温泉名 | にゅうとうおんせんきょう つるのゆおんせん 乳頭温泉郷 鶴の湯温泉 |
施設名 | つるのゆおんせん 鶴の湯温泉 |
所在地 | あきたけんせんぼくしたざわこたざわあざせんだつこくゆうりん 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林50 |
場所概略 | 東北自動車道の盛岡ICより国道47号線を西へ行き、国道341号線を経由して、田沢湖方面へと北上する。乳頭温泉郷の看板に従い進む。「ようこそ乳頭温泉郷へ」という大きい看板が見えたら、すぐ左に鶴の湯温泉入口というバス停があるので、そのバス停の先の道を左に入り、山道を行く。途中、未舗装道あり。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。70台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
料金 | \400 |
風呂数 | 混浴露天風呂1、混浴内風呂1、混浴打たせ湯1、男女別内風呂各3、女性専用露天風呂2 |
脱衣所 | 男女共用2、男女別各2、女性専用2 |
泉質 | 白湯:含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)、黒湯:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉、中の湯:含重曹−食塩硫化水素泉、滝の湯:含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉、酸性泉ほか |
湯色 | 白濁色 |
問合せ先 | 0187-46-2139 |
入湯日 | 2001/7/1 |
感想 | それぞれの湯がみんな違った源泉を持つぜいたくなところ。黒湯は熱く、白湯はちょうどよい。打たせ湯はかなり熱い。露天風呂は下から泡が出ている。すばらしい。 |
評価 | 5 |
乳頭温泉郷 鶴の湯温泉は、私が「一人旅 −北へ−」編で21番目に行った温泉です。そして、15番目に入った温泉です。
鶴の湯温泉は乳頭温泉郷にあります。乳頭温泉郷の詳しいことについてはこちらをご覧下さい。
乳頭温泉郷に行くには、乳頭温泉郷という看板に従えば着くことができます。国道341号線を北上し、国道からそれた道を入って直進すると、「ようこそ乳頭温泉郷へ」という大きい茶色の看板が上に見えます。それが見えれば乳頭温泉郷に入ったことになります。
しかし、その看板が見えたからといって安心してはいけません。看板があるからといって上に目を向けたままだと、鶴の湯温泉への道は遠ざかってしまいます。看板のすぐ下にある「鶴の湯温泉入口」というバス停を見逃してしまうからです。バス停は看板の下の左側にあります。そのバス停の先に左へ入る道があるので、そこを左折してください。その道を入らないことには、車で鶴の湯温泉に行くことはできません。
左折して山道を入っていくと、途中から未舗装道になります。それでも上り坂とカーブを上ってください。すると、鶴の湯温泉に着くことができます。
鶴の湯温泉は、周りを林に囲まれた静かなたたずまいの宿です。鶴の湯温泉は、昔は「田沢の湯」と呼ばれていましたが、傷ついた鶴が病を癒しているのを見つけた猟師が「鶴の湯」と名付け、現在に至っているそうです。乳頭温泉郷の中では一番歴史が古く、萱葺(かやぶ)き屋根の宿で、いかにもという感じです。秘湯好きの人たちの心をくすぐりそうな、都会の喧騒を払拭させてくれる建物と風景です。時間が過去へ瞬間移動したかのような気分になります。
受付で料金を払い、小さな橋を渡りお風呂がある方に行きました。お風呂は内風呂と露天風呂とが離れています。内風呂は、これまた古そうな黒ずんだ建物の中に男女別の浴槽がそれぞれ2つずつあります。浴槽はそれぞれ白湯、黒湯と呼ばれていて、泉質と効用が違います。
私はまず、白湯から入ってみました。白湯は別名「美人の湯」、「冷えの湯」と呼ばれていて、泉質は含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物炭酸水素泉(硫化水素型)です。湯の色はその名のとおり白色で、高血圧症、皮膚病、リウマチ、糖尿病、凍瘡瘍などによく効くそうです。
実際に入ってみると、ちょうどいい温度でした。浴槽は小さめなのであまり一度にたくさん入れません。長湯したい人にはいいかもしれません。
次に、黒湯に入りました。黒湯は別名「子宝の湯」、「温(ぬく)たまりの湯」と呼ばれていて、泉質はナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)です。不妊症、神経痛などによく効くそうです。また、この黒湯は普段は青みがかった色をしているのですが、天気が悪いと黒色に、天気がいいと白色になるそうです。湯の色で天気が占えるお風呂みたいです。私が行ったときは雨が降っていました。湯の色は黒かったかな〜。よく憶えてません。(*_*)
黒湯は白湯よりも一回り大きな浴槽でした。湯温はちょっと熱めでした。さすがにのんびりはできなかったです。
内風呂に入ったあとは、いよいよ露天風呂へ! 内風呂から露天風呂へは一度外へ出なければいけないのですが、男の人がタオルを腰に巻いて裸で出て行ったのを見て、私もタオルを腰に巻いて裸で外を出ました。
露天風呂はかなり大きかったです。お湯は白く牛乳のようでした。入ろうとしても底が見えないほどです。おそるおそる入ってみると、下には小石が敷かれてありました。その小石が足の裏に気持ちいい感触を与えてくれました。また、その小石の隙間から出ているのでしょうか、小さな気泡が上がってきます。その気泡が肌を刺激するとなると、気分はもう最高! 鶴の湯温泉に来てよかったと誰もが思うでしょう。最高の露天風呂です。
露天風呂のとなりには、打たせ湯があります。この打たせ湯はかなり熱かったです。そんなに長くいることはできませんでした。
また、打たせ湯の正面には混浴の内風呂があります。この内風呂は「中の湯」と呼ばれています。別名は「眼っこの湯」です。泉質は含重曹泉・食塩硫化水素泉です。名前のとおり、神経系統の病気や眼病によく効くそうです。混浴なのですが、女性の方はいなかったですね。露天風呂にはいたのですが、混浴の内風呂はあまり人気がないみたいです。
他にも鶴の湯温泉には、宿とつながっている内風呂もあります。さらに、女性専用の露天風呂が2つもあります。この露天風呂は女性しか楽しむことはできません(当たり前ですね)。ですから、女性の方もぜひ訪れてみてください。絶対に男性も女性も満足できるところです。