温川温泉 温川山荘

温泉名ぬるかわおんせん
温川温泉
施設名ぬるかわさんそう
温川山荘
所在地あおもりけんひらかわしきりあけあざつねかわもり
青森県平川市切明字津根川森1-32
場所概略東北自動車道の碇ヶ関ICより国道4号線を北上し、国道102号線に入る。国道102号線を東へ行き、温川温泉バス停のすぐそば。
駐車場専用駐車場あり。20台くらい停められる。混んでいれば「国道102号やすらぎの駐車帯」に駐車できる。30台くらい。どちらも無料。
営業時間10:00〜16:00
料金\500
風呂数混浴露天風呂1、混浴半露天風呂1、男女別内風呂各1
脱衣所男女別各2
泉質ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物泉
湯色薄い緑色
問合せ先0172-55-2314
入湯日2001/7/4
感想露天風呂は広くてよかった。藤吉の湯と呼ばれている。2つあるが下にある小さい半露天風呂は上の大きい露天風呂から流れたお湯だった。内風呂は木でできていて、香りがよかった。
評価5

 温川(ぬるかわ)温泉は、私が「一人旅 −北へ−」編で38番目に行った温泉です。そして、31番目に入った温泉です。
 温川温泉は十和田湖の北西に位置しています。十和田国立公園内にあります。
 温川温泉に行くには、東北自動車道の碇ヶ関ICより国道7号線を北上します。それから国道454号線へと入ります。国道454号線をひたすら東へ行くと、国道102号線にぶつかるので、その交差点を右折します。あとはひたすらまっすぐ行ってください。左側に写真のような水色の看板が出てきます。温川温泉の温川山荘に到着です。目立つ看板なのですぐわかると思います。
 温川山荘は山奥にひっそりとたたずむ温泉施設です。温川山荘の周りにはブナやカエデなどが生い茂り、原生林を形成しています。私が行ったときは夏だったので、木々には緑色の葉が生い茂っていましたが、これが秋になると紅色や黄色に染まり、紅葉がみごとだそうです。また、のんびりするには最適です。時間を忘れてくつろいだり、何かに没頭したりすることができます。事実、文豪吉川英治は1930年(昭和5年)に10日以上滞在し、長編『宮本武蔵』を執筆したと言われています。温川山荘の近くには全国に4つしかないうちの1つ、吉川英治の文学碑が建立されています。他の文学碑は、呉の音戸の瀬戸、四国の鳴門市、岩手の宮古市にあります。
 温川山荘へは、車で直接進入することはできません。徒歩でつり橋を渡る必要があります。つり橋を渡っているときに川のせせらぎが聞こえてくるのですが、そのせせらぎと虫の鳴き声しか聞こえてこないくらい静かな場所です。こんな静かな場所で露天風呂に入ってくつろげると思うと、わくわくしてきました。
藤助の湯っこ
 つり橋を渡るとすぐに温川山荘がありました。受付で料金を払い露天風呂へと向かいました。露天風呂は男女混浴です。大きめの露天風呂が1つと、その下に小さめの屋根付き半露天風呂が1つあります。脱衣所は男女別です。大きめの露天風呂は「藤助の湯っこ」と呼ばれています。藤助というのは平賀町の平六に実在していた人物です。平賀町の平六というのは温川温泉の西にあります。その北山藤助さんは温川山荘から200m離れた場所に、川の石を積み重ねて露天風呂を作りました。藤助さんは1921年(大正10年)、82歳で他界しましたが、露天風呂に入りながら、ヤマメや山菜などを採って自給自足の生活をしていたそうです。今では藤助さんの作った露天風呂はなくなってしまいました。しかし、温川山荘の従業員がその露天風呂を復活させようと言うことになり、1993年に手作りで藤助の湯っこを完成させたそうです。そんな話が看板に記されていました。こんな由来を聞くと、この露天風呂に対するありがたみが増えていきます。
 私が入ったときは誰も来ませんでした。またもや貸し切り状態です。藤助の湯っこのお湯は薄い緑色で、澄んだいい色をしていました。ちょっと熱めでした。下の方の半露天風呂のお湯は藤助の湯っこから流れ落ちていました。こちらは温めでした。長湯するにはいいですね。静かな場所でゆっくりくつろぐことができました。
 ちなみに、この露天風呂は20時から22時までは女性専用になります。女性はこの時間帯に入ってみては?
 露天風呂から上がったら、今度は内風呂です。内風呂は男女別にあります。内風呂は木でできていました。青森ヒバで造られているそうです。木のかぐわしい香りが漂っていました。う〜ん、いい香り! 思わず鼻の穴を大きくして、その香りを堪能してしまいました。内風呂に入ると、やっぱり熱めでした。温川温泉というのは名ばかりのような気がしたのは私だけでしょうか。でも、やっぱりのんびり過ごしてしまいました。静かな場所だからこそ、のんびりしてしまうのでしょうか。これが人間の本能なのかもしれません。
 露天風呂、内風呂とものんびりすることができました。温川山荘は、時間を忘れて過ごすにはもってこいの場所です。皆さんもぜひ一度来てみてはいかがでしょうか。
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