線に落下しているからでしょう。お尻を浮かせながら入るとちょうどいいです。お湯の温度はちょうどいい温度でした。2つ入ったあとは交互に入っていましたが、やはり右側の滝のほうがいい温度だったので、長く入っていました。落ちてくるお湯は豪快ですが、気持ちよかったです。結局、私は川原毛大湯滝に抗うことができず、ものの見事にKnock Out! 参りました。m(_ _)m
 滝がそのまま温泉になっている珍しい場所です。女性の方は水着を持ってきてでも、入ることをお薦めします。見ていてもダイナミック! 入ればもっとダイナミック!! そんな気持ちになれる場所です。こんな自然をごみで汚さないようにごみは持ち帰りたいですね。こんな無料の温泉施設がいつまでもあって欲しい、と思いました。

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